体感温度と天気予報の気温の差 ― 2026年10月30日 20:34
昔は夏になると不快指数なる統計的特性値が天気予報の一部に使われていた。要するに100人中、何人が今日の天気は不快と感じるかを示す数字であり、気象庁がどうやってその数字を算出していたのは居間となっては分からないが、AI予報よりは精度が良かったかもしれない。
というのは今の天気予報は気温は正しいかもしれないがその他の体感温度に関わるデータを取り入れようとすると客観性に欠けるデータしか持っていないためではないだろうか。
小学校では、熱の3要素として、
(1)輻射
(2)伝熱
(3)対流
の3要素があると習った。
このうち体感に関わる天気予報の温度というのは(2)の伝熱だけである。
即ち、気温が人体に影響を及ぼすことしか情報には含まれていない。空気が人体表面の肌に伝熱で熱を与えたり、その逆に肌からの熱を空気に逃がしたりするという視点でしか天気予報は見ていないのである。
(1)の輻射は遠距離の熱源が、電磁波で(赤外線や紫外線など)で熱エネルギーを輸送することである。輝く太陽の下では太陽光線で肌は暑くなる。
(3)の対流は空気の流れが肌の熱を奪ったり、表面の汗を乾燥させたりすることで気化熱を奪うことで熱エネルギーが体から空気へと移行する。
これら(1)と(3)の効果の方が(2)の伝熱より大きいことは自然界ではよくあることだ。氷点下の真冬であっても風がなければ、太陽の下で真っ裸でいても寒さは感じないということは冬の蔵王の山小屋の屋根の上で経験したことがある。
しかし、今の天気予報では(2)しか伝えない。(1)と(3)の効果は話しても定性的な感覚だけである。まあ都会のオフィス街では太陽も日陰になることが多いし、風もあっても駅までのビル風ぐらいだからなかなか数値化できないのかもしれない。
だったら、まず、天気予報では気温を言う前に、(1)と(3)の伝熱効果は無視されていることを明示すべきであろう。そして願うらくは、(1)と(3)の効果を典型的な都会や場所の地点ごとに評価し、体感温度に換算して発表すべきだろう。
山では風速1m/s増えるごとに体感温度は1度下がると言われている。即ち、風速20m/sの強風ならば摂氏20度であっても体感温度は0度ということになる。
このような重要なファクターを無視した天気予報が日夜マスコミから流されている。そして、間違った服装を選んだ庶民が風邪をひいたり、汗をかいたりして無駄な労力を使っている。気象庁はもう少し庶民の肌感覚に合った天気予報を出すべきだ。はるか昔の不快指数の考え方を見習うべきだろう。
何んとか温度というものを算出しているようだが自信がなくて大々的には発表できないのだろうか。天気予報ではある確率で失敗するのだから
体感温度予報も覚悟のうえで、発表してもらいたい。
というのは今の天気予報は気温は正しいかもしれないがその他の体感温度に関わるデータを取り入れようとすると客観性に欠けるデータしか持っていないためではないだろうか。
小学校では、熱の3要素として、
(1)輻射
(2)伝熱
(3)対流
の3要素があると習った。
このうち体感に関わる天気予報の温度というのは(2)の伝熱だけである。
即ち、気温が人体に影響を及ぼすことしか情報には含まれていない。空気が人体表面の肌に伝熱で熱を与えたり、その逆に肌からの熱を空気に逃がしたりするという視点でしか天気予報は見ていないのである。
(1)の輻射は遠距離の熱源が、電磁波で(赤外線や紫外線など)で熱エネルギーを輸送することである。輝く太陽の下では太陽光線で肌は暑くなる。
(3)の対流は空気の流れが肌の熱を奪ったり、表面の汗を乾燥させたりすることで気化熱を奪うことで熱エネルギーが体から空気へと移行する。
これら(1)と(3)の効果の方が(2)の伝熱より大きいことは自然界ではよくあることだ。氷点下の真冬であっても風がなければ、太陽の下で真っ裸でいても寒さは感じないということは冬の蔵王の山小屋の屋根の上で経験したことがある。
しかし、今の天気予報では(2)しか伝えない。(1)と(3)の効果は話しても定性的な感覚だけである。まあ都会のオフィス街では太陽も日陰になることが多いし、風もあっても駅までのビル風ぐらいだからなかなか数値化できないのかもしれない。
だったら、まず、天気予報では気温を言う前に、(1)と(3)の伝熱効果は無視されていることを明示すべきであろう。そして願うらくは、(1)と(3)の効果を典型的な都会や場所の地点ごとに評価し、体感温度に換算して発表すべきだろう。
山では風速1m/s増えるごとに体感温度は1度下がると言われている。即ち、風速20m/sの強風ならば摂氏20度であっても体感温度は0度ということになる。
このような重要なファクターを無視した天気予報が日夜マスコミから流されている。そして、間違った服装を選んだ庶民が風邪をひいたり、汗をかいたりして無駄な労力を使っている。気象庁はもう少し庶民の肌感覚に合った天気予報を出すべきだ。はるか昔の不快指数の考え方を見習うべきだろう。
何んとか温度というものを算出しているようだが自信がなくて大々的には発表できないのだろうか。天気予報ではある確率で失敗するのだから
体感温度予報も覚悟のうえで、発表してもらいたい。
宇宙はどのように認識できるのか ― 2026年10月26日 10:15
宇宙はどのように認識できるのかーと大きく出てみたが、
何のことはない、最近、再履修し始めた電磁気学の内容が全く頭に入ってこないので宇宙がどうなっているのかから見直して考えてみたのである。
要するに電磁気学でいうマックスウエル方程式の言いたいことが何なのかが感覚的に理解できない。私にとっての認識とは、理系の仕事とは反対に、感覚的に納得できることなのである。数学式を覚えるのが苦手なのである。
そこで、宇宙(外界)を見てみると、何やら物体が互いに運動していることが分かる。
そこには力が働いてるというのがニュートン先生の教えだ。
