大都市部郊外でのストレス問題2023年03月26日 03:30

首都圏での多くの異常な事件の容疑者の出身地域は、都心でも地方でもなく、その中間に位置する、郊外地区の事が多い。
半世紀前に米国に留学した作家、小田実のベストセラー、「何でもみてやろう」でも、 当時の米国の社会的疎外者、ビートと呼ばれたものたちの多くは大都市の郊外地域の出身だったと書かれている。


これは、そのような地域が現代社会で最もストレスフルで疎外感を若者に与え易い地域であるためだろう。
都市の中心部に住んでいるのであれば、様々なイベントや商業施設から、日々、刺激を受け、ストレスも発散され、時代の先端にいると感じられるだろう。
逆に、地方では、豊かな自然の中でストレスフリーで健康的な生活を送ることができる。

しかし、その中間地域では、中途半端な都市化の中で、不自由な生活でのストレスとたまに行く都心の華やかさを見て、疎外感を深める事が多い。
これは競争社会である日米共通の現象なのであろう。

為政者は、郊外地区の若者たちがストレスを溜め込まないよう、重点的に様々な施策を施す必要がある。これを統一地方選での争点にしてもらえれば有り難い。