原爆と原子力平和利用の物理学・生物学上の特性差 ― 2026年08月09日 09:49
今日は長崎原爆の日だが、相変わらず原爆と原子力平和利用の区別を曖昧にした番組が多い。
原爆でがんになり、がんを治療するためその数桁上のガンマ線の線量を照射するパラドックスはどこからくるのか。
それを物理的、生物学の両者の観点から解明しているのが坂東昌子先生のグループが提唱しているWAM(Whack-A-Mole、モグラたたき)理論である。
非常に単純化すれば、放射線治療や原子力発電使用済み燃料から放射される放射線は原爆とは異なり時間当たりの線量率が8桁程度小さいので、生体固有の免疫機能によりがん発生が抑止され、免疫異常が生じているがん細胞のみが死滅するという理論である。
それを様々な実験や治療実績から証明している。
これは現在の放射線防護基準では時間線量率が考慮されていないことに対するアンチテーゼでもある。現在、航空機利用者は太陽表面の核爆発事象である太陽フレアから高線量率、低線量のX線を年に数回被ばくする。米国でのCAの乳がん等の異常増加もこれに関係している。これが現在の放射線防護基準から抜け落ちており、大気の放射線遮へいの恩恵を受けない高度航空旅行者にとっては身近な問題でもある。
WAM理論と最近の進展について、下記ChatGPTの解説リンクに示した。
https://drive.google.com/file/d/1s3YfR2-4PgmLnzSArTMF89UUdqDemm0I/view?usp=sharing
原爆でがんになり、がんを治療するためその数桁上のガンマ線の線量を照射するパラドックスはどこからくるのか。
それを物理的、生物学の両者の観点から解明しているのが坂東昌子先生のグループが提唱しているWAM(Whack-A-Mole、モグラたたき)理論である。
非常に単純化すれば、放射線治療や原子力発電使用済み燃料から放射される放射線は原爆とは異なり時間当たりの線量率が8桁程度小さいので、生体固有の免疫機能によりがん発生が抑止され、免疫異常が生じているがん細胞のみが死滅するという理論である。
それを様々な実験や治療実績から証明している。
これは現在の放射線防護基準では時間線量率が考慮されていないことに対するアンチテーゼでもある。現在、航空機利用者は太陽表面の核爆発事象である太陽フレアから高線量率、低線量のX線を年に数回被ばくする。米国でのCAの乳がん等の異常増加もこれに関係している。これが現在の放射線防護基準から抜け落ちており、大気の放射線遮へいの恩恵を受けない高度航空旅行者にとっては身近な問題でもある。
WAM理論と最近の進展について、下記ChatGPTの解説リンクに示した。
https://drive.google.com/file/d/1s3YfR2-4PgmLnzSArTMF89UUdqDemm0I/view?usp=sharing
永井隆博士の白血病原因と「長崎の鐘」の謎 ― 2026年08月03日 21:20
今日のNHK昭和の選択を見るまでは
永井博士は原爆で白血病になったと思っていたが、
長崎医科大で物理的療法科に所属し、X線を大量に浴びたためと放送されていた。
X線撮影は原爆と同様、瞬間被ばくである。これも20世紀になるまでは人類が経験したことのない被ばく形態である。
フィルム不足で直接X線透視をしていたとも語られていた。これでは白血病になるだろう。原爆を何度も受けたようなものである。
「長崎の鐘」は永井による原爆の記録だが、この番組で言うようにGHQによる検閲に2年かかったということは、被ばく者解析をしている立場からは米国、GHQが広島原爆とは異なる、対ソ連戦略上プルトニウム原爆の記録であり、GHQが気を使ったことは確かのようだ。
「長崎の鐘」を読んでみると軍事機密の開示に近い記述がある。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000924/files/50659_42787.html
それは被ばくの翌日米軍機から落とされたビラに
「日本国民に告ぐ!
このビラに書いてあることを注意して読みなさい。
米国は今や何人もなし得なかった極めて強力な爆薬を発明するに至った。今回発明せられた原子爆弾は只その一箇を以てしても優にあの巨大なB‐29二千機が一回に搭載し得た爆弾に匹敵する。」
と書かれていたとの記述である。
現在の放射線影響研究所RERFの長崎原爆の威力の評価値は21キロトンTNT(その予備実験だったネバダのトリニティは20キロトンTNT)となっている。
2000機と20キロトンTNTが妙に符合する。
この本により、Pu原爆エネルギー規模の情報が当時の仮想敵国ソ連に亘るかもしれないとの米軍内の危惧から検閲が遅れたという想像もできる。
では被ばく者データにはGHQの干渉はなかったのだろうか。広島と長崎の被ばく者発がんデータの不整合の解析結果と、この「長崎の鐘」出版への対応と合わせ考えると、GHQ,米軍部によるかなりの編集がされたのではないだろうか。疑いが残るところだ。
その結果が、ICRPの勧告や各国の被ばく防護関連法規に反映され、現在の航空業界の従事者の発がんリスクまで影響しているとすれば、その基準の見直しを早急にすべきだろう。
司会者は原子力と核兵器の区別がつかないというがそれは放射線の線量率が8桁も違う、即ち、単位時間当たりの被ばく線量の違いにより区別できるのである。それを一緒にしたのが、被ばく者データを年間被ばく者線量基準に適用したICRPや各国の法規制値なのである。
この番組では浦上天主堂の上に原爆が落ちたのは神の意思だったといった神学論争的発言も多かったが、長崎は三菱の造船所があり、「長崎の鐘」の冒頭には兵器工場が沢山あったとの記述もある。また、広島には海軍の江田島と呉に造船所があるのは周知のはずだ。
原子力の利用について原爆の被害と原子力平和利用の狭間で揺れ動いていたという趣旨の番組の狙いに比べ、永井博士のほうがずっと理性的だったように思う。
永井博士は原爆で白血病になったと思っていたが、
長崎医科大で物理的療法科に所属し、X線を大量に浴びたためと放送されていた。
X線撮影は原爆と同様、瞬間被ばくである。これも20世紀になるまでは人類が経験したことのない被ばく形態である。
フィルム不足で直接X線透視をしていたとも語られていた。これでは白血病になるだろう。原爆を何度も受けたようなものである。
「長崎の鐘」は永井による原爆の記録だが、この番組で言うようにGHQによる検閲に2年かかったということは、被ばく者解析をしている立場からは米国、GHQが広島原爆とは異なる、対ソ連戦略上プルトニウム原爆の記録であり、GHQが気を使ったことは確かのようだ。
「長崎の鐘」を読んでみると軍事機密の開示に近い記述がある。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000924/files/50659_42787.html
それは被ばくの翌日米軍機から落とされたビラに
「日本国民に告ぐ!