これは分かりやすい。
力とは物体を動かし始めるために必要な何者かだ。地球上のすべての物体は、地球に向かって落下する力を受けている。それでリンゴが木から落ちるのである。力が働いていなければ、氷上のカーリングストーンのように
初速度のまま、動き続ける。(実際には多少の摩擦力でいつかは止まるのだが)
では、電磁気力とは何か。重力とどこが違うのか。
これは電荷と呼ばれる何者かが別の電荷と呼ばれる何者かに働く力だ。
物質は目に見える(ように見える)が、電荷はなかなか目には見えない。但しのその実体は、原子を構成する電子や、原子核の中にある陽子との間に働く力だ。
目には見えないが、摩擦をすることで、電子(便宜上負の電荷と呼ぶ)を原子から引きはがした下敷きは、正の電荷をもつので、他の物質に電磁気力を及ぼすことができる。そして、その物質内の負の電荷である電子を引き付けるので、髪など重量的に軽い物質の動きを誘い、目に見えるようになる。
更に磁気という力も物質には働く。分かりやすいのは磁石と鉄との関係だ。電荷をもたなくても両者は力を及ぼし合う。
では、その電磁気力を一般的に定式化できないか。これをまとめたのがマックスウエルが作ったマックスウエル方程式だ。
その成立の前には、クーロンやボルト、ガウスなど多くの学者がいて観察をし、力と電荷の関係式を導いた。
クーロンは距離r離れた電荷Qと電荷qの間には
F=KQq/r2なる力が働くことを見出した。
(KはQ,q,rに依存しない定数(これら3変数の単位が決まれば一定値に決まる定数という意味))
力は方向を持つので、この式には方向性と電荷の正負の関係が必要だがここでは絶対値と考えている。
これをもう方向性や単位も含めて少し一般化したのが静電場という場である。
力を一般化するには場という考えがある。これも目には見えない。例えば重力場だ。地球も宇宙も複雑な重力の及ぼし合いで動いている。
これをクーロン力に適用したのが静電場ということになる。
電場の定期は「電荷(電気)をもつ物体のまわりにできる、ほかの電荷に力を及ぼす空間の状態」ということなので、3次元的に力を考える必要がある。
宇宙の中心にある量の電荷があればそこからr離れた位置ではその電荷の影響は半径rの表面積分だけ弱くなるはずである。
即ちその場の電場をEとすれば
E=ρ/(4πr^2*ε)ーーー(1)
となる。εは電荷と電場の関係を表す比例定数相当の係数であり、この場が真空中ならばε0(真空中の誘電率)と定義される。
ところで、電磁気学の教科書では
∇・E(x)=ρ(x)/ε0ーーー(2)
と突然出てきてそのE(x)が位置xの電場だと書かれている。この∇(ナブラ)が分からない。
(1)と(2)の式の類似性から推定するに∇は4πr^2相当だから極座標で考えれば球の表面積となる。これにその場のEを乗じたものが内部の電荷に比例するということを言いたいらしい。
∇とは微小体積を対象にEの微分を3次元的に行うことを示しているが、。電荷が内部に存在しなければ左辺もゼロなので、電場に∇を作用させた値(電場の発散というらしいが)は0になる。電荷が内部に存在していれば、その発散は電荷をε0で割った値になる。これが(2)式の意味である。
一般には真空以外の物質のεは大きいので同じρならばEは小さくなる。
ここで突然、ナブラと電場を視覚的に認識できる方法を思いついた。
それは、アインシュタイン博士の光ー光子説を応用することである。
即ち光は波であるが粒子でもあるという説を電場に応用することだ。
光は電磁波の一種であり、また光子でもある。従って電荷のある物質からは光子が常に発生している。それはある密度の粒子の束ともいえる。それが定常的に発生しているのだから、粒子密度は発生源(電荷のある物質)では一定である。これが宇宙空間に広がるのだから距離rの位置での光子束密度は単位体積当たり単位時間に光子1個発生するのであればその回りのr離れた球面での光子密度は単位面積当たり
1/4πr^2
ということになる。全電荷が ρで、光子と電磁場の換算係数をεとすればちょうど(1)式になる。これが3次元空間を球対称と考えた場合の電場Eのの実態である。(1)式を変形して、位置rでの電荷をρ(r)とすれば
4πr^2*E=ρ(r)/ε0ーーー(1)´
となる。これは真空における(2)式のr方向の積分形になる。しかし、空間は球対称となるとは限らない。球座標では残りのθ、φ方向も考えないといけない。(1)´式ではθ方向、φ方向はすでに積分されていると考えることができる。球座標ではなく、x,y,z軸であらわされる直交座標で考えた3次元空間でも同じ話が成立しなければならない。直交座標系で微小体積当たりの光子密度を電場Eとするとこの関係はどうなるか。
これが、(2)式の左辺のナブラ(∇)を説明するためのポイントである。これは空間での微小体積当たりの光子密度をEと定義した場合の3次元x、y、x方向偏微分を行った式なのである。
電場Eを定常的に光子を発生する光子線源からある位置にある微小体積当たりの光子密度と考えれば、(2)式は、その微小体積での光子密度がEの空間変化、即ち偏微分を求める数学的作用子が∇・であり、それが光子の発生数に比例していると考えれば、ちょうど(2)式になる。なぜなら、3次元空間が、定常的に一定の光子を発生する高資源源を含んでいる場合、その外側の空間での各位置の単位体積当たりの光子密度は必ず偏微分で示す比率で減少していくからである。
ところで電場Eは微小空間の光子密度相当値とすればよいことは分かったが、静電ポテンシャルVなる値がありこれも良く出てくる。これは何なのか、テキストには
E(x)=-∇φ(x)
なる式が出てくる。Eが電場であるなら、∇φはφの勾配を示すのだから、φはEの積分に相当する。これが静電ポテンシャル(電位)となるそうだ。しかし、φは数学的な創造の産物と考えればいいだろう。この電位は単に電場をある空間のなかの曲線に沿って、(一般にはEが等しい等高線に直行する方向に2点間を積分した値である。光子密度が実在である光子粒子の密度に相当するならば、光子密度を積分した数値の単位は光子個数ということになるが、それは電場が決まって、初めて定義できる値と考えたほうが分かりやすい。
