バックカントリースノーボーダーの必携品2023年02月03日 05:18

 それは、雪山を歩くためのスノーシューとストックである。登山用品店には、手ごろなサイズのスノーシューと、折りたたみ式のスキー用ストックが置いてある。ネットにもあるが、できれば自分の手足にフィットするものを探したい。数万円で命が助かるなら安いものである。

最近、バックカントリーでのスノーボード中の遭難が増えている。スノーボードは深雪で特に楽しい。また、慣れればゲレンデよりも楽に滑ることができる。そこで、バックカントリーに踏み入りたくなるのはよく理解できる。

 しかし、一旦コースを間違え谷に入ると、登り返しが難しくなる。登ろうとして、ボードを外した途端、足が深雪に潜って、身動きが取れなくなる。
谷は日も当たらず、柔らかい雪のところが多いのである。スノーボードの表面積は
 30㎝×150㎝=4500㎠
程度であるが、靴の裏は
 10㎝×25㎝×2=500㎠
程度なので、ボードで10㎝潜る雪なら、ボードを脱いだ途端1m潜ることになる。即ち、身動きは取れない。従って、尾根まで戻ることは不可能となる。

 スキーの場合は、まだ、ストックを使って登り返すことは不可能ではない。(それでもスキーシールやスキーアイゼンは必携だが)

 スノーボードの場合、深雪の中をわずかの距離でも上るためには、雪の中で潜らないよう、スノーシューとストック(但しリングの大物もの)を用意しておく必要がある。それをザックに入れ、背負って滑ることである。

 ネットで欧米の高峰を空身で滑る動画がよく見られるが、日本の場合は、深雪のレベルが違う。登り返せないのである。

日本では、欧米の真似をして、地域差を考えないで大失敗をする例が多い。福島の原発事故も、竜巻を重視した米国の設計のままに建設し、津波に飲まれてしまったために起こった。

 自然を相手にするならば、原発であれ、遊びであれ地域差を良く考えて準備をする必要がある。

スキー世界王者が雪崩れに巻き込まれたワケ2023年02月01日 05:01

天狗原付近で雪崩れに巻き込まれた米国人は、フリースタイルスキーの世界チャンピオンでプロモーションビデオの撮影もしていたらしい。何故、そのようなプロが、春には一般人も多く滑るようなエリアでの雪崩を避けられなかったのだろうかか。

雪と斜面があれば雪崩の可能性は常にあるが、プロならば、雪崩とと共に高峰の急斜面を滑るようなYOUTUBEも良く見かける。

今回の現場は、標高2000メートル付近の私でも滑れる普通の斜面である。しかも灌木も生えている。安心したのではないだろうか。

その標高の低さが仇になったと思う。3000メートル級と異なり、この程度の標高では、日射により雪表面が溶け、夜には氷結する。その面が上下の積雪を分離する弱層になる。その弱層の上に日本独特の重い雪が大量に積もる。そしてスキーのエッジにより鉛直方向にも切断され、緩斜面でもあっても雪が流れ落ちることになる。
このような状況は、米国のスキー可能なエリアではほとんど起こらないので、油断していたのではないかと思う。

実は、昔々、天狗原の斜面よりかなりなだらかなあるゲレンデ横の斜面を滑っていて雪崩を起こした事がある。まさかと思ったが、ゆっくりと表面の10センチメートル程度の春の重い雪が200メートルほど流れ下っていった。幸い誰も滑っていなかったので、被害はなかったが、人がいたら、転倒はしていただろう。

確かに雪と斜面と多少のショックで雪崩は起こりうるものである。
それがどんなに緩斜面であっても、そして、起こりそうにない雪質であっても。

AIによる雪崩発生予測は可能か?2023年01月31日 07:44

 また、外国人による遭難騒ぎがあったようだが、冬山では雪崩による死亡事故が最も多い。居住地でも雪崩による災害は、雪下ろしも屋根の雪崩であることを考慮すれば多数を占めるだろう。
 日本は山岳地形が8割を占める。土砂崩れを含め、顆粒状の物質の崩落事故が自然災害の多数をしめることは明白である。

