オミクロン株の感染速度を考慮した感染者数増大2021年12月08日 05:42

 オミクロン株の感染速度(感染してから他の人に感染させるまでの時間)はデルタ株の半分程度であるとの報道があった。
 ここでは、デルタ株の感染速度を3日、オミクロン株の感染速度を1.5日として、原子炉動特性方程式を応用した指数関数式により感染者数増大を予測した。
 他の仮定として、初期感染者数10人、集団免疫レベル(Do、抗スパイクタンパク抗体を十分保有している住民割合)を0.7とした。0.7であれば感染者数は増減しない一定値になる。

 結果を図に示す。

 抗体保有者割合0.5の場合、オミクロン株では、感染者数は1か月以内に急速に増加する。
 一方、抗体保有者割合0.6の場合は、オミクロン株での感染者数は、デルタ株での抗体保有者割合0.5の場合と同程度の増加である。
 デルタ株の場合は、抗体保有者割合が0.6であれば、増加速度は非常に遅い。

 従って、オミクロン株がデルタ株を凌駕するのであれば、抗体保有者割合が半分程度になると考えられる年末までには、追加ワクチン接種を行うべきであろう。