x2
φ(x2)-φ(x1)=ー∫ E(x)dx
x1
もう一つの教科書に出てきた理解できない電場に関する基礎式は
∇×E(x)=0 ーーー(3)
というものである。∇・Eと一見同じだが、(3)式はEの回転がゼロだという意味らしい。curlE、またはrotEとも表す。では回転とは何か
これは電場Eの偏微分を以下のようにとった場合の各ベクトル成分がすべて0の場合を示している。
x成分は以下の第1項と第2項の差
第1項:z方向に進むと、電場の y 成分がどれだけ変化するか。
第2項:y方向に進むと、電場の z 成分がどれだけ変化するか。
y成分は以下の第1項と第2項の差
第1項:x方向に進むと、電場の z 成分がどれだけ変化するか。
第2項:z方向に進むと、電場の x 成分がどれだけ変化するか。
z成分は以下の第1項と第2項の差
第1項:y方向に進むと、電場の x 成分がどれだけ変化するか。
第2項:x方向に進むと、電場の y 成分がどれだけ変化するか。
このような特性はEが時間変化しない場合に相当するので静電場ではこのような電場の回転が0になるということで、磁場の時間変化による誘導電場に関係することになる。
前期の想定に示すように、電場Eが3次元空間内の定常状態での各位置の光子密度に比例するものであるならば、定常状態でこれらの偏微分の複合オペレータを電場に作用させた結果が3次元方向のすべてで0になるのは当然であろう。
しかし、ここでまた、光子と通常の粒子での大きな相違に気が付いてしまった。これが電場や重力場と言われる物理概念の成立に関わるものであろう。
即ち、光子というものは宇宙に一瞬にして広がる(実際には光速である3×10^10cm/s)粒子なのである。例えば中性子であれば、一般に2km/s程度なので、粒子の流れをモデル化し、粒子線源の時間変化とは独立にその粒子束の時間的な変化が全体の挙動を決める。しかし、光子密度の分布は光子線源の変化により瞬間的に変わるので、全体の挙動が線源の変化と時間的に独立に動くことはない。これが電場という分かりにくい概念の発想の始まりなのだろう。重力場も重力波という(この速度は良く分かっていないようだが)宇宙全体に瞬間的に伝搬する波であり、重力子子の分布は物質分布の変化と同期するのだろう。
従って(2)式は電荷分布のみに依存し、時間項を考えなくて済む式になっているものと考えられる。但し、磁場の時間変化が電荷の発生に影響し、また、電荷分布の時間変化が磁場に影響することが分かっている。これらの関係まで含めて定式化したものが4つのマックスウエル方程式というものなのだろう。
何のことはない、最近、再履修し始めた電磁気学の内容が全く頭に入ってこないので宇宙がどうなっているのかから見直して考えてみたのである。
要するに電磁気学でいうマックスウエル方程式の言いたいことが何なのかが感覚的に理解できない。私にとっての認識とは、理系の仕事とは反対に、感覚的に納得できることなのである。数学式を覚えるのが苦手なのである。
そこで、宇宙(外界)を見てみると、何やら物体が互いに運動していることが分かる。
そこには力が働いてるというのがニュートン先生の教えだ。
これは分かりやすい。
力とは物体を動かし始めるために必要な何者かだ。地球上のすべての物体は、地球に向かって落下する力を受けている。それでリンゴが木から落ちるのである。力が働いていなければ、氷上のカーリングストーンのように
初速度のまま、動き続ける。(実際には多少の摩擦力でいつかは止まるのだが)
では、電磁気力とは何か。重力とどこが違うのか。
これは電荷と呼ばれる何者かが別の電荷と呼ばれる何者かに働く力だ。
物質は目に見える(ように見える)が、電荷はなかなか目には見えない。但しのその実体は、原子を構成する電子や、原子核の中にある陽子との間に働く力だ。
目には見えないが、摩擦をすることで、電子(便宜上負の電荷と呼ぶ)を原子から引きはがした下敷きは、正の電荷をもつので、他の物質に電磁気力を及ぼすことができる。そして、その物質内の負の電荷である電子を引き付けるので、髪など重量的に軽い物質の動きを誘い、目に見えるようになる。
更に磁気という力も物質には働く。分かりやすいのは磁石と鉄との関係だ。電荷をもたなくても両者は力を及ぼし合う。
では、その電磁気力を一般的に定式化できないか。これをまとめたのがマックスウエルが作ったマックスウエル方程式だ。
その成立の前には、クーロンやボルト、ガウスなど多くの学者がいて観察をし、力と電荷の関係式を導いた。
クーロンは距離r離れた電荷Qと電荷qの間には
F=KQq/r2なる力が働くことを見出した。
(KはQ,q,rに依存しない定数(これら3変数の単位が決まれば一定値に決まる定数という意味))
力は方向を持つので、この式には方向性と電荷の正負の関係が必要だがここでは絶対値と考えている。
これをもう方向性や単位も含めて少し一般化したのが静電場という場である。
力を一般化するには場という考えがある。これも目には見えない。例えば重力場だ。地球も宇宙も複雑な重力の及ぼし合いで動いている。
これをクーロン力に適用したのが静電場ということになる。
電場の定期は「電荷(電気)をもつ物体のまわりにできる、ほかの電荷に力を及ぼす空間の状態」ということなので、3次元的に力を考える必要がある。
宇宙の中心にある量の電荷があればそこからr離れた位置ではその電荷の影響は半径rの表面積分だけ弱くなるはずである。
即ちその場の電場をEとすれば
E=ρ/(4πr^2*ε)ーーー(1)
となる。εは電荷と電場の関係を表す比例定数相当の係数であり、この場が真空中ならばε0(真空中の誘電率)と定義される。
