初夢2023年01月04日 05:29

ドアの向こうで知り合いたちが研究室のゼミの議論をしている。

中の一人の友人が、出て来て、「ちょっと教えて貰いたいことがある」と言って、遠くの方から私を呼んでいる。

僕も彼とはよく楽しく議論したことがあるので、喜んで行こうとした。

しかし、何かに足に挟まってなかなか彼の所に行くことができない。もがいているところで、目が覚めた。

昨年末の同窓会で、彼を呼ぶことが出来なかった。
彼は、3年前にがんで亡くなっていたのだった。

急に泪が滲んできた。


P.S.:その後、気付いたのだが、この夢を見た日は、彼の命日だった。
コロナもあって墓参りにも行っていなかった。
彼の方から来たのだろう。

昔、叔父から聞いた話だが、冬の蔵王で遭難し、仮死状態から目が覚め生還したあるスキーヤーが、夢の中で、花に囲まれた道の先から、亡くなった親戚たちがこちらにおいでよと呼び掛けられたが、振り切って戻ってきたと話したそうだ。

似たような夢の話である。

積年の肩コリが治った理由2023年01月04日 14:49

ここ30年悩まされてきた肩コリがいつの間にか治っていた。
昨日、久しぶりに整体に行き、先生にも確認してもらった。

振り返るに、治った要因は以下の5項の何れかであろう。

(1)3ヶ月前に枕をアウトドア用の厚めの空気枕に変えた。
(2)6ヶ月前からビタミンB1薬剤(アリナミン)を飲み始めた。
(3)2ヶ月前からパソコン画面を見やすいものに変えた。
(4)3ヶ月前から椅子にヘッドレストを装着した。
(5)1ヶ月前からワインに加えて日本酒も飲み始めた。

個人的には(5)であってほしいが、恐らく正解は(1)か(4)であろう。
朝起きた時に、肩の辺りが楽なのである。元々、猫背なのに、無理して流行りの低反発枕を使っていたのが身体に合わなかったようだ。
また、パソコンを見ている時に頭の重さを支えられるよう厚めのヘッドレストを装着した事で、長時間モニターを楽に見られるようになったようだ。

(3)も多少は効いている気もするが、アリナミンを別のジェネリック的なB1製剤に変えたのでそのうち、アリナミンかどうかは分かるだろう。

効いたのかどうかよく分からないのが、パソコンモニターの変更である。以前はやや大型の四角の画面だったが、横長でアーチ状のものに変えた。効率はおちたが、目線を上に向ける頻度が減った。

これまでの所、はっきりしたのは、肩コリを治すのに、私の場合は、金は掛からなかったということである。枕やヘッドレストを体に合ったちょっと厚めで硬めのものに変え、モニターを小さめのものにすれば良かったのだから。

Rの超親切な入門書を発見2023年01月06日 04:52

生物統計に関する論文に現れた複雑な関数表記の解釈に悩んでいたが、やっと日本語による詳しい関数解説書が見つかった。

但し、まだ、WEB上で作成中であり、ネットで部分的にしか公開されていない。それでも、functionに関する記述は、私が見たどの解説書よりも詳しく、個々の引数やmethodの関係が良く理解できる。

それは、Song Jaehyun(宋 財泫 [ソン ジェヒョン]氏と矢内勇生(やない ゆうき)氏による「私たちのR」という解説書である。

https://www.jaysong.net/RBook/

一部はまだ作成中であるが、それでも非常に分かりやすく書かれている親切なRプログラミングの解説書である。

残念ながらPDF化は出来ていないようなので、各章をWEBで読む以外にない。早く完成させて電子書籍として公開していただきたいものだ。


特に第10章や第11章のRプログラミングとfunctionに関する解説は初心者でも各パーツの相互関係が良く理解できるので汎用性も高い。

現在の読み方は、ブラウザで

https://www.jaysong.net/RBook/

をurl窓に入力すると左側に目次が現れる。
(firefoxで目次が出ない場合、ブックマーク窓を削除すれば、目次が表示される。)