 そこで、様々な物理モデルによる雪崩事象の分析が行われているが、今のところ、高精度の雪崩予測ができたとの話は聞こえてこない。短期の天気予報では近年かなりの精度で予測できるようになってきたが、雪崩予報は、県ごとに積雪地は全て雪崩注意報が出っぱなしというお寒い状態である。雪崩警報とか、雪崩緊急速報などというものは聞いたことがない。

 そこで、仕方なくAIを用いた雪崩予測が可能かということになる。ここでAIとは、多数のデータをもとに計算機に条件と結果を学習させ、どのような状態であれば、雪崩の確率が増えるかをある程度定量的に評価させ、それによって、特定の地域、時間、積雪状態、その他の条件ごとに雪崩の確率を予測させることである。

 昔から、雪崩が起こる場所とか、天気状況、斜度など、いくつか経験的に言われてきたことがある。また、雪をある程度掘って、内部の滑り面の結合強度を腕の力を使って調べ、雪崩可能性を評価する弱層テストなどといった方法もある。しかし、このような半経験的な方法だけで、精度良い予測をすることも難しそうだ。

 この際、疫学的な流行予想と同様、AIを活用した雪崩予報システムを全国的レベルで開発してもらいたい。
 そのためには、まず、データの収集である。衛星による全国の画像分析から、雪崩の発生地点、発生規模、前後の状況、天気データを人工雪崩、住宅での雪下ろし中の雪崩落も含め、可能な限りデータを集積し、最近進歩が著しいAIを用いた統計手法で相関関係を分析する。
 そのためには、気象庁、警察、消防などの関係機関のデータベースがすべて必要になる。他の国土交通省各部署、農水省、JAXAの協力も必要だ。
 日本は日本海のお陰で、世界でも珍しい豪雪地帯である。人口密度も高い。

 AIの利用が進んでいる現在、日本が率先して雪崩予報システムを開発し、更には土砂崩れ予報システムに結び付けられれば新たなIT技術として世界に売り込めるのではないだろうか。

白馬乗鞍のバックカントリー遭難の考察2023年01月30日 08:16

 白馬乗鞍岳手前の天狗原で雪崩が起き、海外のスキー客が巻き込まれて遭難したそうだ。
 40年前の5月の連休に栂池スキー場から天狗原、白馬乗鞍岳、蓮華温泉を経由し、大糸線の平岩まで山スキーで2泊3日のツアーをしたことがある。5月なので、雪崩の可能性は小さく、また、栂池スキー場から白馬乗鞍岳まで、当時はやっていたヘリスキー(ヘリコプターでスキーヤーをバックカウトリー?まで運ぶサービス)もあった。また、白馬乗鞍岳の裏側にある蓮華温泉は雪の中なので徒歩かスキーでないと到達できないが、営業中であった。

 従って、栂池スキー場の上部には境界を示すロープはなく、だれでもバックカントリーの雪山に行ける状態になっていた。

 我々は冬山装備とツエルト、食料を持ち、山スキーで白馬乗鞍を目指したが、上から一般スキーヤーがたくさん降りてきて驚いたことがある。ヘリコプターで山頂まで運ばれたスキーヤーである。

 勿論、1月の降雪直後と、5月の残雪期では雪崩の起こる確率はことなるが、バックカントリーであることは同じである。

 また、スキー場の境界のロープにどれだけの意味があるかも問題である。スキー場のリフトなどを使わずにその外側から白馬乗鞍を目指すことも十分可能なのである。その場合は、バックカントリーで遊ぶことは許されないのだろうか。

 バックカントリーとは何なのだろうか。そして、遭難時の責任やワイドショウで言われているようなルールを守るという際のメールとは何なのだろうか。

 これは、登山や海の遊びでの遭難時の問題とも共通の課題である。

 要するにメディアでは、遭難した結果で、ルールを守ってないと非難しているように思う。

 登山の場合は、遭難に備え、遭難保険がある。
 バックカウントリーや海においても遭難保険に加入することは必須だ。
 登山では危険な山に対する入山規制が行われている。丹沢など低山でも遭難は起こっているのだから、零にすることはできない。厳しく登山を規制したら、かえって地元の利益に反することも多い。