ところで、電磁気学の教科書では
∇・E(x)=ρ(x)/ε0ーーー(2)
と突然出てきてそのE(x)が位置xの電場だと書かれている。この∇(ナブラ)が分からない。
(1)と(2)の式の類似性から推定するに∇は4πr^2相当だから極座標で考えれば球の表面積となる。これにその場のEを乗じたものが内部の電荷に比例するということを言いたいらしい。
∇とは微小体積を対象にEの微分を3次元的に行うことを示しているが、。電荷が内部に存在しなければ左辺もゼロなので、電場に∇を作用させた値(電場の発散というらしいが)は0になる。電荷が内部に存在していれば、その発散は電荷をε0で割った値になる。これが(2)式の意味である。
一般には真空以外の物質のεは大きいので同じρならばEは小さくなる。
ここで突然、ナブラと電場を視覚的に認識できる方法を思いついた。
それは、アインシュタイン博士の光ー光子説を応用することである。
即ち光は波であるが粒子でもあるという説を電場に応用することだ。
光は電磁波の一種であり、また光子でもある。従って電荷のある物質からは光子が常に発生している。それはある密度の粒子の束ともいえる。それが定常的に発生しているのだから、粒子密度は発生源(電荷のある物質)では一定である。これが宇宙空間に広がるのだから距離rの位置での光子束密度は単位体積当たり単位時間に光子1個発生するのであればその回りのr離れた球面での光子密度は単位面積当たり
1/4πr^2
ということになる。全電荷が ρで、光子と電磁場の換算係数をεとすればちょうど(1)式になる。これが3次元空間を球対称と考えた場合の電場Eのの実態である。(1)式を変形して、位置rでの電荷をρ(r)とすれば
4πr^2*E=ρ(r)/ε0ーーー(1)´
となる。これは真空における(2)式のr方向の積分形になる。しかし、空間は球対称となるとは限らない。球座標では残りのθ、φ方向も考えないといけない。(1)´式ではθ方向、φ方向はすでに積分されていると考えることができる。球座標ではなく、x,y,z軸であらわされる直交座標で考えた3次元空間でも同じ話が成立しなければならない。直交座標系で微小体積当たりの光子密度を電場Eとするとこの関係はどうなるか。
これが、(2)式の左辺のナブラ(∇)を説明するためのポイントである。これは空間での微小体積当たりの光子密度をEと定義した場合の3次元x、y、x方向偏微分を行った式なのである。
電場Eを定常的に光子を発生する光子線源からある位置にある微小体積当たりの光子密度と考えれば、(2)式は、その微小体積での光子密度がEの空間変化、即ち偏微分を求める数学的作用子が∇・であり、それが光子の発生数に比例していると考えれば、ちょうど(2)式になる。なぜなら、3次元空間が、定常的に一定の光子を発生する高資源源を含んでいる場合、その外側の空間での各位置の単位体積当たりの光子密度は必ず偏微分で示す比率で減少していくからである。
ところで電場Eは微小空間の光子密度相当値とすればよいことは分かったが、静電ポテンシャルVなる値がありこれも良く出てくる。これは何なのか、テキストには
E(x)=-∇φ(x)
なる式が出てくる。Eが電場であるなら、∇φはφの勾配を示すのだから、φはEの積分に相当する。これが静電ポテンシャル(電位)となるそうだ。しかし、φは数学的な創造の産物と考えればいいだろう。この電位は単に電場をある空間のなかの曲線に沿って、(一般にはEが等しい等高線に直行する方向に2点間を積分した値である。光子密度が実在である光子粒子の密度に相当するならば、光子密度を積分した数値の単位は光子個数ということになるが、それは電場が決まって、初めて定義できる値と考えたほうが分かりやすい。
x2
φ(x2)-φ(x1)=ー∫ E(x)dx
x1
もう一つの教科書に出てきた理解できない電場に関する基礎式は
∇×E(x)=0 ーーー(3)
というものである。∇・Eと一見同じだが、(3)式はEの回転がゼロだという意味らしい。curlE、またはrotEとも表す。では回転とは何か
これは電場Eの偏微分を以下のようにとった場合の各ベクトル成分がすべて0の場合を示している。
x成分は以下の第1項と第2項の差
第1項:z方向に進むと、電場の y 成分がどれだけ変化するか。
第2項:y方向に進むと、電場の z 成分がどれだけ変化するか。
y成分は以下の第1項と第2項の差
第1項:x方向に進むと、電場の z 成分がどれだけ変化するか。
第2項:z方向に進むと、電場の x 成分がどれだけ変化するか。
z成分は以下の第1項と第2項の差
第1項:y方向に進むと、電場の x 成分がどれだけ変化するか。
第2項:x方向に進むと、電場の y 成分がどれだけ変化するか。
このような特性はEが時間変化しない場合に相当するので静電場ではこのような電場の回転が0になるということで、磁場の時間変化による誘導電場に関係することになる。
前期の想定に示すように、電場Eが3次元空間内の定常状態での各位置の光子密度に比例するものであるならば、定常状態でこれらの偏微分の複合オペレータを電場に作用させた結果が3次元方向のすべてで0になるのは当然であろう。
しかし、ここでまた、光子と通常の粒子での大きな相違に気が付いてしまった。これが電場や重力場と言われる物理概念の成立に関わるものであろう。
即ち、光子というものは宇宙に一瞬にして広がる(実際には光速である3×10^10cm/s)粒子なのである。例えば中性子であれば、一般に2km/s程度なので、粒子の流れをモデル化し、粒子線源の時間変化とは独立にその粒子束の時間的な変化が全体の挙動を決める。しかし、光子密度の分布は光子線源の変化により瞬間的に変わるので、全体の挙動が線源の変化と時間的に独立に動くことはない。これが電場という分かりにくい概念の発想の始まりなのだろう。重力場も重力波という(この速度は良く分かっていないようだが)宇宙全体に瞬間的に伝搬する波であり、重力子子の分布は物質分布の変化と同期するのだろう。
