コオロギ食とイナゴ食、アミノ酸事業の関係2023年03月01日 15:32

 Yahooニュースによれば、徳島県の小学校で給食にコオロギ粉末を給食の食材に使ったことが問題になっているらしい。
 そういえば、昭和の中頃まで、田舎ではイナゴの佃煮をタンパク質源として食していた。私も一回だけ食べたがコオロギ粉末のハンバーグと違い、美味しいとは感じられなかった。

 同じ日の味の素のサイトには、アミノ酸事業が今後の主要事業になるとの記事があった。

 それならば、コオロギをアミノ酸にまで分解して、食材をアミノ酸とすれば問題にはならなかったのではないかと感じた。

 なぜなら、タンパク質は腸内細菌でアミノ酸に分解しなければ吸収されないのだから、コオロギであれ、イナゴであれ、一旦食材をアミノ酸まで分解して食すれば、誰も原料に気づかれずに昆虫食を楽しむことができる。
 手元のあ、アミノ酸ゼリー飲料には、アラニン、アルギニン、バリンなど複数のアミノ酸が原料として記載されているが、それらがどうやって製造されたかまでは記載されていない。
 ならば、コオロギ粉末は腸内細菌ででアミノ酸に分解されるのだから、工場内でアミノ酸に分解し、別の食材に混ぜればよかっただけの話である。
 コオロギのほうがアミノ酸よりはいい味を出すに違いないが、文化的な潜在意識や流行りの気取った昆虫食への反発から、変な反対運動が起こるということも考慮する必要がある。

 食料危機になればタンパク質とアミノ酸の差など関係なくなるであろうが、現時点ではそこまで事態はひっ迫していない。アミノ酸に変わったコオロギをアミノ酸として食しただけということになる。ニュースにはならかもしれないが、将来の食糧危機に相応しい食材原料として変な反対運動を呼び起こすことなく、脚光を浴びることだろう。