太陽フレア時の航空機搭乗時被ばく線量について2021年11月30日 13:23

太陽フレアの異常爆発時に太陽から各種の放射線が放出され、その放出レベル、時間帯により、上空の線量が大幅に増加したり、逆に多少減少したりする。

https://wasavies.nict.go.jp/
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のサイトでは航空機航路での線量予測、太陽フレア時の警報などを実行しているそうだ。
30000ftレベルでは通常地上の5倍程度になっているが、太陽フレア時には線量が大幅に増加することもあり、航空会社ではパイロットを均等に被ばくさせるために太陽フレア発生を考慮したローテーションを行っていると聞いた。
このような予報を宇宙天気予報と呼ぶらしい。
このサイトのスケールを見ると地上レベルの2桁上まである。太陽フレアが年に数回爆発するらしいが、それで線量が増加する場合や数千年に1回といわれている大爆発時に備えてこのスケールを用意しているのだろうか。
被ばくが気になる方は、航空機に乗る際、このサイトを見て旅行をどうするか決めたほうが良いかもしれない。

地表レベルでの線量測定値は太陽フレアの発生時に大きく変わることはないようだが、それは恒星の核融合反応におけるガンマ線発生が少なく、主に陽子、中性子が線量の大部分を占めるからであろう。
大気により陽子、中性子は大きく減衰する。
従って、この予報に使用している中性子の線量への換算係数がどのようになっているかが気になるところである。宇宙線などの高エネルギーの中性子の人体影響などはよくわかっていないのではないかと思われるからである。

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