従って(2)式は電荷分布のみに依存し、時間項を考えなくて済む式になっているものと考えられる。但し、磁場の時間変化が電荷の発生に影響し、また、電荷分布の時間変化が磁場に影響することが分かっている。これらの関係まで含めて定式化したものが4つのマックスウエル方程式というものなのだろう。
高齢者用安全な歩行器提案(踏切対応) ― 2026年10月08日 07:50
先日近くの東海道線の踏切で高齢者が電車に撥ねられなくなった。歩行器がレールの隙間に挟まり、起き上がれずにいるうち、撥ねられたらしい。
現場近くの踏切のレール構造を見ると、4つのレーンがあり、踏切に沿って幹線道路があるので、そこから左折する車があるため、踏切自体が線路に斜めに横切る構造になっていた。
このため、横断距離が長いだけでなく、歩行方向とレールの交差する角度が直角ではなく斜めになっている。従って、レールの隙間に車輪が入り込み可能性が普通の踏切よりも大きくなっていた。
レールの内側にある隙間は約7㎝である。これでは通常3㎝ぐらいの車輪は隙間に容易に入り込むのだろう。脚が弱いので歩行器を使っているのだから、一旦歩行器が斜めになって動かなければ、立て直すことは難しい。
そこで、このような構造にしたらどうだろうか。ドジャースの地区リーグ決定戦を見て思いついた。
それは、歩行器の前車輪を通常の車輪からボール状の車輪に変えることである。(野球の不要なボールを使うことも可能だが数は不足するだろう)
直径15㎝程度ならどんな方向から押してもレールの隙間に挟まることはない。
例えば硬質ゴムなど硬質材料で作ったボールに横軸をつけ、その軸を歩行器の脚の下部に取り付けた左右に向きを変えられる支持金具で支える。この支持金具は進行方向から見て後ろの反った形状とすることで、直線歩行しやすくする。
これを左右の前脚に取り付ける。後輪も同様形状にすればより安全かもしれないが重量も重くなるかもしれない。
このような構造の歩行器を見たことはないがどこかこれを作ってくれないだろうか。日本全国で数万台以上需要があるはずだ。
現場近くの踏切のレール構造を見ると、4つのレーンがあり、踏切に沿って幹線道路があるので、そこから左折する車があるため、踏切自体が線路に斜めに横切る構造になっていた。
このため、横断距離が長いだけでなく、歩行方向とレールの交差する角度が直角ではなく斜めになっている。従って、レールの隙間に車輪が入り込み可能性が普通の踏切よりも大きくなっていた。
レールの内側にある隙間は約7㎝である。これでは通常3㎝ぐらいの車輪は隙間に容易に入り込むのだろう。脚が弱いので歩行器を使っているのだから、一旦歩行器が斜めになって動かなければ、立て直すことは難しい。
そこで、このような構造にしたらどうだろうか。ドジャースの地区リーグ決定戦を見て思いついた。
それは、歩行器の前車輪を通常の車輪からボール状の車輪に変えることである。(野球の不要なボールを使うことも可能だが数は不足するだろう)
直径15㎝程度ならどんな方向から押してもレールの隙間に挟まることはない。
例えば硬質ゴムなど硬質材料で作ったボールに横軸をつけ、その軸を歩行器の脚の下部に取り付けた左右に向きを変えられる支持金具で支える。この支持金具は進行方向から見て後ろの反った形状とすることで、直線歩行しやすくする。
これを左右の前脚に取り付ける。後輪も同様形状にすればより安全かもしれないが重量も重くなるかもしれない。
このような構造の歩行器を見たことはないがどこかこれを作ってくれないだろうか。日本全国で数万台以上需要があるはずだ。
母音と子音の差はどこにあるか ― 2026年10月07日 06:45
英語のアルファベット26文字は殆どが子音を表す。
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
でAEIOUを除く21文字は子音だ。
ちょっと微妙なのはYだがふつうは子音に分類される。
母音はのどの奥からの音声を途中で止めないで発声した音
子音は唇や舌、歯ぐき、歯を使ってそれを止めて発音した音
ということになっている。
しかし、母音だって結構口の奥の方で声帯からの音声を歪めているている。特に、E,I,Uはそうだ。
AやOが本当の母音だろう。これを声帯を使わないで発声した場合は、単なる呼気になる。
ネイティブの声が遠くまで良く響くのはこのAやOの呼気を使って子音を発音しているためだろう。
高音成分の多い子音でも遠くまで響かせることができる。
英語には2重子音(tr、dr、cr、prなど)が多いので特に呼気を強くしないと良く伝わらないのだろう。
この2重子音は普通日本人はtur、dur、cur、purなどと発音しがちだ。これは日本人の発声がふだんから口をあまり開けず呼気を絞った出し方に慣れているためだ。
この時にA,Oなどに近い呼気のみで2重子音を発音すれば、ネイティブの発音に近づけるはずだ。
英語の母音は発音記号では沢山あるが、ある米国人に聞いたところでは彼らの意識では上述の5音だけだそうだ、他の母音は子音に引きずられて5音が変化しただけらしい。確かにある本では母音は適当に発音しても米国人には通じると書かれていた。
問題は子音を呼気でうまく発音できるかだ。
日本語は普通子音の次は母音なので子音単独の発声に慣れていないが、呼気を意識すればこの高音成分の多い音もうまく発声できるようになるし、聞き取りも楽になる。
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
でAEIOUを除く21文字は子音だ。
ちょっと微妙なのはYだがふつうは子音に分類される。
母音はのどの奥からの音声を途中で止めないで発声した音
子音は唇や舌、歯ぐき、歯を使ってそれを止めて発音した音
ということになっている。
しかし、母音だって結構口の奥の方で声帯からの音声を歪めているている。特に、E,I,Uはそうだ。
