積年の肩コリが治った理由2023年01月04日 14:49

ここ30年悩まされてきた肩コリがいつの間にか治っていた。
昨日、久しぶりに整体に行き、先生にも確認してもらった。

振り返るに、治った要因は以下の5項の何れかであろう。

(1)3ヶ月前に枕をアウトドア用の厚めの空気枕に変えた。
(2)6ヶ月前からビタミンB1薬剤(アリナミン)を飲み始めた。
(3)2ヶ月前からパソコン画面を見やすいものに変えた。
(4)3ヶ月前から椅子にヘッドレストを装着した。
(5)1ヶ月前からワインに加えて日本酒も飲み始めた。

個人的には(5)であってほしいが、恐らく正解は(1)か(4)であろう。
朝起きた時に、肩の辺りが楽なのである。元々、猫背なのに、無理して流行りの低反発枕を使っていたのが身体に合わなかったようだ。
また、パソコンを見ている時に頭の重さを支えられるよう厚めのヘッドレストを装着した事で、長時間モニターを楽に見られるようになったようだ。

(3)も多少は効いている気もするが、アリナミンを別のジェネリック的なB1製剤に変えたのでそのうち、アリナミンかどうかは分かるだろう。

効いたのかどうかよく分からないのが、パソコンモニターの変更である。以前はやや大型の四角の画面だったが、横長でアーチ状のものに変えた。効率はおちたが、目線を上に向ける頻度が減った。

これまでの所、はっきりしたのは、肩コリを治すのに、私の場合は、金は掛からなかったということである。枕やヘッドレストを体に合ったちょっと厚めで硬めのものに変え、モニターを小さめのものにすれば良かったのだから。

目薬ジクアスLXの点し方注意点2022年12月25日 07:04

 ドライアイ用目薬ジクアスLXは、従来のジクアスに比べ、一日の点滴回数を半分くらいに減らせるのでいろいろ都合が良い。
 しかし、ジクアスLXを点し続けていたら、目頭に痛みを感じるようになった。
 そのため、仕方なく、以前使用していたジクアスを点したところ、痛みは感じない。
 よく調べると、目頭に目やにが蓄積している。その目やにがジクアスLXと反応して痛みのもとになっているようだ。
 目やにを完全に除去してからジクアスLXを点したところ、ジクアスと同様に痛みは感じなくなった。

 イグアスLXでは物質の可溶性を増強する溶剤であるポリビニルポロリドンが追加されている。これが目やにを溶かし、目やにの成分と反応し老廃物質を眼球の表面に広げるために、痛みを感じてしまうようだ。注意したい。

簡単な発声法2022年11月22日 06:54

カラオケの事前練習をしていたら高音が特に出にくくなってきた。コロナで歌うことを忘れたカナリヤ状態になっていた。

高音が出にくいのは、強く発生しようとして喉に力を入れるため、逆に気道が狭まることが原因だと気づいた。

この喉の力みをなくすための簡単な方法は、舌を出来るだけ歯に近づけ、舌を下アゴに付けながら発声することである。常にこのような状態を維持するだけで、気道が広がり、楽に発声できる。意外なことに、このような舌遣いでも、すべての音が出せる。この状態で下の後部を上げればr、前部を上げればlである。英語の発音の区別も容易にでき、英語も上達する(ような気がする。)