 問題は、どのようなルールで規制するかであろう。登山届だけでなく、バックカントリーの場合もその届け出を義務化するだけでもかなり遭難を防げる。また、スキー場ではある程度人員も配置されているのだから、そこで、ツアー客のチェックをすることも可能だ。
 スキー場経営や外国客の受け入れのための必要経費として、チェック体制の整備をする以外にないのではないだろうか。

 そして、最も重要な了解事項は、スキー場からバックカントリ―側に出る際の注意書きである。カナダのスキー場では、境界外に出る際の立て札に、自己責任であることが明記されている。年間10人程度の遭難死がでることも珍しくない。従って、ニュースにもならない。
 遭難しても生還するのは自己責任である。
 救助隊側も決して危険を冒すことなく、自己責任で行動することになる。費用やリスクを冒した結果は保険などの契約の範囲で考えなければならない。
 このような自己責任のルールが日本社会でどこまで浸透するか、安全が担保されている日本では難しいかもしれないが、この自己責任ルールをアウトドアで徹底することが、この閉塞感のある日本をかえていく一つのきっかけになればいいと思う。

単独行が二人パーティよりいい場合2022年12月16日 21:43

単独での山行はしないよう、よく地元警察などの看板に描かれていることがある。では、二人パーティは望ましいだろうか。

昔、ある山で、男女二人パーティの遭難救助をしたことがある。岩場で女性が落石を受け、頭がい骨にヒビが入ったようで意識もうろうである。通りかかった我々が、何とか登山口まで下ろし、女性は病院に運ばれた。男性は警察に呼ばれ、1時間ほどで戻ってきたが、顔色が悪く、無口になっていた。想像するに、故意に石を落としたのではないかと尋問されたのかも知れない。

ドラマではそのような事もあり得る。確かにふたりきりなので、何が真実なのか証明は難しい。警察は疑うことも仕事のうちである。だが、幸い、彼女は一命は取り留めた。

もし、亡くなっていたら、どのような展開になっていただろうか。二人パーティが単独行より必ずしも良いわけではないという例である。即ち、事故らなければ、二人パーティの方が、単独行より安全だが、事故ってしまうと、社会的により難しい立場になり得るという事です。

ふじあざみラインでのバス事故原因推定2022年10月14日 06:16

 14日昼頃に大型観光バスが静岡県小山町のふじあざみラインで横転事故を起こした。
 この事故の発生個所は、須走5合目から実質1.5車線の緊張する細道を降りてきて馬返しと呼ばれる地点を過ぎたのち、通常の2車線となった100メートルほど下った道路が、枯れ沢の上で一旦平坦になり右カーブとなった先の地点である。映像をみるとその地点の道路の左側から舗装面に向けてうすく土砂が2~3メートル流れ込んでいて、バスはその土砂に乗り上げたために横転しているようにも見える。ニュースでは左側のり面に乗り上げたための横転したと言っている。
 推測だが、運転手は、馬返しまで下りてきて、広い2車線になって緊張がゆるみ、下り坂でスピードがでたまま、現場に突っ込んだと思われる。沢を渡るところは平坦になっているので、バスはその平坦地でバウンドし、前車輪の荷重が減少する。この先は右にカーブしているので、右にハンドルを切ったが、左側面の薄い土砂に乗り上げ、スリップして横転したーという状況なのではないだろうか。
 この沢を渡る部分の平坦地は、左側から常に小富士側からの風が吹いており、細かい砂の粒子が堆積しやすい地点である。これが更にスリップしやすい要因になったと思われる。

 この地点は、冬にスキーで降りてきてもスピードをできるだけ落とさずにこの平坦面に入り、惰性で右カーブを切り、その先の数メートルの坂を登りきるという地点である。バスのタイヤには残念ながらスキーのようなエッジはついていない。
 ちなみに、エッジのない距離スキー用のスキー板では急カーブを曲がることはまず不可能で、スキー部のプロでも横倒しになってしまう。