早く全体が完成されることを両氏にはお願いしたい。

踏み間違い事故におけるイベントデータレコーダーと足元ドラレコの差2023年01月09日 12:58

 イベントデータレコーダーは車の運航状況に関わる様々なデータを記録している、飛行機事故で言えばブラックボックスのような機能を有する記録装置である。事故時の車の状態を調べることができる。
 一方、足元ドラレコは足元の画像を撮影して、事故時の映像を記録できる装置である。(恐らくまだ一般には発売されていないだろう。)

 最近、再度、高齢者によるアクセル、ブレーキ踏み間違い事故が何件か発生した。この問題に関し、以前にもちょっと触れたが、あるディーラーとのハイブリッド車での異常事象に関する議論を思い出した。

 ネットの一部では、事故時における客観的証拠として、足元ドラレコの開発を推奨しているものがある。

 これに対し、すでに主要メーカーではイベントデータレコーダーが設置されているのだから足元ドラレコは不要だという意見もある。

 私のハイブリッド車の異常事象は、スタートボタンを押した際に、エンジンが高回転となり、ブレーキペダルから足を離そうとした瞬間に急速に発進しようとしたものであった。それが1か月の間に2回ほど生じた。

 これは車の異常ではないかと思いディーラーに持って行ってイベントデータレコーダーを含め、検査してもらった結果、回答は、ブレーキとアクセルの2重踏みというものだった。

 昔、マニュアル車で急速発進するために、トゥーアンドヒールという足を斜めにして2重踏みをするテクニックがあったが、それと同じ状態が2回測定されたというものである。
 確かに、発進時にエンジンが高回転ならば、アクセルを踏んでいるとイベントデータレコーダーは解釈するのであろう。

 ディーラーの工場責任者に「ではその所見を書面にしてくれ」と頼んだがそれは拒否された。
 仕方なく、その車はすぐに手放した。どこかの裁判事故みたいな高齢者の踏み間違い事故と同じになる事態を避けられるのであれば、車など安いとものだ考えた。

 仮にその車が、アクセルが踏まれたことを機械的なリレーで検知しているとしても、そのリレーが故障して接触不良ならば、イベントデータレコーダーの事後解釈は間違ってしまう。しかし、工場責任者の見解に反論できるだけの客観的証拠はこちらも持ち合わせていなかった。

 このような場合、足元ドラレコがあれば、実際に運転者の足がアクセルに触れているかどうかがはっきりできる。アナログではあるが、イベントデータレコーダーの解釈が信頼できないという客観的な証拠となり得ると今では思う。

 メーカーや国交省は困るかもしれないが、運転の邪魔にならない小型で安価なカメラが普及している現在、本当に踏み間違いなのか、車側の問題なのかより明確にできる足元ドラレコをオプションで設置できるよう法改正すべき状況になっていると思う。

 今後も高齢者による踏み間違い事故?は増える。池袋事故のような長期裁判を防ぐ意味でも、また、安全装置の多重化という意味でもこのような装置の開発と設置、法改正が望まれる。

写教による勉強方法の勧め2023年01月15日 06:31

 写経の書き間違いではない。この場合の写教は、教科書を書き写すことを意味する。

 何度読んでも理解できない教科書は、鉛筆で書き写すことで理解できるようになるーという仮説である。決してパソコンやスマホに打ち込んではいけない。

 写経では、意味の不明な経典を心静かに墨で書き写すようだが、何となく理解できるようにもなるのではないか。

 それと同様、写教では、分からなかった教科書のテキストが何となく理解できるようになるのである。なぜなら、一字一句書くことで、著者が教科書を書いた際の心理状況が読者の心の中に再現されるのである。そのため、使用されている用語や文脈の相互関係に注意が向かうようになり、文全体の理解ができるようになる。

 これは、一度やってみる価値がある。時間はかかるかもしれないが、理解できないよりは百倍マシである。理解するために教科書や学習というものはあるのだから。

 なお、時間の節約のためには、写教の際の文字をできるだけ小さくすること、鉛筆の硬さは柔らかく、濃いもの(デッサン用の太目のシャープペン等)が良いようだ。これだと鉛筆を削る手間が無いので思考が中断されることもない。