国際放射線防護委員会勧告の問題点2022年11月14日 06:05

LNT仮説モデルとホルミシス仮説モデル
 国際照射線防護員会(ICRP)の勧告に準拠し、日本の放射線防護関連法規の規定も定められている。従って、この勧告の妥当性が最近の原子力見直し動向における議論の基本となるべきであるが、マスコミも世論もその妥当性には無関心なように見える。
 特に、原爆被ばく者の発がんデータの低線量への外そうをどう考えるかが関係者間では常に議論になる。
 現在ICRPが勧告している評価モデルは、ICRP Publication103にも記載されているようにLNTモデルである。LNTモデルは直線外挿閾値無し(Linear Non-Threshold)モデルの略であり、人体影響を被ばく線量0まで直線外挿できるとするモデルである。
 その根拠として引用しているのがICRP Publicatin99「放射線関連がんリスクの低線量への外挿」(日本アイソトープ協会)である。こ資料の中(図2.3)で、横軸を広島・長崎被ばく者の被ばく線量、縦軸をがん発生の相対リスクとして、低線量(200mGy以下)でのがん発生率の調査結果の曲線と高線量でのがん発生率からの低線量領域直線外挿結果がほぼあっていることを示している。
 しかし、この図には大きな問題点がある。それは、がん発生率の基準となる条件である。基準となる条件は、本来、放射線の被ばくのない条件でのがん発生率となるべきである。相対リスクは被ばくした場合のがん発生率と、被曝しない場合のがん発生率の比として計算される。ところが、この図では、被曝していない場合の対象者は、実は、爆心から3000m以内の被ばく線量0の被ばく者としている。即ち、3000m以上離れた農村部での住民のデータではない。農村部の住民のがん発生率が3000m以内の被ばく者のがん発生率よりも4%ほど高いので、敢えて3000m以内の被ばく者のデータを基準としている。
 その理由として、「農村地域では放射線以外のがんリスクにさらされているかもしれないという理由から正当化された」と記載されている。これはあまりにも根拠薄弱である。
 農村部のがん発生率を基準とすると、LNT仮説は成立せず、200mGy付近に閾値があり、閾値以下では一旦リスクが負側、即ち、がん発生率が農村部より低くなり、農村部(実際に原爆による被ばく線量が0)の場合には再度がん発生率が増えることになる。即ち100mGy付近でがんリスクが最小になる下に凸の曲線になる。
 ICRPはこれを避けたくて農村部のデータを除外したのだろうと思われる。即ち、この下に凸の曲線は、ホルミシス仮説というLNT仮説とは対立する仮説なのである。
 このような問題のある勧告をベースに、我が国(多くの諸外国も同じだが)の放射線防護基準が定められているのは、この際、大いに議論されてもよいことではないだろうか。

非結核性抗酸菌症(MAC症)増加とシャワーヘッド2022年11月12日 09:58

 非結核性抗酸菌症(別名では代表的な細菌名からMAC症とも呼ばれる)が主に中高年女性を中心に増加しているらしい。その対策として、浴室とシャワーヘッドの清掃がいろいろな医療サイトで推奨されている。浴室関係は先日記載したように低温入浴法が関係しているのではないだろうか。
 もう一つの要因であるシャワーヘッドだが、これは、最近流行っているミストタイプのシャワーヘッドの利用と関連しているのではないだろうか。
 ミストタイプのシャワーヘッドは水粒子が細かいので、従来タイプよりもより水粒子を吸い込みやすい。また、中には、塩素除去フィルターがついているものもあり、シャワーヘッド内の水の塩素濃度は水道水よりも低下することになる。水道水の塩素は殺菌作用のために含まれているのだが、シャワーヘッド内に残留水があると、一晩で残留水内で細菌が増加することになる。
 もともと塩素除去は水道水の肌への影響を抑制するための機能ではあるが、そのために残った水の中で細菌が増殖してしまう可能性が大きい。その水をミストとして吸い込むのだから、非結核性抗酸菌症、MAC症になる可能性も増大すると推定できる。

 米国の調査では、ヒトの死亡の最大原因は、有害物質の吸入だそうである。タバコや排気ガスも含まれるが、有害細菌の吸入も含まれる。

 特に、ミスト型シャワーヘッド利用においては、清浄を保つとともに、内部の残留水を事前に流すことや、塩素除去フィルターの除去を考慮するなど、多量の細菌を吸入しないよう細心の注意が必要だろう。

紫外線と電離放射線の人体影響比較2022年11月10日 05:13

 紫外線照射ランプの効能書きによれば、UV-Cの吸収により、O2分解化学反応によるオゾン(O3)、及び、紫外線の直接的な殺菌作用により、ウイルス及び細菌が分解されることになっている。
 即ち、代表的な活性酸素であるオゾンによるDNA分解、及び、紫外線の直接作用によるDNA分解である。

