堤防上の自転車が一般道の自動車より危険なワケ2022年12月03日 15:22

 先日堤防を整備した歩行者・自転車共用道路の上を歩いていたら後ろからスポーツタイプの自転車が「アブナイヨ」と声を掛けながら時速30キロ位の速度で追い越していった。
 ナニがどうアブナイのか、考えてみた。

 サイクリストにとってはウロウロしている歩行者が危ないのだろうが、歩行者にとっては、自転車が危ない存在である。自転車は音もなく高速で近づいて来る。気が付かないので、周りの景色に見とれて急に動いたりする。サイクリスト側はそれが危険だと映る。

 車の場合、30キロも出せば、タイヤ音がかなりするので、プリウス等のEV走行であっても近づくのは分かる。しかし、自転車は音もなく地近づき、歩行者は気が付くことは出来ない。歩行者は堤防上の道が歩行者優先と書いてあるので周りの景色に気を取られて、一般道の歩道のような気を使うこともない。
 従って、自転車のほうが、車よりも危険な存在になるのである。

 これを防ぐにはどうすればよいか。それは自転車が徐行と言えない速度、即ち時速15キロを越えたらかつてのプリウスのように自動的に音が出る装置を付けることを義務付ければよいのである。

 なお、道交法では、この衝突を防ぐために、歩行者の1メートル以内を通過する車両は徐行しなければならないことになっている。しかし、堤防上であれ、歩道上であれ、サイクリストがそのような道交法の規則を守っていることはまれであるし、徐行ばかりしたらサイクリングが楽しめなくなる。

 従って、自動音声発生装置が義務付けられるまでは、歩行者は自転車が高速で後ろから来ることが予測される場合、長さ1メートルの杖を回しながら歩くのがお互いのためだろう。

 私も長さを1メートルに調整できるスキー用のストックを持っているので、これからあの堤防の道を歩くときはストックを持ち歩こうと思う。先端に金属製の石突がついているが、サイクリストの太ももを切らないようにプロテクターは忘れないようにしたい。