このビラに書いてあることを注意して読みなさい。
米国は今や何人もなし得なかった極めて強力な爆薬を発明するに至った。今回発明せられた原子爆弾は只その一箇を以てしても優にあの巨大なB‐29二千機が一回に搭載し得た爆弾に匹敵する。」
と書かれていたとの記述である。
現在の放射線影響研究所RERFの長崎原爆の威力の評価値は21キロトンTNT(その予備実験だったネバダのトリニティは20キロトンTNT)となっている。
2000機と20キロトンTNTが妙に符合する。
この本により、Pu原爆エネルギー規模の情報が当時の仮想敵国ソ連に亘るかもしれないとの米軍内の危惧から検閲が遅れたという想像もできる。
では被ばく者データにはGHQの干渉はなかったのだろうか。広島と長崎の被ばく者発がんデータの不整合の解析結果と、この「長崎の鐘」出版への対応と合わせ考えると、GHQ,米軍部によるかなりの編集がされたのではないだろうか。疑いが残るところだ。
その結果が、ICRPの勧告や各国の被ばく防護関連法規に反映され、現在の航空業界の従事者の発がんリスクまで影響しているとすれば、その基準の見直しを早急にすべきだろう。
司会者は原子力と核兵器の区別がつかないというがそれは放射線の線量率が8桁も違う、即ち、単位時間当たりの被ばく線量の違いにより区別できるのである。それを一緒にしたのが、被ばく者データを年間被ばく者線量基準に適用したICRPや各国の法規制値なのである。
この番組では浦上天主堂の上に原爆が落ちたのは神の意思だったといった神学論争的発言も多かったが、長崎は三菱の造船所があり、「長崎の鐘」の冒頭には兵器工場が沢山あったとの記述もある。また、広島には海軍の江田島と呉に造船所があるのは周知のはずだ。
原子力の利用について原爆の被害と原子力平和利用の狭間で揺れ動いていたという趣旨の番組の狙いに比べ、永井博士のほうがずっと理性的だったように思う。
原爆は抑止力になりうるか(定量的評価) ― 2026年08月02日 06:48
単純に考えれば、広島・長崎は数年で復興したのだから、日本は原爆は戦争を止める抑止力にはならなかった、単にそれほど早く米国がそれを開発できるとは予測できず驚いたためポツダム宣言を受諾したと解釈することもできる。
しかし、人的被害は莫大だった。
広島・長崎の被ばく者は概ね3つに分類される。
(1)直撃で即死した者
(2)重傷を負い、数か月で亡くなった又は後遺症に苦しんだ者
(3)長期的に被ばく影響でがんを発症した者
これら3分類の人数はChatGPTによれば、
***************************
現在最も信頼されている推計をまとめると次のようになります。
分類 広島 長崎 備考
(1) 爆風・熱線・高線量放射線でほぼ即死 約7~9万人 約3~4万人 当日死亡が中心
(2) 重傷・急性放射線障害で数か月以内に死亡、または後遺症に苦しんだ人 約2~7万人 約2~4万人 年末までの死亡者の多くが含まれる
(3) 長期間生存し、その後放射線の影響でがんを発症した人 数千人規模 数千人規模 生涯リスクとして推定
(1) 即死した人
広島では約34~35万人、長崎では約25~27万人が被爆したと推定されています。
そのうち、
広島:約7~9万人
長崎:約3~4万人
が爆風・熱線・極めて高い放射線により当日中に死亡したと考えられています。
(2) 数か月以内に死亡・急性放射線障害
年末頃までには
広島:約14万人
長崎:約7万4千人
が死亡したと推定されています。
したがって、当日死亡を除くと
広島:約5万人前後
長崎:約3~4万人前後
が、その後数週間~数か月の間に、重度熱傷、外傷、感染症、急性放射線症候群(ARS)などで亡くなったと考えられます。急性放射線障害から回復したものの、脱毛・白血球減少・白内障などの後遺症を抱えて生きた人も多数いました。
(3) 長期間生存し放射線影響でがんを発症
ここは意外に少ない数字になります。
RERF(放射線影響研究所)の寿命調査では、約12万人の追跡調査から、
放射線に起因すると推定される固形がん・白血病による死亡は約1,000~2,000人程度
がん発症者(死亡だけでなく発症)では数千人規模
と推定されています。
近年では、広島・長崎の生存被爆者全体約32万人を対象に外挿した研究でも、放射線起因のがん死亡は約3,100人程度と推定されています。
大まかなイメージ
非常に概略化すると、
(1) 即死:約10~13万人
(2) 数か月以内死亡・急性障害:約8~10万人
(3) 長期生存後に放射線起因のがん:約数千人
となります。
この数字から分かるように、原爆による犠牲者の大部分は爆風・熱線・急性放射線障害による早期死亡であり、数十年後の放射線起因がんは重要ではあるものの、人数としてはそれよりかなり少ないというのが、RERFなどの長期疫学研究から得られている結論です。
**************************
即ち、現在恐れられている発がんリスクは比較的小さく、私的な調査でも
相対過剰発がんリスクは1Sv被ばくあたり
0.6/Sv
即ち、被ばくしなかった人の発がん率に比べ約60%増である。
現在の一般人の被ばく基準が年間1ミリSvであることを考えると年間0.6%増に相当する。しかも、原爆被ばくは地球内の放射性物質など継続的で時間線量率の小さい慢性放射線とは異なり、人類史上浴びたことがなく免疫力もないと考えられる瞬間大量被ばく、即ち高線量率被ばくである。
広島・長崎での1Sv被ばくは全く遮蔽がない状態でも爆心から2キロ程度の地点である。
従って、直撃を避けられれば発がんも含め、原爆の人的影響は小さいとも考えられる。これがモスクワの地下鉄空間が巨大なシェルター機能を果たしている理由だろう。
通常兵器でも直撃を受ければ死亡、または、重い後遺症をともなう重症になる。生命を守るにはシェルターまたは高強度の建造物を一般化し、そこに逃げ込めるようにすることである。核抑止力に頼る必要はない。
ところで核抑止力を攻撃側からみるとどうなるだろうか。
多田将「核兵器」明幸堂(2019)によれば、2010年時点で米国は8900発、平均爆発エネルギーはTNT(トリニトロトルエン(ダイナマイト主成分)換算で210キロtTNTの核弾頭を所有している。ロシアもTREATにより同程度の保有量と考えられ、他の核保有国は一桁以上少ないとすれば、全世界で
核兵器は
約2万発、平均エネルギー200キロトン
といったところだろう。
(広島は15キロトンTNT,長崎は21キロトンTNT)
過去には超巨大な水爆や更に多数の原爆も製造されたが、自国も被害を受けるリスクやプルトニウムが放射性崩壊して十分な臨界が保てなくなるなどの点で現在はこの程度なのである。
この核兵器では長崎レベルの原爆で25平方キロメートルが壊滅したと仮定しても
全て使用した場合でも
25×200/21×20000=480万平方キロメートルである。
日本の面積は37万平方キロメートルなので日本13個分の面積が壊滅する程度である。
世界の陸地の表面積は
約1億5000万平方キロメートルなので3.2パーセントの面積しか壊滅できないことになる。
従って、敵地攻撃には重要都市や政治都市だけを精度よく狙わなければ核兵器といえど無駄球になる。米国やロシアが日本だけを狙うという想定をしない限り、日本が壊滅することはない。
逆に、日本が中途半端に数発の原爆を保有、または持ちこめば、ロシアなどから集中攻撃を受け、米国の反撃以前に壊滅の可能性が強くなる。
