つが第2ペアリフト事故原因推定2026年01月31日 18:06

 報道によれば、旧栂池高原スキー場の最上部にあるつが第2ペアリフトで20代女性の宙づり事故があり、心肺停止で病院に運ばれたらしい。

 一部報道では女性はザックを担いでいたようだ。

 山スキーではスキー場のゴンドラやリフトを利用して山に入ることも多い。昔、栂池から白馬大池、蓮華温泉経由で二泊三日のツエルト利用山スキーを楽しんだことがあるが、その時も栂池スキー場のゴンドラを使ったはずだ。ただ、ザックは20キロ詰められる大型ザックなので、リフトを使ったかどうかは定かでない。

 本格的な山スキーでない場合も小型のサブザックを担いでリフトに乗ることはよくある。日帰りであっても体温調節のための衣類を入れたり、カメラ、食料、飲料、スマホ、予備電源など、ポケットに入れにくい装備はザックで担いだ方が有利な場合も多い。

 事故当事者がスキー場外に出る計画を立てていた様子はないので当該女性のザックは小型のサブザックではないかと推定する。

 サブザックを担いだ場合のリフト乗車時の問題は何度も感じたことがある。背中の後ろに担いでいるので、リフトのチェアに座った時に深く腰掛けられないのである。その結果、チェアの前のほうに座ることになり、特に降りるときには不安定な体勢になりやすい。紐などがチェアに挟まるとうまく降りることもできない。

 リフトから降りるとき、必ず、お尻でチェアを押してその反力で立ち上がる必要がある。この動作はスキーでもスノーボードでも同じである。特に、若い女性が良く使うスノーボードの場合には、スノーボードに付けた片脚を前に出し、反対側のフリーの脚はその補助として体を支えながら同時に立ち上がらなければならない。しかし、スノーボードに固定された側の脚とブーツのみでフリーになっている反対脚は雪面の滑走性が全く異なるので、うまく立ち上がれないことがあり、降り口で横向きになることも多い。そして、チェアのひじ掛けに意図せずに手をついてしまう可能性もある。

 その時にザックを担いでいるとその肩ベルトがひじ掛けに絡まり、そのまま、チェアに体が縛り付けられることになる。このまま、チェアがリフト終点を過ぎて降り始めると体が宙に浮き、肩ベルトに全体重がかかるため胸を圧迫し呼吸ができなくなる。

 このような状態に彼女はなったのではないか。

詳細は今後の捜査により明らかになるはずだが、ザックを担いでリフトに乗るスキーヤー、ボーダーは明日からでもチェアに絡めとられないよう、気を付ける必要がある。

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