 ボールペンは滑らかすぎて書いたという実感が湧かない。自動運転車のように運転した実感が湧かないのと同様で、著者の心境に近づくことが難しいのであまりお勧めはできない。

分かりにくい科学用語の言い換え方2023年01月17日 10:39

 生物学の本を読んでいたら、理解しにく日本語が並んでいる。

胞子ー胞子体
配偶子ー配偶体

といった具合である。直観的には、胞子や配偶子が集まって胞子体、又は配偶体ができるという風に解釈したが、まったく逆で胞子体から胞子が発生し、配偶体から配偶子が生じるらしい。

 では、英語ではどうなっているのか。

sporeーsporephyte
spouseーgametophyte

のようだ。これのphyte部分を体と訳したらしい。
phyteの語源は
ーが存在するところ,ーが成長するところ
という意味で
ー体
という意味はない。

 確かにそれが発生するところだから体としてもおかしくはないが、それならばー発生体というように、挙動の順序を明示してもらわないと初学者は混乱するだけだろう。

 振り返るに物理用語など他の科学用語も日本語では誤解を招くものが多い。

 放射能ー放射線ー放射性物質

はどうなるか。英語では

 radioactivityーradiationーraioactive material

(放射線は厳密には電離放射線ーionization radiation)

となるが、しばしば混同される。

 漢字は一字で多くの意味を持たせることができるが、日本語における話し言葉では同音異義語が多いので意味を明確に区別できなくなることが度々あり、これが親父ギャグの源泉ともなっている。

 上記の用語では放射能は「放射能力」と詳しく説明した用語ならば、もう少し一般的にも理解されるのではないだろうか。
 
 更に正確には放射線発生能力という用語も考えられるが、長すぎるかもしれない。

 昔は漢字を手書きしていたのでできるだけ短い用語にしたくなるのは分かるが、今は殆ど電子機器入力である。読んで意味がよく分かるように、各学術機関とも用語を見直すべきだろう。


 ついでに、放射線を生体が受けた際の量、即ち、線量の単位として用いられるシーベルト(Sv)については、空間線量、吸収線量、実効線量という異なる三つの定義の線量にたいし、同じシーベルト(Sv)という単位を与えている。これも大混乱のもとである。なにか誤魔化されているような感じに受け取られる前に早急に単位名を変更すべきである。

分かりにくい文章が良い場合もある?2023年01月18日 09:34

 受験生には無関係かもしれないが、教科書的テキストであっても分かりにくい文章がある。その要因は、用語の定義が不明確、接続詞がない、パラグラフかしていない、修飾関係に関わる記載が間違っているなど、主として文章術が未熟な場合である。

 このようなテキストが世の中には出回っている。これが、自習を困難にする要因でもある。

 では、このようなテキストは修正又は廃棄すべきものだろうか。

 分かりにくい教科書の利点を敢えて挙げると、

(1)じっくり読むようになる。
(2)どこが分かりにくいのか分析できる。
(3)その分かりにくい問題点を理解しようと他の情報ソースを調べる。
(4)その結果、理解が可能になることもあるし、情報量も増える。
(5)難しい問題に頭を使うので、認知症になりにくいかもしれない。

 勿論、欠点の方が多い。

(1)ストレスが溜まる。
(2)理解するまで長時間かかる。
(3)理解を諦めて、SNSで無駄な時間を過ごす。
(4)本を破りたくなる。
(5)ストレスで酒量と体重が増える。
(6)その結果、認知症と成人病になり易い。

 しかし、分かりにくいテキストの最大のメリットは、自分の知識レベル、文章スキルの確認ができることであろう。多少時間がかかっても食事や風呂の時間までその理解のために、潰すようなことにはならない。
 このような文章は書かないようにしようとか、別の情報を読んでこのテキストの筆者はこのようなことを言いたかったのかという収穫が大きいのである。