これでどこが抑止力と言えるのだろうか。
しかし、人的被害は莫大だった。
広島・長崎の被ばく者は概ね3つに分類される。
(1)直撃で即死した者
(2)重傷を負い、数か月で亡くなった又は後遺症に苦しんだ者
(3)長期的に被ばく影響でがんを発症した者
これら3分類の人数はChatGPTによれば、
***************************
現在最も信頼されている推計をまとめると次のようになります。
分類 広島 長崎 備考
(1) 爆風・熱線・高線量放射線でほぼ即死 約7~9万人 約3~4万人 当日死亡が中心
(2) 重傷・急性放射線障害で数か月以内に死亡、または後遺症に苦しんだ人 約2~7万人 約2~4万人 年末までの死亡者の多くが含まれる
(3) 長期間生存し、その後放射線の影響でがんを発症した人 数千人規模 数千人規模 生涯リスクとして推定
(1) 即死した人
広島では約34~35万人、長崎では約25~27万人が被爆したと推定されています。
そのうち、
広島:約7~9万人
長崎:約3~4万人
が爆風・熱線・極めて高い放射線により当日中に死亡したと考えられています。
(2) 数か月以内に死亡・急性放射線障害
年末頃までには
広島:約14万人
長崎:約7万4千人
が死亡したと推定されています。
したがって、当日死亡を除くと
広島:約5万人前後
長崎:約3~4万人前後
が、その後数週間~数か月の間に、重度熱傷、外傷、感染症、急性放射線症候群(ARS)などで亡くなったと考えられます。急性放射線障害から回復したものの、脱毛・白血球減少・白内障などの後遺症を抱えて生きた人も多数いました。
(3) 長期間生存し放射線影響でがんを発症
ここは意外に少ない数字になります。
RERF(放射線影響研究所)の寿命調査では、約12万人の追跡調査から、
放射線に起因すると推定される固形がん・白血病による死亡は約1,000~2,000人程度
がん発症者(死亡だけでなく発症)では数千人規模
と推定されています。
近年では、広島・長崎の生存被爆者全体約32万人を対象に外挿した研究でも、放射線起因のがん死亡は約3,100人程度と推定されています。
大まかなイメージ
非常に概略化すると、
(1) 即死:約10~13万人
(2) 数か月以内死亡・急性障害:約8~10万人
(3) 長期生存後に放射線起因のがん:約数千人
となります。
この数字から分かるように、原爆による犠牲者の大部分は爆風・熱線・急性放射線障害による早期死亡であり、数十年後の放射線起因がんは重要ではあるものの、人数としてはそれよりかなり少ないというのが、RERFなどの長期疫学研究から得られている結論です。
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即ち、現在恐れられている発がんリスクは比較的小さく、私的な調査でも
相対過剰発がんリスクは1Sv被ばくあたり
0.6/Sv
即ち、被ばくしなかった人の発がん率に比べ約60%増である。
現在の一般人の被ばく基準が年間1ミリSvであることを考えると年間0.6%増に相当する。しかも、原爆被ばくは地球内の放射性物質など継続的で時間線量率の小さい慢性放射線とは異なり、人類史上浴びたことがなく免疫力もないと考えられる瞬間大量被ばく、即ち高線量率被ばくである。
広島・長崎での1Sv被ばくは全く遮蔽がない状態でも爆心から2キロ程度の地点である。
従って、直撃を避けられれば発がんも含め、原爆の人的影響は小さいとも考えられる。これがモスクワの地下鉄空間が巨大なシェルター機能を果たしている理由だろう。
通常兵器でも直撃を受ければ死亡、または、重い後遺症をともなう重症になる。生命を守るにはシェルターまたは高強度の建造物を一般化し、そこに逃げ込めるようにすることである。核抑止力に頼る必要はない。
ところで核抑止力を攻撃側からみるとどうなるだろうか。
多田将「核兵器」明幸堂(2019)によれば、2010年時点で米国は8900発、平均爆発エネルギーはTNT(トリニトロトルエン(ダイナマイト主成分)換算で210キロtTNTの核弾頭を所有している。ロシアもTREATにより同程度の保有量と考えられ、他の核保有国は一桁以上少ないとすれば、全世界で
核兵器は
約2万発、平均エネルギー200キロトン
といったところだろう。
(広島は15キロトンTNT,長崎は21キロトンTNT)
過去には超巨大な水爆や更に多数の原爆も製造されたが、自国も被害を受けるリスクやプルトニウムが放射性崩壊して十分な臨界が保てなくなるなどの点で現在はこの程度なのである。
この核兵器では長崎レベルの原爆で25平方キロメートルが壊滅したと仮定しても
全て使用した場合でも
25×200/21×20000=480万平方キロメートルである。
日本の面積は37万平方キロメートルなので日本13個分の面積が壊滅する程度である。
世界の陸地の表面積は
約1億5000万平方キロメートルなので3.2パーセントの面積しか壊滅できないことになる。
従って、敵地攻撃には重要都市や政治都市だけを精度よく狙わなければ核兵器といえど無駄球になる。米国やロシアが日本だけを狙うという想定をしない限り、日本が壊滅することはない。
逆に、日本が中途半端に数発の原爆を保有、または持ちこめば、ロシアなどから集中攻撃を受け、米国の反撃以前に壊滅の可能性が強くなる。
これでどこが抑止力と言えるのだろうか。
原爆投下時刻の差と爆発時間の差の複雑な関係 ― 2026年07月31日 08:53
今日の朝日新聞には広島ー長崎の原爆の投下時刻の差、75時間をつないで今年は祈りの行事の計画があるということだ。
この時刻差はトルーマン大統領が日本の降伏受諾のタイミングと予期されたソ連との冷戦の長崎型原爆被害による示威のためのタイミングを睨んで設定したものだと思う。
長崎型のプルトニウム原爆は大量生産が比較的容易だが、爆発の確実性は実験をしないと確認できない不安定性を含んだものだからである。
この結果、日本は2重の被害を受けたわけだが、その被ばく者生存者データの利用が不適切だったために三重の被害を受けていると思う。
それは両原爆の爆発時間の差を被ばく者データ分析の中で敢えて(としか思えないが)無視しているためである。
最近行った、モンテカルロ計算による両原爆の核分裂連鎖反応の世代時間は、長崎原爆は広島原爆より約2桁短い。即ち、被ばく量ではなく、被ばく時の被ばく線量率が大きく異なる。(7月21日本ブログ参照)
これは、両市の被ばく者生存者のがん発生率等の被ばく影響に大きな影響が出るはずである。このような瞬間被ばくは20世紀まで人類は浴びたことがなく、免疫も十分には働かなかったはずだが、それを無視した統計解析が行われており、現在の世界各国の被ばく防護関連法規のベースとなっているICRP(国際放射線防護委員会)の勧告に採用されている。この基準では瞬間被ばくのような高線量率への対応ができていない。
このため、もう一つの20世紀以降の瞬間被ばくである太陽フレアによる高空での瞬間高エネルギー被ばくを防ぐことができない。大気による遮蔽がされていないためである。これが米国航空会社のCAにおける乳がんや子宮がんの異常な増加につながっていると考えられる。これは旅客も同じリスクを持つが調査はされていない。これが第3の被害である。
