参議院選挙で誰に投票すべきか?2022年07月08日 04:58

 今回の参院選では、すでに3人の知人から投票依頼を受けた。それぞれ、異なる政党、異なる候補者である。その主張も公約も異なる。勿論私の意見と一致してはいない。
 どの候補者も私の考えとすべての論点で一致しているような人はいない。そのような状況が一般的であろう。
 その場合、誰に投票すべきだろうか。
 政治というものは、あらゆる観点から社会的最適化を行うためのシステムだということを前提に考えたい。
 そうすると、少なくともすべての争点に関して意見を表明している候補者でなければならない。ある争点に関し、意見無しであれば、その候補者は当選後誰か他人の意見に左右されて議会で投票することになる。それは議会制民主主義の趣旨に反する。単なる投票マシーンである。
 従って、マスコミによるアンケート調査で回答しない項目のある候補者は除外したほうが良いだろう。
 次に、その候補者の考え方がどの程度社会的、科学的に妥当性を有しているかを問題にしたい。全知全能ではない我々だが、自分の知性で考える限り、明らかに根拠のない主張、理屈に合わない主張をしている候補者には投票したくはない。
 この2点だけでもかなり投票先は絞られる。
 そして、選挙後の政治動向を左右するはずの政党ごと当選者数の予想まで考慮して、当選しそうな候補者に投票すべきかどうかである。これはかなり難しいが、私としては、数合わせは考えず、自分の考えに一番近い候補者に投票したい。そのほうが、気持ちがいいし、民主主義の趣旨に結果的にも合うだろう。マスコミによるアナウンス効果もこの考えなら影響はしない。
 最終的にその選択が政治的に失敗だったとしてもそこが民主主義の限界であり、将来、人々がその失敗の歴史から正しく学ぶことができるだろう。
 単純に言えば、他人の意見に左右されることなく、自分の現在の知識でもっとも社会を良くするだろうと考えられる候補者に投票すべきだということになる。
 3人の知人の推薦者がそれにあっているかどうか、或いはそれ以上の候補者がいるのか真摯に考えたい。