3つの国と2つの皇室2021年09月08日 05:05

 昔々、太平洋と大西洋の2つの大海を挟んで1つの大陸国と2つの島国があった。
 中心にある大陸国はアメリカ合衆国という共和制の国である。
 大西洋を挟んで、向かって右側にある島国は通称イギリスという王室のある民主主義国家である。
 太平洋を挟んで、左側にある島国は日本という立憲民主制の国家である。
 ある時にイギリスの某所で若者による殺人事件が起こった。その母親は嘆き息子の罪を謝罪をしたが、多くの励ましのメールがその母親に届いたそうである。親と子は別人格であることがイギリスでは広く認識されていた。
 一方、同じころ、日本の某所で、地区の住民が毒殺されるという殺人事件が起こった。そして、住民の一人が逮捕され、その一家はマスコミや国民からバッシングを受け、子供たちはバラバラにされ、ついには長女が自死するという悲劇が起こった。家族が別人格と認識できない国民性があったのかもしれない。
 
 イギリスの王子の一人が、ある時、恋に落ちた。マスコミからバッシングされ、ついには、、アメリカに亡命するかのように住居を変えた。
 同様に、日本の皇室の皇女の一人が、ある時恋に落ちた。マスコミや国民から相手の家族を含めてバッシングされ、アメリカに、亡命するかのように住所を変えることになった。だが、それだけでは済まない影響があった。姉への国民からのバッシングに耐えかねた弟は学校で様々なトラブルを起こすようになった。それはそうである。いわれのない家族への非難を、将来、国民の象徴となる人物が、どのように受け止めればいいか、姉との別離を強いられる状況にどう反応すればいいのか、繊細な若者が、いや、経験を積んだ知識人や宗教家であっても、解るはずもない。

 これは、前述の母が逮捕された長女と同様、社会的なバッシングに関わる問題で、日本の象徴天皇制の危機ともいえる状況である。
 国民の人権意識を変えられないのであれば、早急に、皇室典範や必要なら憲法を見直し、皇族も国民と同じ基本的人権を尊重されるべきことを宣言する必要がある。家族と個人の区別ができない日本国民は日本国の最も重要な統一の象徴である天皇家を自ら破壊しようとしたのである

ーーーーなどと後世の歴史家に言われないようにしたいものである。