その主原因は米軍の軍事機密により、原爆の爆発事象が日本側に詳しく伝えられなかったことにある。現在でも広島の放射線影響研究所が発行している両原爆の線源データにはほとんど解析可能な情報がでていない。爆発時間は両原爆とも1マイクロ秒以下と書いてあるだけである。
これは線源計算が米国籍研究員の専任事項になっていることによる。
7月21日ブログに示したモンテカルロ解析は公開の原爆構造情報(Wikipedia)をモデル化し、静的モデルにおける核動特性解析を何とか行った結果である。このような解析を十分な精度で行うことでICRP基準も質的な変更をせざるを得なくなるが、そのためには両原爆の機密情報を米側が公開または日本側に開示することである。北朝鮮も使おうとしない(ミサイルにも搭載困難なという理由で)この旧型の両原爆の詳細情報を日本政府はなぜ米国に要求しないのだろうか。
反核運動団体やマスコミも反対運動や祈り以外にやるべきことを米国に要求すべきではないだろうか。
また、ICRP基準の見直しに対し、無用な摩擦を避けようと反対する電力事業者や一部原子力業界関係者、必要以上の遮蔽強化により利益を受ける建設業界関係者も、既得権益の確保のみでなく、一般公衆、増え続ける航空旅行者や現行法規制に従うことで生じた福島災害関連被害者等への配慮のために以上のような基準見直しを許容すべきである。
この時刻差はトルーマン大統領が日本の降伏受諾のタイミングと予期されたソ連との冷戦の長崎型原爆被害による示威のためのタイミングを睨んで設定したものだと思う。
長崎型のプルトニウム原爆は大量生産が比較的容易だが、爆発の確実性は実験をしないと確認できない不安定性を含んだものだからである。
この結果、日本は2重の被害を受けたわけだが、その被ばく者生存者データの利用が不適切だったために三重の被害を受けていると思う。
それは両原爆の爆発時間の差を被ばく者データ分析の中で敢えて(としか思えないが)無視しているためである。
最近行った、モンテカルロ計算による両原爆の核分裂連鎖反応の世代時間は、長崎原爆は広島原爆より約2桁短い。即ち、被ばく量ではなく、被ばく時の被ばく線量率が大きく異なる。(7月21日本ブログ参照)
これは、両市の被ばく者生存者のがん発生率等の被ばく影響に大きな影響が出るはずである。このような瞬間被ばくは20世紀まで人類は浴びたことがなく、免疫も十分には働かなかったはずだが、それを無視した統計解析が行われており、現在の世界各国の被ばく防護関連法規のベースとなっているICRP(国際放射線防護委員会)の勧告に採用されている。この基準では瞬間被ばくのような高線量率への対応ができていない。
このため、もう一つの20世紀以降の瞬間被ばくである太陽フレアによる高空での瞬間高エネルギー被ばくを防ぐことができない。大気による遮蔽がされていないためである。これが米国航空会社のCAにおける乳がんや子宮がんの異常な増加につながっていると考えられる。これは旅客も同じリスクを持つが調査はされていない。これが第3の被害である。
その主原因は米軍の軍事機密により、原爆の爆発事象が日本側に詳しく伝えられなかったことにある。現在でも広島の放射線影響研究所が発行している両原爆の線源データにはほとんど解析可能な情報がでていない。爆発時間は両原爆とも1マイクロ秒以下と書いてあるだけである。
これは線源計算が米国籍研究員の専任事項になっていることによる。
7月21日ブログに示したモンテカルロ解析は公開の原爆構造情報(Wikipedia)をモデル化し、静的モデルにおける核動特性解析を何とか行った結果である。このような解析を十分な精度で行うことでICRP基準も質的な変更をせざるを得なくなるが、そのためには両原爆の機密情報を米側が公開または日本側に開示することである。北朝鮮も使おうとしない(ミサイルにも搭載困難なという理由で)この旧型の両原爆の詳細情報を日本政府はなぜ米国に要求しないのだろうか。
反核運動団体やマスコミも反対運動や祈り以外にやるべきことを米国に要求すべきではないだろうか。
また、ICRP基準の見直しに対し、無用な摩擦を避けようと反対する電力事業者や一部原子力業界関係者、必要以上の遮蔽強化により利益を受ける建設業界関係者も、既得権益の確保のみでなく、一般公衆、増え続ける航空旅行者や現行法規制に従うことで生じた福島災害関連被害者等への配慮のために以上のような基準見直しを許容すべきである。
広島原爆と長崎原爆の差 ― 2026年07月21日 20:58
広島・長崎の原爆はかなり異なる構成になっている。
Wikipediaには両者の詳細図が出ている。
広島原爆(濃縮ウラン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Little_Boy
長崎原爆(プルトニウム)
https://en.wikipedia.org/wiki/Fat_Man
この図を基にその物理特性の一つである平均中性子世代時間をモンテカルロ計算で求めると、
広島原爆は約2×10^-6秒(2×10の-6乗秒)
長崎原爆は約2×10^-8秒(2×10の-8乗秒)
となった。約2桁異なっている。
一方、爆発力は
広島原爆 約16キロトン(TNT換算)
長崎原爆 約21キロトン(TNT換算)
で、個々の被ばく者の線量は爆心からの距離や様々な遮へい物の効果を考慮して評価されてきた。
更に、被ばく生存者に対する被ばく影響は主に固形がんを対象にがんの発生率と被ばく線量の関係から評価されてきた。
従って、線量の発がん影響は広島でも長崎でも同等となるはずである。
しかし、なぜか、長崎のほうが同一被ばく線量に対する発がん率が大きくなることが最近分かってきた。
https://yokoyamashindo.asablo.jp/blog/2024/08/07/9707438
その一つの説明シナリオとして、線量率効果(時間当たりの線量率)の大小があるのではないかと考えられる。上記の平均中性子世代間隔が短いと爆発の初めから終わりまでの時間も短くなる。仮に、爆発力が広島と長崎で同じなら、爆心から同一距離のところにいる人の線量率は長崎のほうが約2桁大きいことになる。
(なお、総核分裂数は実効増倍率に依存して時間的に指数関数的に増大するので総出力を世代間時間と核分裂当たり出力で割った値が爆発時間になるわけではないことに留意する必要がある。)
一方、細胞のDNA損傷に対する免疫機能はDNAの損傷を関知してP53などの修復遺伝子が機能するまでは一定の時間が必要である。即ち、線量率が大きいと、修復機能が働きにくくなるのである。
この結果、長崎では広島に比べ線量が同一であっても発がん率が上がり、結果的に発がん効果が現れるしきい線量が長崎のほうが広島よりも低くなるという傾向となるのではないだろうか。
Wikipediaには両者の詳細図が出ている。
広島原爆(濃縮ウラン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Little_Boy
長崎原爆(プルトニウム)
https://en.wikipedia.org/wiki/Fat_Man
この図を基にその物理特性の一つである平均中性子世代時間をモンテカルロ計算で求めると、
広島原爆は約2×10^-6秒(2×10の-6乗秒)
長崎原爆は約2×10^-8秒(2×10の-8乗秒)
となった。約2桁異なっている。
一方、爆発力は
広島原爆 約16キロトン(TNT換算)
長崎原爆 約21キロトン(TNT換算)
で、個々の被ばく者の線量は爆心からの距離や様々な遮へい物の効果を考慮して評価されてきた。
