米竜巻被害と福島事故の関連性について2021年12月13日 07:02

米国中西部の竜巻被害による死亡者は100人を超えるようだ。
米国中西部は昔から竜巻が最大の災害であった。カンザスに住んでいたドロシーが竜巻に飛ばされて夢の国に行ったのが米国人ならだれもが知っている映画オズの魔法使いの最初のシーンである。

世界最初の原子力発電所はアイダホの砂漠に建設されたが、その非常用電源は地下に配置されていた。おそらく竜巻被害も想定した配置であろう。
その後、GEにより計開発されたBWRも同様に非常用電源は地下に配置された。これが日本に導入された1960年代、当時関係会社の責任者でもあった土光敏夫はGEに対し、日本独自の設計チェックをしたいと申し込んだが、GEから設計変更するなら日本には輸出しないと回答がきたそうだ。当時、原発の導入は国家的事業だったのである。その結果、福島で事故を起こした4つのプラントはGEの設計のまま建設されることになったようだ。
先日、ヤフコメで、福島1号機のICの事故時の運転状況の関し、津波に飲まれた非常用電源の地下配置問題が話題になっていたが、その経緯にはこのような背景がある。

最近、新技術も輸入すればよいとの考えで、国の開発研究予算が絞られている。
しかし、どんな技術もその適用される環境で異なる結果をもたらす。5Gでも人口密集地と過疎地では影響が異なるであろう。地域の特性に合わせた技術開発が必要だし、政府機関、公共性の強い期間はその点を深く考慮して方針を決めるべきだ。

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