 これはちょうど、電離放射線であるガンマ線の生体影響やがん発生メカニズムに関わる、細胞中の水分子分解による活性酸素の生成、及び、DNAの直接的分解に対応する。

 紫外線も電離放射線も同じ電磁波なので、多少エネルギーレベルは異なっても同じような影響を及ぼすのは理解できる。ただし、ガンマ線は生体内部まで到達するが、紫外線は生体表面で皮膚がんを生じる程度であることの相違はあるだろう。

 では、どのように使い分けができるだろうか。
 紫外線は水中では急速に減衰するので、空気中での利用が効果が上がる。すなわち、酸素の分解によるオゾンが活性酸素としてDNAを分解する効果である。
 ガンマ線は水中でもある程度深く侵入できるので、生体内部でも活性酸素を生成できる。これががん治療にガンマ線が用いられる理由である。

 即ち、活性酸素を利用する殺菌法は紫外線なら空気中の殺菌が有効であり、ガンマ線なら水中、生体内部での殺菌に有効であるという使い分けが考えられる。

 次にこれらの電磁波は直接DNA鎖を分解することも可能である。
 ただし、DNAは細胞内では水の1/10000程度しか存在していないので、活性酸素による殺菌よりは寄与は小さい。すなわち、直接影響を及ぼすには高強度(光子密度が高い)の紫外線、ガンマ線が必要となる。
 
 どの程度の強度が必要かは、細胞サイクルの長短に強く関係する。
細胞サイクルとは、細胞が分裂、増殖するための必要時間である。一つの細胞が2つの細胞に増殖する際には、DNAの2重連鎖の分離、複製、細胞膜の形成といった一連の生体活動が必要だが、その各ステップごとにその活動が正常に行われているかチェックする仕組みが細胞自体に備わっている。そして、異常があれば細胞自体の免疫作用で正常な細胞となるように修復活動を行う。電磁波でこの活動を阻害しようとする場合、この修復活動が間に合わない程度まで強力な(光子密度が高い)電磁波を与える必要がある。
 細菌やがん細胞の場合は、もともと増殖活動が活発、すなわち、平均的な細胞サイクルの時間が短いので、比較的低強度の電磁波で分裂活動を停止できる。
 ただし、目や皮膚などの健全細胞はがん細胞ほどではないが、分裂活動は比較的活発なので、低強度でも影響を受けやすい。
 これが紫外線を目や皮膚に受けないほうが良いといわれる根拠である。
 即ち、紫外線による直接的なDNA損傷を避けるには、生体の表面細胞を保護する必要がある。一方、ガンマ線による影響を避けるには、高強度のガンマ線(時間線量率の高いガンマ線)を避ける必要がある。すなわち、原爆や太陽フレアなどによる瞬間的な被ばくである。
 
 したがって、よく殺菌用に用いられるUV発生器については、皮膚表面のみ薄い樹脂(プラスチック等)で保護すること、及び、オゾンを取り込まないこと(肺胞や目の表面細胞の保護)が重要となり、ガンマ線照射については、瞬間的な高強度被ばくを避けることが重要である。

 ただし、これらの制限値については、未だ、明確な値は揃っていないので、自分の感覚(オゾン臭さ、日焼けによる皮膚表面の痛み、高強度被ばく時の高濃度活性酸素による疲労感、体内感覚異変)に頼るのが一番であろう。(生体内の活性酸素は、新陳代謝による生成がほとんどなので、ガンマ線照射で通常とは異なる多量の活性酸素が発生すると異常な疲労感を感じることになる。)

非結核性抗酸菌症と低温入浴法の相関について2022年11月08日 06:05

 非結核性抗酸菌症は、肺内で抗酸菌が増殖し、肺機能を徐々に侵食する病気であるが、近年、増加の一途をたどっている。医療研究開発機構の報告では、最近の患者数は結核患者に匹敵するようである。また、治療法は確立していないようで、複数の薬の長期間の服用と種々の検査が必要である。
 
 この抗酸菌は、水や空気の中に普通に存在しているが、最近特に中高年の女性の間で増加しているらしい。
 屋内では、特に浴室に存在し、バスタブ、給湯やシャワーヘッドなどで検出され、すでに、患者との相関も報告例がある。

