ベランダを登った方法について2022年11月07日 20:59

 幼児がマンションの高層階のベランダから転落して亡くなった。ご冥福をお祈りいたします。

 現場の写真を見ると、ベランダの柵は2歳児の身長(約85cm)よりは十分高い。気になるのは、我が家にもある洗濯物干し用の支柱である。
2体の支柱が数メートル離れて設置されており、支柱には孔の開いた板状金具が垂直方向に回転できるように取り付けられている。量子中の板状金具を手前に持ち上げ、孔に竿を通して洗濯物を干す仕掛けである。
 問題は、使用していない状態の時である。この板状金具は、折りたたむことで、下向きとなる状態で、支柱の横に収納される。しかし、完全に支柱の中に納まるのではなく、側面にむき出しのままの配置となる。即ち、物干し竿用の孔は、地上50㎝程度の位置に配置されることになる。
 幼児がこれを見て、手や足をかけて登ることは十分可能な構造である。
 今後も同じような事故が起こる可能性はある。
早急にこの物干し用支柱の構造を幼児が登れない構造に変更する必要がある。例えば、竿用の孔がある板状金具が支柱内に完全に収まるような構造にすれば済む。当面は、応急措置として、孔の部分を隠すように硬い板を取り付け、幼児には外せないように縛って固定しておくことが考えられる。
 この物干し竿支柱の設計者は、幼児の行動への想像力を欠いたものだったのだろうと言える。なんでもそうだが、設計基準を守ってさえいればよいというものではない。重要なのは自然と人間への想像力だろう。(年寄りの後付けでした。)

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