更に、被ばく生存者に対する被ばく影響は主に固形がんを対象にがんの発生率と被ばく線量の関係から評価されてきた。
従って、線量の発がん影響は広島でも長崎でも同等となるはずである。
しかし、なぜか、長崎のほうが同一被ばく線量に対する発がん率が大きくなることが最近分かってきた。
https://yokoyamashindo.asablo.jp/blog/2024/08/07/9707438
その一つの説明シナリオとして、線量率効果(時間当たりの線量率)の大小があるのではないかと考えられる。上記の平均中性子世代間隔が短いと爆発の初めから終わりまでの時間も短くなる。仮に、爆発力が広島と長崎で同じなら、爆心から同一距離のところにいる人の線量率は長崎のほうが約2桁大きいことになる。
(なお、総核分裂数は実効増倍率に依存して時間的に指数関数的に増大するので総出力を世代間時間と核分裂当たり出力で割った値が爆発時間になるわけではないことに留意する必要がある。)
一方、細胞のDNA損傷に対する免疫機能はDNAの損傷を関知してP53などの修復遺伝子が機能するまでは一定の時間が必要である。即ち、線量率が大きいと、修復機能が働きにくくなるのである。
この結果、長崎では広島に比べ線量が同一であっても発がん率が上がり、結果的に発がん効果が現れるしきい線量が長崎のほうが広島よりも低くなるという傾向となるのではないだろうか。
手書きによるボケ防止利用とデジタル記録との仕分け方 ― 2026年06月26日 07:47
井上ひさしの妻、井上ゆり氏が、「小説をめぐって」(井上ひさし、岩波書店)のあとがきで”夫は何でもメモをし、手書きの図を作っていたのですぐにファイルが一杯になる。手と脳は直結しているので経験値が小説に反映できる”との趣旨の説明をしている。
デジタルでキーボードだけを使ってこのブログを書いているのは、脳をあまり使っていないことになる。
では、手書きの文字や図を使ってこのブログを作ることは可能か。何らかの装置や写真などを使えば可能なようにも思えるが、保存、検索やデータサイズの制限が問題になろう。
そこでデジタルと手書きの区分だが、記録と記憶の区別ではどうだろうか。即ち、記録したいことはデジタルで、記憶したいことは手書きでデータをまとめるということである。
記憶するということは個人的な行為なので、手書きでも問題はない。
記録はどちらかといえば他人のため、あるいは記憶の再確認の時に利用するにやることなので、手書きでは不便である。
そのうち、技術やシステムの進歩で、手書きの文字、図も安価で容易にデジタル化できるようになるだろう。
デジタルでキーボードだけを使ってこのブログを書いているのは、脳をあまり使っていないことになる。
では、手書きの文字や図を使ってこのブログを作ることは可能か。何らかの装置や写真などを使えば可能なようにも思えるが、保存、検索やデータサイズの制限が問題になろう。
そこでデジタルと手書きの区分だが、記録と記憶の区別ではどうだろうか。即ち、記録したいことはデジタルで、記憶したいことは手書きでデータをまとめるということである。
記憶するということは個人的な行為なので、手書きでも問題はない。
記録はどちらかといえば他人のため、あるいは記憶の再確認の時に利用するにやることなので、手書きでは不便である。
そのうち、技術やシステムの進歩で、手書きの文字、図も安価で容易にデジタル化できるようになるだろう。
生成AIと立体錯視の困難な関係 ― 2026年06月02日 06:02
あるプログラム作成問題で、3次元データのZ方向データのみ入れ替えられるようPythonスクリプトを作成するようChatGPTに依頼してみた。
こちらの指示が不適切だったためか何度もデータの関係を誤解して、意図した結果にならない。
しばらくして、これは立体錯視をAIが起こしているのではないのかという考えに至った。
立体錯視とは立体を2次元表示する場合に奥行き方向のデータが正しく認識できない問題で、ヒトが良く勘違いする場合である。
この良く知られた例はエッシャーのだまし絵だが、
https://masterpiece-shop.jp/news/sp/2018-06.html
これほど複雑でなくても正四面体の12の辺を紙に書いた場合も錯視と同じ現象は生じる。
即ち、上から正四面体を見た図なのか下から見た図なのか、ヒトは決めることができない。経験から普通は上から見た図と認識(錯視でもある)するだけだ。
AIも同じである。AIは2次元の図をメッシュ切りし、各メッシュの明暗などのデータを配列として、メモリーに記憶する。
この2次元図から正しいと思われる3次元立体を定めるには、ヒトの目のような物理的な装置が必要になる。しかし、現在のAIにはそのような装置はついてはいない。二つの視点も焦点深度の認識もないのである。
これが生成AIで3次元物体をなかなか理解できないように見える理由だろう。
生成AIが自由に扱うことができる言語というものは1次元データの羅列とみることができる。3次元データを適正に処理するには何らかの改良が必要だと思う。
こちらの指示が不適切だったためか何度もデータの関係を誤解して、意図した結果にならない。
しばらくして、これは立体錯視をAIが起こしているのではないのかという考えに至った。
立体錯視とは立体を2次元表示する場合に奥行き方向のデータが正しく認識できない問題で、ヒトが良く勘違いする場合である。
この良く知られた例はエッシャーのだまし絵だが、
https://masterpiece-shop.jp/news/sp/2018-06.html
これほど複雑でなくても正四面体の12の辺を紙に書いた場合も錯視と同じ現象は生じる。
即ち、上から正四面体を見た図なのか下から見た図なのか、ヒトは決めることができない。経験から普通は上から見た図と認識(錯視でもある)するだけだ。
AIも同じである。AIは2次元の図をメッシュ切りし、各メッシュの明暗などのデータを配列として、メモリーに記憶する。
この2次元図から正しいと思われる3次元立体を定めるには、ヒトの目のような物理的な装置が必要になる。しかし、現在のAIにはそのような装置はついてはいない。二つの視点も焦点深度の認識もないのである。
これが生成AIで3次元物体をなかなか理解できないように見える理由だろう。
生成AIが自由に扱うことができる言語というものは1次元データの羅列とみることができる。3次元データを適正に処理するには何らかの改良が必要だと思う。
仙台とクマとウマとヒトの意外な関係 ― 2026年05月26日 03:59
報道によれば、女性騎手のG1制覇の影響で仙台の街が注目されているらしい。
その関係性は以下のとおりである。
仙台在住の作家 伊坂幸太郎氏の作品「重力ピエロ」は仙台を舞台にした優れたミステリーである。最近映画化もされている。
一方、G1で女性騎手が乗った馬の馬主はこの作品に感服し、馬の名前をジュウリョクピエロと名付けたらしい。
そこで、この作品も仙台の名所、風景も注目されるようになったということである。出版社も映画配給会社も思わぬお年玉に喜んでいるようだ。
仙台は伊達政宗が広瀬川の西岸の崖の上に築城し発展した町である。天守台の上には騎馬に跨った伊達政宗の像が広瀬川の対岸に広がる仙台の街を見下ろしている。
そして背後には青葉山の原生林のままの東北大学植物園が広がっている。その西北には広大な東北大学のキャンパスがある。
これらはいずれも映画のロケ地になっている。