 数年前の春にこの枯れ沢の付近は大雨に見舞われ、上流から大量の土石流が一帯を襲い、通行止めになって復旧工事が行われた箇所である。この工事で、沢の上部には大きな砂防ダムが数段に渡って構築された。

 事故時点で舗装面にある土砂は、砂防ダムの効果が届かない尾根の側面から、最近の雨の影響で流れ込んできたもののようにも見える。

 この事故は、山道から広い2車線に出て、油断した一瞬のスキをついて起こった、但し、その地点はスリップしやすい条件が揃っていたためだろう。バスのブレーキ、エンジンブレーキに不具合があった可能性も考えられるが、運転では安全そうに見えても常に緊張している必要がある。

 ただ、ブレーキやエンジンブレーキがこの地点で急に不具合が生じたとすることには疑問がある。馬返しよりも山側のほうが急でカーブが多いので馬返し以前で事故が起こる可能性が大きい。

 おそらく、馬返しを過ぎて道が広くなり、気が抜けたまま枯れ沢の地点まで十分減速しないまま突っ込み、ブレーキをかけたが、上記の理由でタイヤがスリップしてハンドルが効かないまま横転したということではないかと推定される。

(16:00修正追加)
ニュースによれば、運転手は事故直前にブレーキを数回踏んだが、効かなかったとのことである。これは、馬返し前の急坂部分までにエンジンブレーキを使わずにフットブレーキに頼って減速を継続してきた可能性がある。即ち、これは、数年前に碓氷バイパスでスキーバスが道路から落下して多数の学生が死亡した事故と同様である。
最近の大型バスのエンジンブレーキは特殊で、ギアを保護する回路とリンクしており、トラックなどとは異なって場合によっては効かない機構になっているようだ。この機構の特殊性を運転手が十分訓練、認識していたのか、確認する必要がある。)

(16日修正追加)
 15日のニュース報道によれば、運転手は400メートル前からブレーキの効きが悪くなっていたということである。また、テレビ映像では、横転地点の手前約15メートル付近の右車線から横転地点まで白いタイヤ痕が見える。
 一方、steerlink.co.jpのサイトによれば、トラックの排気ブレーキ(乗用車のエンジンブレーキが更に強力に効くよう排気バルブをスイッチにより閉める装置)では、後輪のみに作用するので、前輪がスリップしやすくなる。
 これらのことから以下の推定ができる。

 事故地点の400メートル手前というと、馬返しの上部であり、山スキーで降りてくるとそれなりに急坂でカーブが続き気持ちよく滑れる地点である。ここまで、大型バスでフットブレーキを多用して下りてきた場合、次第にフェード現象でブレーキが効きにくくなってくるはずである。
 馬返し地点を過ぎると急に道幅が広くなり、直線となるので、安心してブレーキからしばらく足を外したのであろう。しかし、スピードが出すぎて、ブレーキを踏んだが、効かず、排気ブレーキのスイッチを入れた。そのため、後輪のみが急激にブレーキがかかり、前輪が浮き気味になった。道は右カーブしており、ハンドルを右側に切ったが、事故地点では細かい土石粒が溜まっていたため、前輪がスリップしながら左斜面に突っ込んでいった。そして、横転したーという経緯ではないだろうか。

16日のニュースでは400メートル手前から事故地点まで断続的にブレーキ痕があったということである。こうなると5合目から400メートル手前の地点までの排気ブレーキの使い方が問題となる。この長い下り坂を十分エンジンブレーキを効かせないまま下りてきて、フェード現象を起こしてしまったようだ。これは、数年前の碓氷バイパス事故と同様、ギア操作のほうに問題があったと推測される。碓氷バイパス事故のバス運転手も大型バスのギア操作に慣れておらず、低速ギアにうまく入れられなかったために十分なエンジンブレーキ効果が得られなかった。そして高速でカーブに突っ込んでしまった。
これは、徐々に低速ギアに入れないと、ギア機構の破損を守るためにギアシフトダウン操作が運転手が気が付かないままキャンセルされてしまうという危険なものである。これは当時実用化されつつあった、大型バスのオートマ機構の特長である。碓氷バイパスの事故当時もこの機構の危険性は分かってはいたが、現在までに改良されてこなかのかもしれない。

