CAの白血病と太陽フレア2021年10月22日 06:40

 海外旅行を良くする知人から、C.A.の白血病が多いと聞いた。
文科省やATOMICAによれば実測ベースでのニューヨーク-成田の往復での放射線被ばく線量は0.1mSvであり、本邦航空会社の乗務員の場合、年間の実効線量は平均で2mSv前後、最大で4mSv強と推計されている。この程度であれば、白血病などの人体影響は考えられない。
 しかし、磁気嵐を起こす太陽フレア(太陽表面での核融合の異常爆発現象)が年に1回程度のレベルで起こっている。その場合には、米NOAAによれば、10MeV以上の高速粒子が10^3倍レベルで瞬間的に増大するようである。広島・長崎の原爆でも1μ秒レベルでの短時間被ばくであるがゆえに低線量でも放射線障害が多く発生したと考えられる。
 同様に、太陽フレアが生じた場合には、単位時間当たりの線量率が大幅に増加するので、白血病などの放射線障害が生じやすくなるのではないだろうか。
 C.A.やパイロットについては、単に、飛行時間だけでなく、太陽フレアが発生した時点での勤務回数と白血病発症例との相関を調査すれば、新たな知見がえられるだろう。
 もし、パイロットがC.A.よりも発症確率が低いのであれば、コクピット周りの計器類が遮へい機能を果たしているためかもしれない。金属製構造材が10㎝あれば1桁程度被ばく量は低減する。
 海外で活躍するアスリートも太陽フレアに注意しながらフライトを選ぶべきであろう。

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