カード紛失記2024年10月31日 10:01

 月曜日に、スイカを電車内で紛失した。横浜から新宿に行くところだった。
気が付いたのは改札口である。履き慣れないズボンのポケットからスマホを出すときにスイカを一緒に出して落としたのである。

 改札に行くと、現金を支払って改札を通してくれた。落とし物係は改札の外にあった。親切にも色々聞いてくれる。スイカのチャージ残額とか、スイカが拾得された場合どうなるかなどアドバイスがあったが、1万ほど入っていた。

 乗車していた電車は埼玉まで行くので、埼玉の終点で回収された場合には、埼玉まで取りに行かなければならない。無効手続きは千円ほどだが、埼玉の終点まで片道千円ほどかかる。 

 そこで、落としたスイカ自体を無効手続きにしてもらうことにした。幸い身分証があったので手続きは簡単に終わった。チャージ金額は再発行のカードに引き継がれるらしい。ただし、再発行は翌日以降出ないとできないと言われた。

 火曜日には、横浜の緑の窓口で再発行をしてもらったら、チャージはほぼ残っていた。(残額がはっきりしないのだが、恐らく使われなかったのだろう。)スイカ自体がボロボロで表面シートが剥がれかけだったので、綺麗になり、千円払う価値があったかもしれない。

 ところが、夜になって電話があり、横浜の別の駅で見つかったとのこと。無効になっているがカード自体は払い戻せば500円戻ってくるとのことであった。ただ、二日以内に取りにいかないと警察に引き渡すらしい。

 水曜日に身分証明書を持って回収に行き、その足で別の緑の窓口にカード自体の払い戻しをしてもらったら500円が現金で戻ってきた。そのお金で立ち食いそばを食べることができた。

 以上の行状で私が支払ったのは500円強ということになる。落とし物窓口では一切費用が掛からなかった。実質支払った500円強のお金も再発行カードを払い戻せば500円戻ってくる。

 即ち、3つの窓口で数十分係員の手間をかけても、すべて無料である。
日本の鉄道システムは最高だ(とインバウンドの方なら感嘆するに違いない。)

 アベノミクスが続いていたらこのような失敗に対し、対価を払わなければならない時代が来たであろう。それ以前にカードが無くなったら出てこなかっただろう。

 無くしたスイカは10年は使っていたので薄汚れてボロボロであり、横浜と埼玉を往復しても誰も見向きもしなかったのかもしれない。

 インバウンドが増えている現在、今後はカードに限らず、重要な物品ははできるだけ汚く古臭い外見にしておくことが回収のためには重要かもしれない。

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