横浜市区別感染者分析2020年09月21日 06:10

実感染者数と統計コードRによる予測値比較
残念ながら横浜市もコロナ感染者数が増大し、統計的に有意な分析が可能になってきた。添付図は9月18日現在の区ごとの感染者数を統計コードRによりポアソン回帰分析した結果である。説明変数として、区ごとの人口密度、人口、及び両者を用いた場合の3ケースとし、報告された実感染者数と比較している。

この図で目立つのは、中区で実感染者数が、統計予測の2倍程度になっていること、鶴見区及び青葉区が統計予測より2割程度大きいことである。

これは中区で夜の街のクラスター発生があったこと、鶴見区や青葉区は東京に近く通勤者など東京都の接触割合が他区に比べ多いためであろう。これらの要因を統計的に分析する方法がまだ見つからない。

また、この図から、一般に人口そのものよりも人口密度を説明変数としたほうが実感染者数との一致が良い傾向が見える。やはり三密を避けるのが感染率低減には重要ということであろう。

なお、R分析結果は8月初めの時点では有意ではなかったが、今回の結果では、人口を説明変数とした場合(勾配p値0.23)を除き、すべてp値は0.05以下となった。