わたしも幼いころ青葉城の天守台から広瀬川の河岸に落ちる崖を手作りのそりで滑りスリル満点の遊びをしていた。大手門の堀の一部は五色沼と呼ばれた池で、昔は氷結したので私もフィギュアスケートを楽しんだ。ここは日本フィギュアスケート発祥の地なので、羽生結弦選手、荒川静香選手、千葉百音選手がメダルを取っているのは偶然ではない。
ところで小説や映画にはクマが出てこないが、実は広瀬川が仙台とクマを結ぶキーである。
広瀬川は仙台の中心部を通り、下流は名取川に合流し仙台湾に流れ込むが、上流は蔵王の北部の奥羽山脈の1500メートル級の背稜が水源になっている。支流にはニッカ工場がある新川(にっかわ)がある。(単なる偶然)
新川の奥、即ち奥新川にはその昔スキー場はあり、山形を結ぶ仙山線で汽車に乗ってスキーに行くのも冬の楽しみだった。
この仙山線には熊ヶ根駅という名前の駅があるのでクマは山奥には昔からいたのだろう。私も大東岳という仙山線近くの山で一人ビバークしていた際にクマの気配を感じたことがある。また、小学校のころ、先生や同級生と広瀬川の上流の大倉ダムまで熊ヶ根駅から歩いて見学に行ったこともある。当時は大倉ダムは仙台の水源として建設途中だったが、その道すがらクマとの遭遇のリスクを考なかったのだろう。先生も同級生も無警戒だった。クマもトラックの通る里まではおりてこなかったのである。
その源流には泉ヶ岳という現在の仙台市民の登山やスキーのメッカがあるが、そのスキー場である年の春先に一人で泉ヶ岳に登ろうとしていた時に私は親子熊を見かけた。大声を出したら逃げて行ったが当時はクマがヒトを避けていた時代だった。
仙台市街の北西部には、高度成長期に住宅地として開発された国見地区がある。ここも最近はクマが目撃され、自治会が早朝散歩自粛通知がでたそうだ。
しかし、この付近は昔国見峠と呼ばれ、小学校の時は市中心部からの遠足の定番であった。クマもヒトを避けていた時代である。
高校のころ、軽免許を取った私は国見峠から泉ヶ岳の麓に延びる林道を軽自動車で運転に慣れるために走っていたことがあった。峠を過ぎて森の中を走っていら、小学生が一人でランドセルを担いで歩いているのを見かけた。集落までは結構な距離があったので、声をかけて乗せたが、のどかな時代だった。襲われたり襲ったりというリスクなどヒトもクマも考えられなかったのである。
そののどかな時代から半世紀、世の中は交通機関が発達し、食料も豊富で便利になったが、その分、我々は森のクマの領分を侵食していった。中途半端な自然保護活動のためか、温暖化のためか、クマもヒトも環境の激変に対応できていない。
クマはシカなどの増加により森を追われて市街地に食料を求めるようになった。ヒトは車社会の恩恵とより広い居住空間を求めて郊外に住むようになった。この二つの波がぶつかってアーバンベアやヒトを襲うクマの問題が目立ってきたのだろう。
クマは賢く速い動物である。河川が山奥と市街地を障害物なく結ぶフリーウエーであることを熟知している。仙台ならば広瀬川に加え、泉ヶ岳を水源とする七北田(ななきた)川がある。
森を追われればこれらの川を通って食料豊富な市街地に来るのは自然の摂理でもある。
彼らは食料さえあれば森の中で暮らすことがリスクがいっぱいの市街地よりも安心なはずである。
早くヒトの知恵を絞って、クマにも優しい自然環境を取り戻すことが必要だがそれにはヒトの文化というものがある程度自然を改造して成立するという認識が必要だ。
ヒトによる文化的自然改造とクマの自然環境の回復の両立ができるモデル都市として、仙台市が成長していくことを期待したい。
そのためには、限られた国土での動物同士の生息域のバランスの確保とともに、ライフルなどによるヒトがリスクであるとクマ認識させるようなクマへの教育も必要だろう。
その関係性は以下のとおりである。
仙台在住の作家 伊坂幸太郎氏の作品「重力ピエロ」は仙台を舞台にした優れたミステリーである。最近映画化もされている。
一方、G1で女性騎手が乗った馬の馬主はこの作品に感服し、馬の名前をジュウリョクピエロと名付けたらしい。
そこで、この作品も仙台の名所、風景も注目されるようになったということである。出版社も映画配給会社も思わぬお年玉に喜んでいるようだ。
仙台は伊達政宗が広瀬川の西岸の崖の上に築城し発展した町である。天守台の上には騎馬に跨った伊達政宗の像が広瀬川の対岸に広がる仙台の街を見下ろしている。
そして背後には青葉山の原生林のままの東北大学植物園が広がっている。その西北には広大な東北大学のキャンパスがある。
これらはいずれも映画のロケ地になっている。
わたしも幼いころ青葉城の天守台から広瀬川の河岸に落ちる崖を手作りのそりで滑りスリル満点の遊びをしていた。大手門の堀の一部は五色沼と呼ばれた池で、昔は氷結したので私もフィギュアスケートを楽しんだ。ここは日本フィギュアスケート発祥の地なので、羽生結弦選手、荒川静香選手、千葉百音選手がメダルを取っているのは偶然ではない。
ところで小説や映画にはクマが出てこないが、実は広瀬川が仙台とクマを結ぶキーである。
広瀬川は仙台の中心部を通り、下流は名取川に合流し仙台湾に流れ込むが、上流は蔵王の北部の奥羽山脈の1500メートル級の背稜が水源になっている。支流にはニッカ工場がある新川(にっかわ)がある。(単なる偶然)
新川の奥、即ち奥新川にはその昔スキー場はあり、山形を結ぶ仙山線で汽車に乗ってスキーに行くのも冬の楽しみだった。
この仙山線には熊ヶ根駅という名前の駅があるのでクマは山奥には昔からいたのだろう。私も大東岳という仙山線近くの山で一人ビバークしていた際にクマの気配を感じたことがある。また、小学校のころ、先生や同級生と広瀬川の上流の大倉ダムまで熊ヶ根駅から歩いて見学に行ったこともある。当時は大倉ダムは仙台の水源として建設途中だったが、その道すがらクマとの遭遇のリスクを考なかったのだろう。先生も同級生も無警戒だった。クマもトラックの通る里まではおりてこなかったのである。
その源流には泉ヶ岳という現在の仙台市民の登山やスキーのメッカがあるが、そのスキー場である年の春先に一人で泉ヶ岳に登ろうとしていた時に私は親子熊を見かけた。大声を出したら逃げて行ったが当時はクマがヒトを避けていた時代だった。
仙台市街の北西部には、高度成長期に住宅地として開発された国見地区がある。ここも最近はクマが目撃され、自治会が早朝散歩自粛通知がでたそうだ。
しかし、この付近は昔国見峠と呼ばれ、小学校の時は市中心部からの遠足の定番であった。クマもヒトを避けていた時代である。
高校のころ、軽免許を取った私は国見峠から泉ヶ岳の麓に延びる林道を軽自動車で運転に慣れるために走っていたことがあった。峠を過ぎて森の中を走っていら、小学生が一人でランドセルを担いで歩いているのを見かけた。集落までは結構な距離があったので、声をかけて乗せたが、のどかな時代だった。襲われたり襲ったりというリスクなどヒトもクマも考えられなかったのである。
そののどかな時代から半世紀、世の中は交通機関が発達し、食料も豊富で便利になったが、その分、我々は森のクマの領分を侵食していった。中途半端な自然保護活動のためか、温暖化のためか、クマもヒトも環境の激変に対応できていない。
クマはシカなどの増加により森を追われて市街地に食料を求めるようになった。ヒトは車社会の恩恵とより広い居住空間を求めて郊外に住むようになった。この二つの波がぶつかってアーバンベアやヒトを襲うクマの問題が目立ってきたのだろう。
