Zoomのハウリング対策2021年08月20日 16:14

 最近、Zoom会合で2つのハウリング経験をした。
 一件は、Zoomによる講演会で、遠距離(仙台)にいる講演者と、横浜での実会場での音声がどこかでハウリングしているようで、仙台からの講師の声が途切れ、ついには殆ど聞き取れなくなった。
 二件目は、通常の数人参加のZoom会で、屋外のセミの鳴き声が混じった参加者の音声が聞きづらい。どうもセミの声がハウリングしているようである。

一件目は、仙台の講演者の声が実会場にあるマイクで拾われ、無限ループに入ってハウリングしたものであろう。仙台からの参加なので、電気的な時間遅れが影響したのかもしれない。
二件目は、セミの高周波、或いは連続する鳴き声が参加者のマイクで繰り返し拾われてハウリングしたものではないかと思う。IT機器がなくても、連続するセミの鳴き声はそれだけでハウリングしているように聞こえる。

 Zoomシステムを調べてみると、ハウリング対策(最初に入るマイク音の電気信号を逆移送にしたものをある程度遅らせて再入力することでハウリング現象を抑制)をしているようではある。
 
 そのため、一般的なパソコンは、マイクとスピーカの指向性を同じ向きにして、スピーカから出た音はマイクで拾わないようにしているようである。また、Zoomでも同じ機器に付属するマイクとスピーカを使用するよう推奨している。

しかし、スピーカから出てくる音を、再びマイクが拾うという現象は完全には防ぎきれない。
 そのため、ヘッドセット(イヤホンと小型マイクの組み合わせ)をパソコンに使うことが推奨されている。これならばイヤホンから出た音をマイクが拾うことは無くなる。
 セミは欧米にはいないと聞いたことがある。Zoom社のハウリング担当技術者もセミのような高周波音でのハウリング対策は念頭にない可能性がある。特に、夏場はヘッドセットがお薦めであろう。