犬のトイレと応力腐食割れ2021年10月08日 06:52

 和歌山の紀ノ川に架かる水道橋の落下の原因は局所腐食だったそうだ。
 先日、近くの歩道橋を歩いていたら、小型犬が橋げたで用を足していた。
犬の尿は健康な場合、弱酸性である。即ち、鉄の酸化を進める作用をする。
 その歩道橋も御多分に漏れず、劣化が進んで痛みが激しい。塗装もかなりはげ落ちている。すでに錆が出ている箇所もある。
 犬の習性としてトイレをする場所は概ね決まっており、橋げたの端の同じところに集中的にするようである。これは和歌山の水道橋の破損個所と同様の応力腐食割れを発生させる可能性がある。
 昨晩の地震では、水道管の破損が多数発生したようだが、幸い歩道橋の落下はなかった。直下型地震では縦揺れが大きいので、歩道橋の橋げたは激しく揺さぶられたはずである。
 橋げた落下しないよう、お犬さまには、場所的にまんべんなくトイレをしていただき、集中応力がかかるような箇所に腐食が生じないようにしたいものである。