 何事も世界の現象の正しい理解というものはなか困難なものである。分かりにくいテキストを書く人は、一般に正解を求めつつ全体の理解ができないまま、思った通りに文章を連ねる人である。
 即ち、このブログの筆者でもある。他人のことには文句は言えない。

阪神・淡路大震災の原因は関空か?2023年01月19日 07:38

 阪神大震災の直後に大阪湾の海底を調査したところ、断層が淡路島方向から関空の端まで断続的にできていたとの報道があった。

 関西国際空港は、1994年9月の開港である。一方、阪神・淡路大震災は1995年1月なので、開港から4か月目で発生したことになる。因果関係が疑われても仕方がない。

 では、実際、関空の人工島の重さはどの程度だろうか。 また、その重量物による地層への応力はどの程度だろうか。概算してみた。

 関空の敷地面積は1期工事では540ha,標高は5.3mなので、人工島の水深を10mとすると、厚みは約15mとなる。即ち、
 土の体積は
 540×100×15=81000㎥
 土の密度を
 2.6g/㎤
 とすると、
 81000×2.6×100×100×100=2.1E11 g
(E11は10の11乗を示す)
 となる。

 この重量物が円盤状粘土層の中心におかれ、周辺の地層に応力を及ぼしたとすると、
 https://www.eng-book.com/ebw/DiskMaximumStressAndDeflection_center_1_calculation.do
を用いた計算により、
 関空ー神戸距離:30キロ
 粘土ヤング率:39.23N/㎟
 粘土ポアソン比:0.3
とした場合、
 粘土層厚さを100mとすると
 最大応力は0.98N/㎟
 粘土層厚さを1000mとすると
 最大応力は0.0068N/㎟
となった。
 粘土の許容応力は、0.02N/㎟程度なので、歪みモデルによっては影響を及ぼした可能性もあると考えられる。
 専門家による詳細な評価に期待したい。

福島事故汚染水への対策案2023年01月20日 05:47

 福島事故汚染水の海洋放出に対し、風評被害を心配し、太平洋諸国からも反対意見がでているようだ。
 地下水の流入量は大きく減少しているようなので、以下の対策はどうだろうか。
 
(1)当面、既存タンク内の水の減容に努める。そのため、タンクの水電解装置を設置し、酸素のみ分離、放出し、水素は水素吸蔵合金等で吸収、貯蔵する。
(2)並行して、各号機の炉容器周囲に水循環冷却装置を設け、燃料デブリからの崩壊熱除熱を行えるようにする。
(3)同時に、流入地下水の遮断に向けた遮へい壁の増強を行う。

 差し当たり上記の方策に集中するとともに、長期的にはICRP基準の見直しのための、ベータ線の内部被ばくによる生体影響についての種々のデータベースを整備し、放出水の生体影響が間接的にも無視できることを実証する。

この2面作戦で、当面の放出を抑制するとともに、長期的には放出に対する風評被害も防ぐことができると考える。これは国際問題でもあり、全世界の関係者の協力で成し遂げられるのだろうが、日本がイニシアティブをとるべきであることは当然である。

核保有国の敗北は核戦争を誘発する訳ではない2023年01月21日 05:27

このロシアのメドベージェフ前大統領の発言は脅しだろうが本当に有効だろうか。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20230120-OYT1T50149/?from=yhd&ref=yahoo

だが、必ずしも核戦争を誘発する訳ではない。

 第一の核保有国である米国はベトナム戦争やアフガニスタンで敗北したが核戦争は起こらなかった。ロシアも指導部が正常なら起りはしない。
 指導部が正常でないなら、敗北しなくても起こり得る。これが正しい認識だろう。

 今や日本もロシアの仮想敵国になっていることがロシアの官製メディアを見ていると分かる。

 https://sputniknews.jp/

この脅しを日本にも向けられないようにするには、まず、首都機能の地方分散と防衛力強化が必要だ。敵基地攻撃能力以前の問題を忘れているのではないだろうか。