井上ひさしの先見性と男女入れ替え2021年01月21日 06:28

このところ、男女が入れ替わることを主題としたドラマやアニメ、小説が話題だが、井上ひさしがすでに1991年発行のSF小説「吉里吉里人」で詳細に描いている。それも最近のドラマなどで見られる頭の中で考えた画像と異なり、妙に現実的な(SFだから現実的とは言いにくいが)納得できる状況なのである。東北地方の金埋蔵量が豊富で、裕福な地域であり、そのため、医学が非常に発達した地区である吉里吉里の里(のちの吉里吉里国)では生体移植手術はごく普通である。日本国から独立しようとして自衛隊の攻撃を受けた吉里吉里国で、重傷の2人の男女を生き延びさせようと、医者がそれぞれ損傷していない男の頭部と女の躯体部を首で接合した。その男?は意識は男なのだが体は女である。(これは最近のドラマと同じ。)しかし、その描き方が井上流でリアリスティックである。男?は自分の体を見て興奮するのである。
この辺りが、最近のドラマではスルーされてきれいごとになっているのではないだろうか。SFである「吉里吉里人」とは逆に非現実的な映像なのである。この辺りを含めドラマでは描いてほしい。場所が場所だから無理かもしれないが、せめて本人が自分の体をどう思っているかを示してもらいたい。(残念ながら関連写真はありません。)

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