AやOが本当の母音だろう。これを声帯を使わないで発声した場合は、単なる呼気になる。
ネイティブの声が遠くまで良く響くのはこのAやOの呼気を使って子音を発音しているためだろう。
高音成分の多い子音でも遠くまで響かせることができる。
英語には2重子音(tr、dr、cr、prなど)が多いので特に呼気を強くしないと良く伝わらないのだろう。
この2重子音は普通日本人はtur、dur、cur、purなどと発音しがちだ。これは日本人の発声がふだんから口をあまり開けず呼気を絞った出し方に慣れているためだ。
この時にA,Oなどに近い呼気のみで2重子音を発音すれば、ネイティブの発音に近づけるはずだ。
英語の母音は発音記号では沢山あるが、ある米国人に聞いたところでは彼らの意識では上述の5音だけだそうだ、他の母音は子音に引きずられて5音が変化しただけらしい。確かにある本では母音は適当に発音しても米国人には通じると書かれていた。
問題は子音を呼気でうまく発音できるかだ。
日本語は普通子音の次は母音なので子音単独の発声に慣れていないが、呼気を意識すればこの高音成分の多い音もうまく発声できるようになるし、聞き取りも楽になる。
インフル防止は換気強化で ― 2026年09月28日 03:52
このエアコンの効いた施設では現在インフルエンザが大流行している。エアコンが効いているからこそ大流行していると言うべきかも知れない。
2003年にSARSが世界中に拡散した際、最初のSARS撲滅国になったのはベトナムだった。その理由のひとつとして当時のベトナムではエアコンが一般化されてなく、病院も多くは窓を開けた自然換気に頼っていたためという分析が一部ではなされた。
ウイルスは見えないが濃度が低ければ感染リスクは下がる。窓やドアを開けて換気するのがウイルス濃度を下げる手っ取り早い方法である。
マスクで防ぐのもある程度効果があろうが、換気によりウイルス濃度を下げるのがより確実である。
もうそれほど暑くはないので、積極的に窓を開けて換気を強化すべきだろう。
2003年にSARSが世界中に拡散した際、最初のSARS撲滅国になったのはベトナムだった。その理由のひとつとして当時のベトナムではエアコンが一般化されてなく、病院も多くは窓を開けた自然換気に頼っていたためという分析が一部ではなされた。
ウイルスは見えないが濃度が低ければ感染リスクは下がる。窓やドアを開けて換気するのがウイルス濃度を下げる手っ取り早い方法である。
マスクで防ぐのもある程度効果があろうが、換気によりウイルス濃度を下げるのがより確実である。
もうそれほど暑くはないので、積極的に窓を開けて換気を強化すべきだろう。
爆発と核爆発の関係 ― 2026年08月25日 06:19
爆発は化学反応が瞬間的に生じ多量のエネルギーを発生することであり、核爆発は核分裂が瞬間的に生じ多量のエネルギーをはっせいすることであるーということは多くの方がご存じだろう。
しかし、両者ともアインシュタインの特殊相対性理論によるエネルギーと質量の等価性という点では同じであるということをどこまで認識しているのかはよく分からない。
化学反応でも質量欠損は生じるのである。それが発熱反応となり、吸熱反応では質量増加が生じる。(厳密には静止質量であるが)
そこをはっきりさせないと分かりにくい説明になる。
8月23日に記した
「火薬のはなし -爆発の原理から身のまわりの火薬まで-」
のなかでは化学反応の発熱エネルギー・吸熱エネルギーとエンタルピーの符号が逆になるという記述が出てくるが、これは質量とエネルギーが等価であるという相対性理論から考えれば納得できるだろう。エンタルピーとは物理化学では対象としている系のエネルギーに相当する。
即ち、化学反応と言えどエネルギーとは質量のことでもあるので、発熱反応は質量が欠損した(質量が減った)のでエンタルピーとしては負になり、吸熱反応とは質量が増加したのでエンタルピーとしては正になるということになる。
因みに長崎の原爆ではプルトニウムを超臨界にするためにTNT火薬を含む特殊な2種類の爆薬が用いられたが、
爆薬(火薬)の重量:約2,500kg
プルトニウム(核物質)の重量:約6.2kg
で、爆薬はほぼ完全に燃焼し、プルトニウムは約1㎏だけが燃えた。しかし、その1㎏のエネルギーはTNT火薬約20000㎏分と評価されている。
この2.5トンの火薬はICBMで打ち上げるには重すぎたので、(B29では問題なかったが)、エドワード・テラーが発明した一部水素核融合反応を利用したテラー型の新型プルトニウム原爆が冷戦では用いられたという経緯がある。
しかし、両者ともアインシュタインの特殊相対性理論によるエネルギーと質量の等価性という点では同じであるということをどこまで認識しているのかはよく分からない。
化学反応でも質量欠損は生じるのである。それが発熱反応となり、吸熱反応では質量増加が生じる。(厳密には静止質量であるが)
そこをはっきりさせないと分かりにくい説明になる。
8月23日に記した
「火薬のはなし -爆発の原理から身のまわりの火薬まで-」
のなかでは化学反応の発熱エネルギー・吸熱エネルギーとエンタルピーの符号が逆になるという記述が出てくるが、これは質量とエネルギーが等価であるという相対性理論から考えれば納得できるだろう。エンタルピーとは物理化学では対象としている系のエネルギーに相当する。
即ち、化学反応と言えどエネルギーとは質量のことでもあるので、発熱反応は質量が欠損した(質量が減った)のでエンタルピーとしては負になり、吸熱反応とは質量が増加したのでエンタルピーとしては正になるということになる。
因みに長崎の原爆ではプルトニウムを超臨界にするためにTNT火薬を含む特殊な2種類の爆薬が用いられたが、
爆薬(火薬)の重量:約2,500kg
プルトニウム(核物質)の重量:約6.2kg
で、爆薬はほぼ完全に燃焼し、プルトニウムは約1㎏だけが燃えた。しかし、その1㎏のエネルギーはTNT火薬約20000㎏分と評価されている。
