蛇腹スライド式担架2020年09月02日 10:31

 先日、救急車が重傷者を運ぶ際に同乗することがあった。対向車線にサイレンを鳴らしながら進入し、右折するのは、後ろから見ていても非常に緊張する。隊員には大変なストレスであろう。できるだけ一般車は譲るように努めるべきだと再認識した。
 さらに、緊張する瞬間は病院に着いてからであった。救急車の担架から病院のベッドに移す際の方法である。隊員と看護師など6人掛かりで、大腿骨骨折の患者を持ち上げ、スライドさせて病院のベッドに移すのであるが、担架と病院のベッドを横に並べ、掛け声をかけて患者を敷布ごと一斉に持ち上げて移すというやり方である。これは昭和の時代から変わっていないのではないか。看護師はもちろん、患者の体への負担やショックも相当強い。敷布は柔らかいので不均一に力がかかり、骨折部分がさらに悪化する可能性も大いにあった。
 そこで提案するのであるが、蛇腹スライド式担架というものはできないであろうか。構造は以下のとおりである。
 幅5㎝、厚さ2㎝、長さ200㎝程度の中空塩ビ製断面楕円の棒状板を長手方向が蛇腹状に繋がるように基盤シートに接着させる。この蛇腹を、担架のベッド位置の上下を巻いて無限軌道ができるように構成する。この蛇腹をハンドルで回すことで、上に載っている患者は自動的に横方向にスライドする。
 病院のベッドにも同様の蛇腹構造体を設置しておき、担架とベッドを横づけして、蛇腹の回転を同期させればスムーズに少人数で患者の体をスライド移動できる。
 塩ビ管は空気を出し入れすることで硬度を変えられるようにする。塩ビ管と患者の間には摩擦の小さいフリース製の毛布を敷設する。
 空気ポンプや蛇腹回転機構を電動にするか手動にするか設計の最適化をする必要があるが、どなたか開発してもらえないでしょうか。

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