 ここで思い出されるのは、一時流行した24時間風呂である。あれも感染症に関係するとの話が広がり、急速に流行は終焉した。
 近年、健康情報で、長時間低温風呂に入るのが、健康増進に効果的だという話が特に女性には受けているようだ。確かに、副交感神経のバランス増進には有効のように思う。

 しかし、問題は、低温風呂における、最近の増殖とその吸入の可能性である。
 この種類の抗酸菌を吸入しないようにするには、低温浴の前に、浴室内をできるだけ清潔にし、菌の付着個所を低減するとともに、一旦湯温を50℃以上にまで高温にして、死滅させた後低温浴をするという手順を踏むことが必要だろう。

ヒトはなぜ滑るのか2022年11月07日 02:53

 これも、前回に引き続き、試験に落ちたり、スキーやスケートボードなどで滑るという話ではない。単に、歩いているときに滑って転ぶのはなぜかという話である。ヒトは躓いても転ぶが、滑っても転ぶ。前者は前方に転び、後者は後方に転ぶことが多い。
 一昨日、知人の躓きの検討をしていたら、昨日は自分が斜面で滑ってひじを打ってしまった。恐るべき偶然の不一致である。

 滑る原因は、足裏と地面との摩擦が喪失することが殆どである。他には、接触面積が少なすぎる場合、接触面の鉛直方向との角度が大きい場合、即ち、急斜面の場合などに摩擦力が荷重による圧力に耐えられない場合である。

 なぜそうなるのか。原因は2つある。
(1)接触面の摩擦係数が小さい。
 今回の場合、地面がコンクリートで苔が薄く覆われた上、側面から水が流れており、サマージャンプのシャンツェ状態だった。
(2)斜面である。
 平面でも滑ることは滑るが、横方向にはヒトが意識的に力を加えない限り大きな力は働かないのでほぼ滑らることはない。しかし、わずかでも斜度があると、重力の効果で受動的に滑ることになる。

 では滑らないようにするにはどうするか。
地面表面に滑りやすい物質(水、苔など)がある場合には、その表面物質を突き破って、地面に到達できるような方策を靴底に付けるのが簡単である。即ち、車のタイヤであれば、金属チェーンの装着である。
 靴底用のチェーンというものは札幌などでは一般的である。問題は、ふだん履きの靴底にそれを付けられるかということである。スタッドレスタイヤ用のゴムでできた靴底の靴があれば、購入したいところである。接触面の水を排除して、滑りにくくしてくれるだろう。
 次の重力対策であるが、体重を軽くする、即ちダイエットをするのが良さそうだが、それが一番難しい。従って、次善の策としては、荷物を軽くして重力を減らす、又は、バルーンを背負って、地表への荷重をできる限り減らすなど、ほぼ、実現困難な方策しかなさそうだ。

 現実的な解決策としては、
(1)片足に乗らない。できるだけ両足に均等に体重がかかるような歩き方をする。例えば小股で細かいステップで歩く。前足が滑るかどうかを感じつつ、滑った感触があったら、その前足に体重を載せるのを中断するという歩き方である。
(2)前方を注視する。今回これを怠り、友人と話しながら歩いていてこの災難に会ってしまった。兼好法師を読み直さないといけない。
(3)片足でも滑っていけるようにする。滑ること自体は実は問題ではない。そのまま滑っていけるなら、転ばないで済むからである。昔々、オリンピック選手だったトニーザイラーは、映画「白銀は招くよ」の中で、山の中でスキーの一方を失ったのち、麓を目指し片足だけでどこまでも滑って行った。前方に崖などがなければそれで転倒を防ぐことが可能だ。或いは両足で滑っていく方策もある。
 いずれにせよ、瞬間的なバランス感覚と脚力が重要だ。今回、一瞬バランスを持ち直したのちに、耐え切れずに転倒したため、一応、受け身の体勢が取れて、大けがには至らなかった。
 この方策を実際に適用するには、普段からバランス感覚と脚力を鍛えておかなければならない。やはり、山スキーは続けることにしよう。
 以上、反省と教訓の一日でした。

