定量化と安全設備が含む危険性2021年03月12日 04:34

3.11の津波では、気象庁の出した3m以上の津波警報を聞いて、3mなら大したことはないと思い避難しなかった人の多くが犠牲者になった。これが大津波警報や津波警報だけ出して3mという定量的な数値を出さなかったらどうなっていただろうか。
一般に定量化は分かりやすいので、説得力があり、政治家もよく使う方法だが、このような危険性も含んでいることを認識する必要がある。人間は最も重要な点(ここでは以上という部分)を良く見落とし、分かりやすい部分だけで判断しがちだ。
では、安全という言葉はどうだろうか。安全設備がついているから安心だという常套句は常に注意したほうがよい。新しい安全設備は予想外の大きな事故の危険性をはらんでいるからである。
それで思い出すのは、中国が建設中の新型原子炉である。この原子炉は流体浮上型制御棒という冷却材流量が低下すると自動的に挿入される制御棒を設置している。これは安全だと思われるかもしれないが、チェルノビル型の事故を発生する可能性がある。チェルノビルの事故の原因は現在では低出力状態での制御棒挿入で、下部にあった水(中性子吸収材)が押し出され、制御棒下部についていた黒鉛(中性子減速材)に置き換わることで大きな反応度が挿入され爆発した。これと同じように、流体浮上型制御棒が炉心の上部から挿入される際に、制御棒チャンネルから漏洩しているはずの中性子の流出を上から蓋をする形で抑制することで、同じように爆発する可能性がある。このような新たな安全設備の導入はより注意して評価する必要があるだろう。

分かりやすい文章とは2021年03月11日 05:32

読んで納得できる文章である。
といっても文章は要素からできている。
その要素は宇宙を抽象的な言葉で表象したものである。
益々分からない文章になってきた。

ともかく、読者が理解できる要素と構成でできている言葉である必要がある。
では理解できるとは何か。これまでその読者が理解し、記憶した言葉と論理でできている文章であるはずだ。
多分論理のほうは新しい文章では新しい論理でできているからその文章の中で読者を説得する以外にない。
作者ができることは、文章の要素を読者に理解してもらうことであろう。
即ち、理解が難しい、又は、誤解される恐れがあると作者が感じたら、その要素を注釈、引用で繰り返し解説する、又は、ネットならばリンクする、そして過不足なくその要素を解説することだろう。
読者はその文章全体を頭から読み進むほど暇ではない。

実例1
あるエクセルの解説を読んでいたら
{=
なる数式が突然出てきた。数式は=から始まるとばかり思っていたので{
は単なる解説用区切りかと思って無視して=から入力したらエラーが出てきて直すこともできない。
いろいろ調べた結果、これは数式配列というエクセル特有の数式システムであることが分かった。これでかなりの時間ロスになってしまった。
実例2
ある人がT駅12:11発の電車に飛び乗った。
それは、その人にパソコンで検索した乗り換え案内の結果を手渡した人がいたためである。運悪く、同時刻発の電車が向かいのホームに停車していた。そのため、彼女は待ち合わせに1時間遅れてしまった。
ホームの番号も分かりやすく示すべきであった。

ガラス張り図書館のメリット2021年02月22日 09:38

 羽鳥慎一モーニングショーで茅野市のガラス張り図書館の本の青焼け問題が取り上げられていたが、紫外線で消毒されるので、今の時期、コロナ対策として安心して本が選べる図書館であるという売り込み方もあるのではないでしょうか。
 戸塚の図書館では40秒間本を紫外線照射で消毒する電子レンジ様の装置の前に訪問者が列をなしていたが、省エネ、省時間の観点からも図書館はガラス張りのほうが安全、安心な感じがする。
 洋紙でできた書籍はいずれにせよ酸化で寿命がくるのだから、貴重でない本は生ものと思って、紫外線損傷はあきらめるほうが今の時代には合っていると思う。

二つの進化論2021年02月22日 06:54

高嶋ちさ子さんが「ダーリンの進化論」という本を出版された。
これはてっきり「ダーウィンの進化論」を掛けていると思って、カミさんに話したら、そんなはずはないという。カミさんにとっては、旦那が進化するという話題は、冗談では済まされない問題だということであろう。

老人暴走事故の起こるわけ2021年02月17日 07:03

 老人の暴走事故は勘違いによるものだが、ではなぜ勘違いが暴走につながるのだろうか。
 先日、ある駐車場でヒヤッとした出来事があった。隣に大型の車があり、その右側にバックで入った時である。ブレーキを踏んで止まろうとしたのだが、ゆっくり動いたままで止まらない。おかしい。故障したのか。その時、左の車がゆっくり前にでていることに気が付いたのである。パニックにならずに済んだ。
 この事象の逆を考えてみる。
 いま、駐車状態で、アクセルは踏んでいないと思って車が前進してしまったとする。そうすると、周りの車は止まっているが、自分の車だけがなぜかゆっくり前進しているように感じるのである。その結果、ブレーキをより強く踏んで止めようとする。だが実際にはアクセルをふんでいる状態なので止まらない。その結果、さらに、ブレーキ(実際にはアクセル)を踏んで止めようとする。その繰り返しで暴走事故は起こるというメカニズムである。

 この事象の防止のためには、最初のアクセルに足を載せないように注意することだけでなく、運転者の視界を広くすることが重要であろう。 一般に、老人は目が悪いし、視界が狭い。その結果、自分の車と周りの状況を正確に把握できないのである。車が動き始めているという初期の事象をすぐに認識できるようにしなければならない。それが勘違いでなく、自分のかすかな動作のためであると常に広い視野で周囲が見えるようにならないといけない。軽自動車では周りが大きな車で囲まれるとわずかにアクセルを踏んだだけで大きく動いているように勘違いしやすい。その結果、上記の状況に陥る。
 プリウスや軽自動車が視界が狭く、目線が低いことが暴走車になり易い理由ではないだろうか。