(17日追加)
17日のニュースでは乗客の事故時の証言が出ていた。すでに、馬返し地点で運転手は非常事態に気が付いていたらしい。広くなった2車線道路の右側を走り、事故地点の左側の側面に意図的に突っ込んでいったようだ。こうなると上記のような排気ブレーキ、エンジンブレーキの使用方法を間違ったか、車体に何らかの異常があったかのどちらかが原因ということになる。

山スキーでのこぶ斜面の滑り方2021年10月28日 04:44

 スキーでこぶ斜面を滑るのは疲れる。膝の曲げ伸ばしが多すぎるのである。そして、押し出しで足を突っ張るので更に疲れる。こぶ斜面はスキー場ではよくあることなので、山スキー帰りでも出会うことはありうる。
 SUGAWA SKI SPIRITというYOUTUBEでは、こぶにスキーをぶつけることでスピードを押さえるのがコツであるとのことであった。
 確かに有効そうだ。ただ、膝の曲げ伸ばしはどうしても生じるので、荷物を担いでいる場合はかなりつらい。こぶにぶつかった時の衝撃で加速度を受けるのである。
 では、どうするか。
 こぶにぶつかる前の速度をできるだけ抑えることである。
 そのために、そのこぶ(バンク)に対して、ぶつかる直前にダブルストックをつくことである。ストックで衝撃を受け止めることで、足だけで衝撃を受けるよりも大幅に衝撃による圧力を低減できる。こぶを乗り越えた際に抜重することも容易になる(はずだ)。
 問題は、ストックで受けた際に生じやすい後傾を如何に抑えるかである。そのため、ストックを平坦地よりかなり短めに持つことである。
 理論武装はできたので、実地でどうなるか今年は試してみよう。

乗鞍岳雪崩遭難2021年03月15日 05:23

14日午前に位ヶ原東面で雪崩が発生し、バックカウントリーで登っていた8人が巻き込まれ、一人が死亡した。
 しばらく降雪がなく締まった雪面上に、13日の低気圧通過で大量の降雪があり、14日午前の晴天で雪崩れたのであろう。先行者の歩行によの人工雪崩の可能性もある。
 位ヶ原東面は上部はなだらかだが、30度程度の雪崩が発生しやすい地形になっている。残念だが、後から考えると雪崩れても不思議ではない条件がそろっている。
 亡くなった方はパーティの一人だったようだが、一時間以上経ってから見つかったのは、ビーコンを装備していなかったということかもしれない。
 医師が現場にいたようだが、山スキーをする医療関係者は多い。ストレス解消には最適だからであろう。もう少し早く見つかれば、プロの心臓マッサージで助けることができたかもしれない。ビーコンがなければ、昔ながらの雪崩紐でも装着していれば違ったかもしれない。合掌。

安達太良の春2020年05月16日 15:16

この上の空がほんとうの空です 二本松市
登り来て本当の空未だ遥か

2020年3月の御殿場口2020年03月20日 19:24

2020年3月20日御殿場口より
3月11日と20日、日帰りで御殿場口太郎坊から二ツ塚付近まで山スキー靴調整を兼ねて異常気象の富士山の積雪状態を偵察した。両日とも東名は大渋滞で現地での滞在時間は3時間も取れなかった。11日は登山靴で上り、スキー靴は下りだけだったが、20日は熱変形加工したイタリア製超軽量プラスチック山スキー靴LaSportivaで2時間歩いたが、殆ど足は痛くならならなかった。アウターシェルの小指側を外から電気ファンヒーターで10分くらい暖め、体重で上から押しつぶして3Sタイプの足に合わせる戦略は成功したようだ。くるぶし付近の当たりも厚手のソックスの使用で気にならなかった。狭い雪面をシールを付けて滑り曲がる技術が必要だ。