この2.5トンの火薬はICBMで打ち上げるには重すぎたので、(B29では問題なかったが)、エドワード・テラーが発明した一部水素核融合反応を利用したテラー型の新型プルトニウム原爆が冷戦では用いられたという経緯がある。
爆薬とDNA修復の関係 ― 2026年08月23日 03:07
火薬のはなし -爆発の原理から身のまわりの火薬まで-
叢書名:
ブルーバックス
著者:
松永 猛裕 著
出版者:
講談社
という本がある。
この本の中に、爆発の最も激しい形態である爆轟(ばくごう)(detonation)という爆発の説明がある。
detonationは原爆の爆発でも用いられる用語である。
爆轟の場合、伝搬速度は6km/sだそうだ。
長崎原爆ではTNTがプルトニウムの周りに置かれ、圧縮に用いられたが、
直径1mとすると、爆縮時間は
8.3E-5秒
即ち約83μ秒になる。
原爆自体は1μ秒以下で爆発したと放射線影響研究所の線源データDS02R1に記されているので、二桁程度大きい。
この速度がなぜ気になるのかといえば、原爆によるガンマ線で損傷したDNAの修復は化学反応のはずだから、その修復速度が爆発時間とどういう関係になるのかに関係すると思えたからである。
原爆によるガンマ線被ばくが1μ秒に亘って生じるが、DNA損傷修復時間が仮に80μ秒かかるとすれば影響は小さい。
しかし、細胞は直径1mはない。大きくても30μmだそうだ。
爆轟の速度なら
30E-6/6000 = 5E-9s
即ち、0.005μ秒で修復される可能性がある。しかし、爆発と違って、一般の化学反応は伝搬速度はそれほど速くはないだろう。
同じ本に燃焼反応は一般に数時間から数マイクロ秒の反応で爆轟は1μ秒レベルであるという図がある。
仮に燃焼を1時間とすれば爆轟の3.6E9倍の時間スケールということになる。
即ち、DNA修復が燃焼と同じ時間スケールの反応と考えると
5E-9×3.6E9=18s
細胞内の周辺に修復に必要な分子があったとしても18秒程度で修復できることになる。
ガンマ線放射線治療では数時間レベルでの照射が行われるので、健全細胞のDNA修復には十分な時間スケールである。
一方、原爆のガンマ線の場合は1μ秒レベルの瞬間照射なので、線量が大きい被ばくでは、DNA修復がほぼできず、被ばく者のがん発生が顕著だったが、低線量被ばくではDNA修復効果が効き、さらにある種の免疫が生じて、がん発生が低減してくることになったのだろう。
叢書名:
ブルーバックス
著者:
松永 猛裕 著
出版者:
講談社
という本がある。
この本の中に、爆発の最も激しい形態である爆轟(ばくごう)(detonation)という爆発の説明がある。
detonationは原爆の爆発でも用いられる用語である。
爆轟の場合、伝搬速度は6km/sだそうだ。
長崎原爆ではTNTがプルトニウムの周りに置かれ、圧縮に用いられたが、
直径1mとすると、爆縮時間は
8.3E-5秒
即ち約83μ秒になる。
原爆自体は1μ秒以下で爆発したと放射線影響研究所の線源データDS02R1に記されているので、二桁程度大きい。
この速度がなぜ気になるのかといえば、原爆によるガンマ線で損傷したDNAの修復は化学反応のはずだから、その修復速度が爆発時間とどういう関係になるのかに関係すると思えたからである。
原爆によるガンマ線被ばくが1μ秒に亘って生じるが、DNA損傷修復時間が仮に80μ秒かかるとすれば影響は小さい。
しかし、細胞は直径1mはない。大きくても30μmだそうだ。
爆轟の速度なら
30E-6/6000 = 5E-9s
即ち、0.005μ秒で修復される可能性がある。しかし、爆発と違って、一般の化学反応は伝搬速度はそれほど速くはないだろう。
同じ本に燃焼反応は一般に数時間から数マイクロ秒の反応で爆轟は1μ秒レベルであるという図がある。
仮に燃焼を1時間とすれば爆轟の3.6E9倍の時間スケールということになる。
即ち、DNA修復が燃焼と同じ時間スケールの反応と考えると
5E-9×3.6E9=18s
細胞内の周辺に修復に必要な分子があったとしても18秒程度で修復できることになる。
ガンマ線放射線治療では数時間レベルでの照射が行われるので、健全細胞のDNA修復には十分な時間スケールである。
一方、原爆のガンマ線の場合は1μ秒レベルの瞬間照射なので、線量が大きい被ばくでは、DNA修復がほぼできず、被ばく者のがん発生が顕著だったが、低線量被ばくではDNA修復効果が効き、さらにある種の免疫が生じて、がん発生が低減してくることになったのだろう。
やはり長崎原爆データはおかしい ― 2026年08月16日 09:45
映画オッペンハイマーでは、トルーマンや軍部と長崎原爆を開発したオッペンハイマーらのグループの対立が描かれ、尾崎博士の長崎の鐘では被爆翌日にB29から大量にまかれた長崎原爆の規模が分かるビラの記載があったためか、出版までにGHQの検閲に2年を要したという。これらは、長崎原爆の出力データに対し、何らかの捜査が入ったのではないかという疑いに繋がる。
公開データによるウラン型広島原爆とプルトニウム型長崎原爆のモンテカルロ計算値として即発中性子寿命は2桁程度の差がある。これも長崎原爆がDNA損傷をより多く残す傾向を示している。
最近の解析では、長崎原爆のほうが発がん線量のしきい値が広島原爆よりもかなり低く、女性では広島では閾値があるが長崎ではしきい値が現れない。これは長崎原爆のほうが記録上同一被ばく量であっても発がんしやすいことを示している。
原爆被爆者の記録が間違っているのか、広島の原爆と長崎の原爆の構造や物理特性の差によるものか現時点では不明だが、これが現在の各国の被ばく防護基準のベースデータになっている以上、その差の原因は解明されるべきだ。
そのためには、まずは、今では古くなった長崎原爆を含む原爆構造の詳細と放射線源データの評価の見直しが必要である。
