首から上が悪い場合の睡眠体勢に対する一考察2021年10月03日 05:27

 私は首から上の各器官が悪い。
(1)あごは飲みすぎ、食べ過ぎで二重顎とよく言われる。
(2)歯は子ども時代の砂糖食べ過ぎで虫歯だらけだ。
(3)鼻は若い時の大気汚染での生活で慢性副鼻腔炎が治らない。
(4)目はパソコンやり過ぎでドライアイの治療中だ。
(5)脳は、ミステリーでは、警部コロンボを除き犯人を当てたことがないような、黒い腐った脳細胞しかない。
(6)耳だけは問題ないようだが、「話を聞かない男」のため、その副反応で病気になっていないだけなかもしれない。

 というわけで、最近は特に鼻詰まりと目の痛さで夜中に目が覚めることが増えてきた。

 寝方が悪いのではないかという疑いを持ったのは、某枕メーカーのCMを見てからである。その枕は背中から頭まで一体となったパッドが枕の下についており、首から下の背中部分を腰に向かってわずかに斜めに支える構造になっている。
 このCMで、昔見たゲーテのベッドを思い出した。ゲーテのベッドは脚の長さしかない半身用であった。今でいうベッドのヘッドボードに背中をもたれかけて寝るようにできている。裸のマヤの絵ではマヤはもう少し背中を水平に近づけているように見える。
 某枕メーカーの背中パッドの勾配は更に緩やかだ。

いつ頃から体を水平にしてヒトは寝るようになったのだろうか。

 霊長類の寝相の写真を調べたら、ヒトのような背中を平らな面に付けるような例は見当たらなかった。ヒト以外の霊長類は頭部が背中よりもかなり前方に出ている猫背の姿勢が多いので、現代のヒトのような寝方は出来ないのだろう。チンパンジーの平坦地での寝姿は殆ど横向きに体を丸めた体勢になっている。

 ヒトの場合はどのような体勢が望ましいのだろうか。鼻づまり、ドライアイの原因は、鼻や目で湧出した体液がスムーズに落下しないためではないかと仮定する。その場合、頭部を直立するのがもっともスムーズな体液の流れになるだろう。従って、平坦なところで体を水平にして寝るという体勢は、多少枕で頭部全体を持ち上げても、首から上の器官の健康には良くない体勢に思える。

 このような素人考えで、敷布団の背中から頭部にかけてテーパー(約10度)を持たせるように、薄いパッドを部分的に重ねてベッドマットの下に敷いて寝てみた。

 どうも鼻詰まりは多少良くなったようだが、これが個人の感想レベルなのか、物理的な因果関係があるのかよくわからない。いずれにせよ、良く寝れるのでもう少しこの寝方を続けてみようと思う。