プリウスロケットの防ぎ方2021年09月13日 05:00

 プリウスのスタートボタンを押したのち、エンジンが通常より高回転の状態になる場合があるという話は、先日、工場の若いメカから聞いた。タイヤの回転力は電気モーターとエンジン側の駆動力の二つが同時に流星歯車を通して与えられるので、このまま、フットブレーキを緩めるとプリウスロケットになりうる。
 だが、車が停止状態で、エンジンが高回転になるのは主にハイブリッド用のメインバッテリーが放電状態の場合だとそのメカが言っていた。
 それならば、高回転状態が通常回転に収まるまで待てばよい。即ち、スタートボタンを押したのち、エンジンが異常に高回転で、フットブレーキを緩めた際にふだんより強いクリープ力を感じたら、しばらく、車を発進するのをやめ、バッテリーが充電されるまで待てばよい。必ずエンジン回転数は低下するはずである。
 それまで時間がかかるかもしれない。排気ガスで車庫が臭くなるかもしれない。しかし、発進事故を起こして警察に捕まるよりはましである。
今後プリウスに乗るときはこのようにする必要がある。

 仮に事故になって、車が異常だったと主張しても、整備側は、その時にアクセル-ブレーキ同時踏み信号が残っていたというだけであろう。エンジン回転数が設定されたアイドリングレベルより高いということは、アクセルが踏まれているとみなされるようにシステムができているようだ。
 このようにして冤罪は作られるのかもしれない。運転者側の誤操作にするのが現在の日本では一番容易な事態解決法であろう。
 仮に車側の制御系の問題だという結論になれば、リコールしたとしても、どのように制御系ソフトとハードを変更すればいいのかが簡単には解決できないのである。それが若いメカの苦悩の表情に現れているように思えた。また、工場責任者がアクセル―ブレーキ同時踏みがこの現象の原因であると口頭では言いながら、お願いしても同じことを書面に書くことは拒否した理由なのかもしれない。

アフガン難民の受け入れについて2021年09月13日 05:01

 ベトナム戦争直後、数万のベトナム難民が海外に逃れた。その多くは米国である。戦争を開始した側であり、多くの難民は、米国が支援していた南ベトナム政府の統治下で安定した生活を送っていた都市住民だったから米国を頼るのは当然であろう。
 当時、ある米国人から、日本が避難民を受け入れないのはずるいと非難されたことがある。日本は国土が狭く、人口密度が高くて、生活にも余裕はないので外国人を受け入れるのは難しいと反論しようと思った。それが当時の日本人のふつうの考えだった。日本政府も当時(今もそうだが)殆どベトナム難民を受け入れず、漂着した難民は米国に送っていて、米国政府から非難されることはなかったと記憶している。
 今回も南ベトナム政府崩壊時と同じパターンで、米国支援政府の崩壊によるアフガン難民の発生である。歴史は繰り返さる。
 ただ、今回、日本に逃れてきた難民を政府は受け入れるようである。
 ベトナム戦争時と何が変わったのであろうか。
 国内における外国労働者の数がけた違いに多くなっている。また、経済力も大幅に向上した。だから、100人レベルの外国人の受け入れなど問題にはならないということなのか。
 だが、それは政府の受け入れ理由ではないであろう。
 おそらく、国防予算を削減し、世界の警察官の役割を終えたい米国からの要請にそったものであろう。
 カブールの大使館では日本人だけがいち早くカタールに避難し、現地協力者を置き去りにしようとしたとの非難が多くのメディアで報告されていた。だが、確かに、政府は、その時も現地協力者を受け入れようとはしていたのである。タリバンがカブールをあれほど早く奪還しなければ、500人程度の現地協力者を政府が受け入れようと動いたことは事実のようである。
 ベトナム戦争当時よりもそれだけ日本には余裕ができ、米国は余裕がなくなったということである。
 それなのに、なぜ、名古屋入管でのスリランカ人死亡のような事態が生じるのか。一部官僚の人権意識はベトナム戦争当時よりも後退しているのかもしれない。また、それは、ヘイトクライムに端的に現れるように、一部日本国民の外国人への意識変化を反映しているようにも思える。