分かりやすい文章とは2021年03月11日 05:32

読んで納得できる文章である。
といっても文章は要素からできている。
その要素は宇宙を抽象的な言葉で表象したものである。
益々分からない文章になってきた。

ともかく、読者が理解できる要素と構成でできている言葉である必要がある。
では理解できるとは何か。これまでその読者が理解し、記憶した言葉と論理でできている文章であるはずだ。
多分論理のほうは新しい文章では新しい論理でできているからその文章の中で読者を説得する以外にない。
作者ができることは、文章の要素を読者に理解してもらうことであろう。
即ち、理解が難しい、又は、誤解される恐れがあると作者が感じたら、その要素を注釈、引用で繰り返し解説する、又は、ネットならばリンクする、そして過不足なくその要素を解説することだろう。
読者はその文章全体を頭から読み進むほど暇ではない。

実例1
あるエクセルの解説を読んでいたら
{=
なる数式が突然出てきた。数式は=から始まるとばかり思っていたので{
は単なる解説用区切りかと思って無視して=から入力したらエラーが出てきて直すこともできない。
いろいろ調べた結果、これは数式配列というエクセル特有の数式システムであることが分かった。これでかなりの時間ロスになってしまった。
実例2
ある人がT駅12:11発の電車に飛び乗った。
それは、その人にパソコンで検索した乗り換え案内の結果を手渡した人がいたためである。運悪く、同時刻発の電車が向かいのホームに停車していた。そのため、彼女は待ち合わせに1時間遅れてしまった。
ホームの番号も分かりやすく示すべきであった。

3.11福島事故を招いた二重の間違い2021年03月11日 06:45

福島事故に関し、日本は二つの間違いを犯していたと思う。
一つは米国から無批判に津波対応を自然災害の主要因としていない配置設計のBWR原発を導入したこと。
もう一つは、同じく、米国主導のICRPから無批判に被ばく基準を導入し、法令としたことである。これらはいずれも自主、民主、公開の三原則に反している。
特に二つめの導入が、福島事故の拡大と住民の避難悲劇を生んでいる。
このところ、事故時のサイトの再現ドラマが放映されているが、作業員が放射線被ばく基準により必要な作業ができず、水素爆発に進んでいく様子が分かる。また、住民が法令で定まる被ばく基準に従った国の避難命令で故郷を追われたことである。
ICRP被ばく基準は広島・長崎の原爆被爆者のがん発生率のデータを基にしているが、統計的に不確かさの大きい低線量域に根拠なく外挿したデータであり、また、原爆は1マイクロ秒の被ばく現象だが、原発や放射線医療の被ばくは被ばくの時間当たり線量率が百万分の1以下である。即ち、DNAの修復のための十分な時間がある。その百万倍以上の差を考慮に殆ど入れてない被ばく基準が作られ、福島に適用されているのであるから、原爆は2重に日本に被害をもたらしたということである。古い配置設計のBWRを押し付けられたことも加えれば、日本の自主性が無視された歴史が今も続いていることになる。