クマは賢く速い動物である。河川が山奥と市街地を障害物なく結ぶフリーウエーであることを熟知している。仙台ならば広瀬川に加え、泉ヶ岳を水源とする七北田(ななきた)川がある。
森を追われればこれらの川を通って食料豊富な市街地に来るのは自然の摂理でもある。
彼らは食料さえあれば森の中で暮らすことがリスクがいっぱいの市街地よりも安心なはずである。
早くヒトの知恵を絞って、クマにも優しい自然環境を取り戻すことが必要だがそれにはヒトの文化というものがある程度自然を改造して成立するという認識が必要だ。
ヒトによる文化的自然改造とクマの自然環境の回復の両立ができるモデル都市として、仙台市が成長していくことを期待したい。
そのためには、限られた国土での動物同士の生息域のバランスの確保とともに、ライフルなどによるヒトがリスクであるとクマ認識させるようなクマへの教育も必要だろう。
クマ対策とクマ教育 ― 2026年04月30日 04:10
連日クマの出没ニュースが報道されている。このままではコロナ時代の二の舞になりかねない。狭い国土が心理的にさらに狭くなり、混雑と閉塞感が高まる一方だ。
リスクがある場合、農耕社会ではリスクを避けない行動はそれだけで非難される。そのリスクの程度は各自が判断すべきなのだが、秩序を重んじないと社会が機能しなかった農耕社会では社会の「気」がその行動の善悪を決める。ゼロリスク論が多数派を占める社会なのである。
その結果、クマの密度が高い地方では野外行動はリスクとみなされ、アウトドアは事実上不可能になる。要するに必要もないのに屋外にいることはゼロリスク社会ではそれだけで悪ということになる。
仙台のある町内会では早朝の散歩を自粛するよう通知があったそうだ。
まして登山や釣りなどアウトドアは論外ということになる。これではコロナ時代と同じで、必要不可欠な外出は禁止されているのに等しい。
ではそのままクマを恐れてヒトは外出活動を自粛すべきなのか。そうではないだろう。その対策を工夫して、自由な活動を確保するのがヒトが自然と付き合ってきて、文化、文明を発展させてきた基礎のところにある。
クマ対策をどこまで進めるべきか、ゼロリスク論という達成不可能な論理を排除し、ある程度のリスクを認めつつヒトがアウトドア活動ができるようになるにはどうすればよいか。
それはクマが合理的な行動ができるよう教育することにあると思う。
ヒトでも合理的判断をできず、暴走することはある。それによる死傷者の数のほうが、クマの被害よりは圧倒的に多いはずだ。今でも交通事故による死者は約2500人/年でクマ被害者より二けたは多い。
なぜそれでもクマを恐れてしまうのかと言えば、クマの行動を非合理的なものだと決めつけているからであろう。即ち、クマは理由もなくヒトを襲うと考えるからである。
ヤクザな若者が力ない高齢者を襲うとの同じである。
ヤクザな若者が高齢者を襲わないように教育するにはどうすればいいかということだ。
その方法は2つある。
(1)高齢者を襲った場合、逆襲されて襲った方が致命傷を受ける可能性があるとヤクザな若者が認識するよう教育されている場合。
(2)高齢者を襲っても、メリットはないとヤクザな若者が認識するよう教育されている場合。
それ以外にヤクザな若者が高齢者を襲うことはあるかもしれないが、それはある意味心神喪失者が襲うのと同じでリスクとして許容せざるを得ない。クマがヒトに突然出会ってクマの方がパニックになる状態である。
これは今でも熊鈴などヒト側の注意深い行動で防止できる。
では、上記(1)、(2)を達成するにはどうすればよいか。
(1)は昔のマタギの存在を復活させるような社会的システムを作ればよい。クマではなく、マタギのほうが絶滅危惧種と言われてから半世紀経つ。その結果、クマ社会(クマ家系かもしれないが)ではヒトは恐れる必要がない生物であるという常識が数世代にわたり続いてきた。その結果、クマがヒトを恐れなくなり、ヒトとの距離を取らなくなったのである。
マタギをそのまま復活することはできないだろうが、公共機関がマタギ的な役割を果たすことは可能である。訓練されたスナイパーが高齢者の格好で(マタギは大体高齢者に見える場合が多かったが)中山間地域で活動すれば、(1)は数年間で達成できる。クマ社会は今でも存在し、子どもの教育も普通の動物と同じだからである。
(2)は、ヒトの食料をどう管理するかという問題である。
知床などではキャンパーの食料を夜間ヒグマにとられないように鋼鉄製の箱に収めることが一般的になっている。クマの出没する地域では、食料や残飯がクマに食べられないよう、厳重な管理を条例などで義務付ける必要がある。果樹類については、(1)が有効に機能するまでは容易にクマが近づけないようバリアを強化するか、早急な収穫を行うことで対応すべきであろう。また、アウトドア活動者は持参する食料を金属製のパッケージに収め、シールも完全にして匂いが出ないように対策すべきである。
これら(1)、(2)は実現不可能なことではない。(2)を徹底するには時間がかかりそうだが、(1)を行政が早急に行うとともに良識ある人は(2)の対策を自主的に進めるべきだろう。
リスクがある場合、農耕社会ではリスクを避けない行動はそれだけで非難される。そのリスクの程度は各自が判断すべきなのだが、秩序を重んじないと社会が機能しなかった農耕社会では社会の「気」がその行動の善悪を決める。ゼロリスク論が多数派を占める社会なのである。
その結果、クマの密度が高い地方では野外行動はリスクとみなされ、アウトドアは事実上不可能になる。要するに必要もないのに屋外にいることはゼロリスク社会ではそれだけで悪ということになる。
仙台のある町内会では早朝の散歩を自粛するよう通知があったそうだ。
まして登山や釣りなどアウトドアは論外ということになる。これではコロナ時代と同じで、必要不可欠な外出は禁止されているのに等しい。
ではそのままクマを恐れてヒトは外出活動を自粛すべきなのか。そうではないだろう。その対策を工夫して、自由な活動を確保するのがヒトが自然と付き合ってきて、文化、文明を発展させてきた基礎のところにある。
クマ対策をどこまで進めるべきか、ゼロリスク論という達成不可能な論理を排除し、ある程度のリスクを認めつつヒトがアウトドア活動ができるようになるにはどうすればよいか。
それはクマが合理的な行動ができるよう教育することにあると思う。
ヒトでも合理的判断をできず、暴走することはある。それによる死傷者の数のほうが、クマの被害よりは圧倒的に多いはずだ。今でも交通事故による死者は約2500人/年でクマ被害者より二けたは多い。
なぜそれでもクマを恐れてしまうのかと言えば、クマの行動を非合理的なものだと決めつけているからであろう。即ち、クマは理由もなくヒトを襲うと考えるからである。
ヤクザな若者が力ない高齢者を襲うとの同じである。
ヤクザな若者が高齢者を襲わないように教育するにはどうすればいいかということだ。
その方法は2つある。
(1)高齢者を襲った場合、逆襲されて襲った方が致命傷を受ける可能性があるとヤクザな若者が認識するよう教育されている場合。
(2)高齢者を襲っても、メリットはないとヤクザな若者が認識するよう教育されている場合。
それ以外にヤクザな若者が高齢者を襲うことはあるかもしれないが、それはある意味心神喪失者が襲うのと同じでリスクとして許容せざるを得ない。クマがヒトに突然出会ってクマの方がパニックになる状態である。
これは今でも熊鈴などヒト側の注意深い行動で防止できる。
