両者の思い違いでは?2020年10月06日 07:42

菅首相が学術会議会員の任命拒否をした理由として、軍事研究を学術会議会員候補者が反対したためと報じられている。首相はこれで支持率を落とすだろうが、学術会議も公的機関としての位置づけについて批判を浴びている。
しかし、軍事研究とは何だろうか。研究に軍事と民事の差があるだろうか。それは、研究者個々人の感覚の問題なのだと思う。
最近テレビで見た例では犬型ロボットである。これは米国では地雷探査など軍事利用を主に開発されたものであるが、日本のテレビでは介護や災害対策の面が強調されている。要は応用方法なので、研究自体に軍事用とか民事用とかの区別をつけるのは困難なのである。
菅首相も、一部学者も軍事研究というものが明確にあるものと勘違いしている。これは、両者が、物を対象とした研究に携わったことがないためではないかと思う。
菅首相はこれで軍事研究がやりやすくなったと思うかもしれないが、逆に民事研究をやっていたつもりの理科系研究者が委縮することもありうる。学術会議も軍事研究という定義を明確にすることができないであろうから、反論がしにくいであろう。
精神論と国家予算の使い方を混同するとこの国の科学文化が衰退するという見本であろう。

横浜市の区ごとコロナ感染率予測2020年10月06日 15:25

10月2日時点でのコロナ感染者数を用い、横浜市の区ごと人口密度、人口、面積などを説明変数として、統計ソフトRで感染者数の予測値との比較を行った。
中区が差が大きいのは夜の街でクラスタが発生するなどの特殊事情であろう。
鶴見区、青葉区も予測値より大きめなのは東京との交流が多いためと推測される。港北区が実感染者数が予測値よりも小さいのは住宅が多いためかもしれない。

神奈川県市町村別コロナ感染者予測2020年10月06日 15:52

10月4日時点でのコロナ感染者数を用い、神奈川県の市町村ごと人口密度、人口、面積などを説明変数として、統計ソフトRでポアソン回帰分析による感染者数の予測値との比較を行った。
市町村間の感染者数は2桁程度差があるため、縦軸は対数目盛にしている。
小田原が差が大きいのは東京との交流が多いためと推測される。平塚,
厚木も実感染者数が予測値より多いが、大学等でのクラスタの影響かもしれない。クラスタは独立事象でないのでポアソン回帰モデルは適用できないためである。
8月時点では鎌倉市も予測より実感染者数が多かったが、今回は予測値に近い。夏が終わったためかもしれない。