ウイルスの閾値と放射線の閾値2021年08月19日 21:01

 コロナ対応を巡り、マスクをしろとか、密になるかとか言われているが、その根拠は何だろうか。
 それはウイルスに過剰な被ばくをされなければ、免疫機構が働いで感染しないだろうという仮説にもどついていると思われる。
 では、その過剰な被ばくとは何だろうか。
 我々は時間の中で生きている。
 過剰といっても、単純に時間積分値なのか、単位時間当たりのウイルス被ばくなのか、テレビを見ても、医学論文を読んでも(あまり見てはいないが)誰も教えてくれないのは事実である。
 多分マスクや三密防止を励行することで、ウイルス被ばくの絶対量を低減できるのだと言いたいのであろう。
 しかし、絶対量は時間依存の量である。一方、免疫機構は、時間当たりどれほどの有害物質が侵入してきたかが問題になるはずである。
 これは、塩分摂取を考えればすぐに理解できる。一日当たりの摂取量制限はきまっているが、総量は制限されてはいない。
 同じようにウイルスの吸入量は単位時間当たりの制限で決まるべきであろう。
 これを明確にできない現代医学では、仕方なく、定性的な言い方、即ち、マスクをしたほうがいいとか、密を避けろというしかない。
 しかし、もう少し、時間当たりの摂取量というファクタを取り入れて対策を考えるべきであろう。
 即ち、マスクをしている時間や密になっている時間をパラメータに感染率を統計的に処理した感染率を統計的に分析すべきである。
 現状、人流、密度のみが感染率の指標となっている。
 これに対し、時間ファクタを入れるとどうなるかを分析するべきである。
 
 これば、放射線被ばくの発がん影響も同じである。
 現状、1μ秒で被ばくした広島、長崎の被爆者の発がんデータにより、放射線被ばく制限が決まっているが、がん治療での1時間レベルでの同様の被ばくは被ばく制限には考慮されていない。
 数mSvで発がんのリスクがあり、数十Svの照射でがんが治療できるという現代日本のパラドックスの所以でもある。

 時間影響というものをもう少し深く、コロナ感染であれ、放射線被ばく影響であれ、日本国民は追及すべきであろう。