では、上記(1)、(2)を達成するにはどうすればよいか。
(1)は昔のマタギの存在を復活させるような社会的システムを作ればよい。クマではなく、マタギのほうが絶滅危惧種と言われてから半世紀経つ。その結果、クマ社会(クマ家系かもしれないが)ではヒトは恐れる必要がない生物であるという常識が数世代にわたり続いてきた。その結果、クマがヒトを恐れなくなり、ヒトとの距離を取らなくなったのである。
マタギをそのまま復活することはできないだろうが、公共機関がマタギ的な役割を果たすことは可能である。訓練されたスナイパーが高齢者の格好で(マタギは大体高齢者に見える場合が多かったが)中山間地域で活動すれば、(1)は数年間で達成できる。クマ社会は今でも存在し、子どもの教育も普通の動物と同じだからである。
(2)は、ヒトの食料をどう管理するかという問題である。
知床などではキャンパーの食料を夜間ヒグマにとられないように鋼鉄製の箱に収めることが一般的になっている。クマの出没する地域では、食料や残飯がクマに食べられないよう、厳重な管理を条例などで義務付ける必要がある。果樹類については、(1)が有効に機能するまでは容易にクマが近づけないようバリアを強化するか、早急な収穫を行うことで対応すべきであろう。また、アウトドア活動者は持参する食料を金属製のパッケージに収め、シールも完全にして匂いが出ないように対策すべきである。
これら(1)、(2)は実現不可能なことではない。(2)を徹底するには時間がかかりそうだが、(1)を行政が早急に行うとともに良識ある人は(2)の対策を自主的に進めるべきだろう。
被ばく影響が2次曲線だとするとどうなるか ― 2026年04月22日 03:40
RERFのLSS(Life Span Study)-2009研究のまとめが下記論文に示されている。
Preston, Dale L. et.al, "Solid cancer incidence among the LSS of atomic bomb survivors: 1958–2009",Radiation Research 187(2017)
この論文では広島・長崎の被曝生存者の長期追跡調査結果を用い、被ばく量とがん発生率の関係を統計学的に明らかにしようとしている。その結論として、
男性被ばく者の被ばく量と年間がん発生率は2次式の関係が良くフィットするーと記されている。
即ち、ERR(Excess Relative Risk):被ばくによるがん発生過剰相対リスクは以下の式で良く表されると結論したのである。
ERR=a*R*R+b*R・・・・・・・・(1)
R:直腸線量(Gy)
a,bはfitting係数
この意味するところは、国際放射線委員会(ICRP)が主張してきたLNT(Linear Non-Thread)仮説の否定でもありうる。LNT仮説とは線量がいくら低くても高線量被ばくと同様の直線的関係があり、被ばく影響がないというしきい線量は存在しないという仮説であり、これが各国の被ばく基準の設定に採用されている。
(1)式は一見、Rが0ならERRが0となり、LNT仮説と矛盾しないように思えるが、そうだろうか。
2次式で定数項がないという事象はめったに出会わない。
即ち、仮に(1)式を
ERR=a*R*R+b*R+c ・・・・・・・・(2)
の一般的な2次式にしたらもっと良く調査データにfitすると考えるのが常識的であろう。なぜこれをしなかったのかーLNT仮説との矛盾が明らかになるためだろう。なぜなら(1)式よりも(2)式がよりよくfitするということはRが0に近い範囲でERRが負になるということが明らかになるということでもある。これは生物学的にはホルミシス効果と言われているが、小線量では被ばく影響がないという以上に健康上の好影響もあるという仮説である。
この(2)式が良くデータに合うかどうかを上記論文と同様の手法を用いて第3者が検証しようとしても現在は不可能に近い。
なぜなら、RERFは元の被ばく者調査データLSS-2009データを非公開扱いにしているためである。
この非公開扱いとしている真の理由はこのようなLNT仮説を否定するような評価が発表されることを恐れたためとも考えられる。是非、RERFはこの非公開扱いを撤回してもらいたい。LNT仮説を最初に主張したICRPは、石油と自動車産業に密着しているFORD財団が主たるスポンサーであることを自らのホームページで明らかにしている。仮にRERFがスポンサーである米国政府の意向を汲んだものならなおさらこのエネルギー危機の時代に庶民に対する裏切り行為とも見られかねないのだから。
Preston, Dale L. et.al, "Solid cancer incidence among the LSS of atomic bomb survivors: 1958–2009",Radiation Research 187(2017)
この論文では広島・長崎の被曝生存者の長期追跡調査結果を用い、被ばく量とがん発生率の関係を統計学的に明らかにしようとしている。その結論として、
男性被ばく者の被ばく量と年間がん発生率は2次式の関係が良くフィットするーと記されている。
即ち、ERR(Excess Relative Risk):被ばくによるがん発生過剰相対リスクは以下の式で良く表されると結論したのである。
ERR=a*R*R+b*R・・・・・・・・(1)
R:直腸線量(Gy)
a,bはfitting係数
この意味するところは、国際放射線委員会(ICRP)が主張してきたLNT(Linear Non-Thread)仮説の否定でもありうる。LNT仮説とは線量がいくら低くても高線量被ばくと同様の直線的関係があり、被ばく影響がないというしきい線量は存在しないという仮説であり、これが各国の被ばく基準の設定に採用されている。
(1)式は一見、Rが0ならERRが0となり、LNT仮説と矛盾しないように思えるが、そうだろうか。
2次式で定数項がないという事象はめったに出会わない。
即ち、仮に(1)式を
ERR=a*R*R+b*R+c ・・・・・・・・(2)
の一般的な2次式にしたらもっと良く調査データにfitすると考えるのが常識的であろう。なぜこれをしなかったのかーLNT仮説との矛盾が明らかになるためだろう。なぜなら(1)式よりも(2)式がよりよくfitするということはRが0に近い範囲でERRが負になるということが明らかになるということでもある。これは生物学的にはホルミシス効果と言われているが、小線量では被ばく影響がないという以上に健康上の好影響もあるという仮説である。
この(2)式が良くデータに合うかどうかを上記論文と同様の手法を用いて第3者が検証しようとしても現在は不可能に近い。
なぜなら、RERFは元の被ばく者調査データLSS-2009データを非公開扱いにしているためである。
この非公開扱いとしている真の理由はこのようなLNT仮説を否定するような評価が発表されることを恐れたためとも考えられる。是非、RERFはこの非公開扱いを撤回してもらいたい。LNT仮説を最初に主張したICRPは、石油と自動車産業に密着しているFORD財団が主たるスポンサーであることを自らのホームページで明らかにしている。仮にRERFがスポンサーである米国政府の意向を汲んだものならなおさらこのエネルギー危機の時代に庶民に対する裏切り行為とも見られかねないのだから。
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