ヒトはなぜ躓くのか2022年11月05日 18:44

 ヒトはなぜ躓くのかーと言っても、人生論ではない。知人がジョギング中に躓いて、手術を受けるようなケガをしてしまった。
 その物理的、身体的メカニズムを我が身を振り返って分析してみる。

 振り返るに、躓くときには地表にわずかな凹凸があるのが普通であるが、脚が達者な年代では躓いた記憶はない。
 躓くためには2本の脚が必要である。片足ならば、ケンケンすれば、躓くことはまずない。
 歩くとは、片足づつ交互に地面を踏みしめ、踏みしめた反対の脚を前にだすことの繰り返しである。
 踏みしめた際に踵が上がってないと、反対側の脚は一般には地面をすることになる。
 これは、両足の長さが同じならば当然のことである。
 しかし、多少踵を上げられても、時々躓くことがある。それは、一般に長いほうの脚である。ヒトの脚の長さは左右同一ではない。 
 この際、重要なことは、左右の脚の長さを揃えることである。手術をしなくても、靴の中敷きを100円ショップで一足分購入すれば、ほぼOKである。短い脚のほうの靴の中敷きにすればよい。片足分で足りなければ、逆足側の中敷きを裏返して入れれば一足分で5㎜以上の長さを調整できる。

 次に、根本的な問題として、踵が十分に上がっていないという点である。どうしても、踏みしめる側の足のかかとを上げられない場合の対策として、踏み出す側の足のつま先を多少上向きにすることである。踏み出す側は宙に浮いているので、上向きにするのに大した筋力は要らない。これにより、少なくとも前のめりの躓き方はしなくなる。
この代用として、靴底が前後方向に丸まった(つま先とかかとが浮いている)形状の靴を使うこともあり得る。

 最終的には、踏みしめる側の足のかかとを常に上げるような歩き方をすればよいのである。
 反発性のあるジェルが踵側に仕込まれているような靴を探してみることも考えられる。
 即効性があるのは、自分の身長を高く見せるよう努力しつつあることであろう。
 身長を高く見せるということは、踏み込む側の足のかかとが自然に吊り上げるような歩き方になる。姿勢も良くなって一石三鳥になるだろう。

下りのエスカレーターが危ない理由2022年11月03日 03:47

 昨日、駅そばの下りエスカレーター降り口で年配の女性が転ばれた。
以前、知り合いが下りエスカレーターで転び足を痛めたこともある。
 なぜ、下りエスカレーターが特に危ないのか。

 理由は単純である。地球の重力加速度のためである。

 ガリレオの発見により、地上の物体は常に下方向に9,8m/秒の加速度を受けることが知られている。即ち下向きに力が加わっている。
 一方、下りエスカレーターでは、エスカレーター自体が下方向に移動している。即ち、下り速度が1m/秒であれば、加速度、即ち下方向への力は約10%減少する。もし、9.8m/秒であれば、宇宙空間と同じ自由落下になる。
 通常、このような下りエスカレータでは、約10%下方向への力が減るのだが、降り口では、いつもの地上での重力に戻る。この瞬間が危険である。足の筋肉の弱い方は、瞬間的な10%重力増加に耐えられず、転んでしまうのである。
 従って、降り口では、足に力が加わることを予測して、足を緊張させて踏み出す必要がある。

 この下りエスカレーターで足が楽になる現象は、山スキーで実感できる。(最近では山ボード)
 昔、北アルプスで約30キログラムのザックを背負い、新雪の中を滑ってきたことがある。通常のスキーなら緩斜面のほうが滑るのが楽なのだが、その時は、なぜか急斜面になるほで楽に滑れるのである。
 後で気がついたのだが、これは、急斜面ほど自由落下に近づくので、荷物の足への負担が減ったためであろう。
 しかし、最後の平坦地で止まろうとしたときは、足に体重と荷物の荷重が加わり、耐えられず大転倒をしてしまった。上記の下りエスカレーター降り口での出来事と同様の事を半世紀前に経験していたのである。反省すべきことである。