現時点で日米共同で設立したはずの放射線影響研究所は放射線線源データだけは米国側の専任事項であり、日本人研究者は見ることができないし、もちろん公開もされていない。公開されている部分は原爆の外部の放射線量だけであり、どうやってそれを出したのか米軍内部関係者以外はチェックすることができないのである。
公開データによるウラン型広島原爆とプルトニウム型長崎原爆のモンテカルロ計算値として即発中性子寿命は2桁程度の差がある。これも長崎原爆がDNA損傷をより多く残す傾向を示している。
最近の解析では、長崎原爆のほうが発がん線量のしきい値が広島原爆よりもかなり低く、女性では広島では閾値があるが長崎ではしきい値が現れない。これは長崎原爆のほうが記録上同一被ばく量であっても発がんしやすいことを示している。
原爆被爆者の記録が間違っているのか、広島の原爆と長崎の原爆の構造や物理特性の差によるものか現時点では不明だが、これが現在の各国の被ばく防護基準のベースデータになっている以上、その差の原因は解明されるべきだ。
そのためには、まずは、今では古くなった長崎原爆を含む原爆構造の詳細と放射線源データの評価の見直しが必要である。
現時点で日米共同で設立したはずの放射線影響研究所は放射線線源データだけは米国側の専任事項であり、日本人研究者は見ることができないし、もちろん公開もされていない。公開されている部分は原爆の外部の放射線量だけであり、どうやってそれを出したのか米軍内部関係者以外はチェックすることができないのである。
原爆と原子力平和利用の物理学・生物学上の特性差 ― 2026年08月09日 09:49
今日は長崎原爆の日だが、相変わらず原爆と原子力平和利用の区別を曖昧にした番組が多い。
原爆でがんになり、がんを治療するためその数桁上のガンマ線の線量を照射するパラドックスはどこからくるのか。
それを物理的、生物学の両者の観点から解明しているのが坂東昌子先生のグループが提唱しているWAM(Whack-A-Mole、モグラたたき)理論である。
非常に単純化すれば、放射線治療や原子力発電使用済み燃料から放射される放射線は原爆とは異なり時間当たりの線量率が8桁程度小さいので、生体固有の免疫機能によりがん発生が抑止され、免疫異常が生じているがん細胞のみが死滅するという理論である。
それを様々な実験や治療実績から証明している。
これは現在の放射線防護基準では時間線量率が考慮されていないことに対するアンチテーゼでもある。現在、航空機利用者は太陽表面の核爆発事象である太陽フレアから高線量率、低線量のX線を年に数回被ばくする。米国でのCAの乳がん等の異常増加もこれに関係している。これが現在の放射線防護基準から抜け落ちており、大気の放射線遮へいの恩恵を受けない高度航空旅行者にとっては身近な問題でもある。
WAM理論と最近の進展について、下記ChatGPTの解説リンクに示した。
https://drive.google.com/file/d/1s3YfR2-4PgmLnzSArTMF89UUdqDemm0I/view?usp=sharing
ちょっと長いが、下記リンクをブラウザurl欄にコピペして読むことができる。
原爆でがんになり、がんを治療するためその数桁上のガンマ線の線量を照射するパラドックスはどこからくるのか。
それを物理的、生物学の両者の観点から解明しているのが坂東昌子先生のグループが提唱しているWAM(Whack-A-Mole、モグラたたき)理論である。
非常に単純化すれば、放射線治療や原子力発電使用済み燃料から放射される放射線は原爆とは異なり時間当たりの線量率が8桁程度小さいので、生体固有の免疫機能によりがん発生が抑止され、免疫異常が生じているがん細胞のみが死滅するという理論である。
それを様々な実験や治療実績から証明している。
これは現在の放射線防護基準では時間線量率が考慮されていないことに対するアンチテーゼでもある。現在、航空機利用者は太陽表面の核爆発事象である太陽フレアから高線量率、低線量のX線を年に数回被ばくする。米国でのCAの乳がん等の異常増加もこれに関係している。これが現在の放射線防護基準から抜け落ちており、大気の放射線遮へいの恩恵を受けない高度航空旅行者にとっては身近な問題でもある。
WAM理論と最近の進展について、下記ChatGPTの解説リンクに示した。
https://drive.google.com/file/d/1s3YfR2-4PgmLnzSArTMF89UUdqDemm0I/view?usp=sharing
ちょっと長いが、下記リンクをブラウザurl欄にコピペして読むことができる。
永井隆博士の白血病原因と「長崎の鐘」の謎 ― 2026年08月03日 21:20
今日のNHK昭和の選択を見るまでは
永井博士は原爆で白血病になったと思っていたが、
長崎医科大で物理的療法科に所属し、X線を大量に浴びたためと放送されていた。
X線撮影は原爆と同様、瞬間被ばくである。これも20世紀になるまでは人類が経験したことのない被ばく形態である。
フィルム不足で直接X線透視をしていたとも語られていた。これでは白血病になるだろう。原爆を何度も受けたようなものである。
「長崎の鐘」は永井による原爆の記録だが、この番組で言うようにGHQによる検閲に2年かかったということは、被ばく者解析をしている立場からは米国、GHQが広島原爆とは異なる、対ソ連戦略上プルトニウム原爆の記録であり、GHQが気を使ったことは確かのようだ。
「長崎の鐘」を読んでみると軍事機密の開示に近い記述がある。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000924/files/50659_42787.html
それは被ばくの翌日米軍機から落とされたビラに
「日本国民に告ぐ!
このビラに書いてあることを注意して読みなさい。
米国は今や何人もなし得なかった極めて強力な爆薬を発明するに至った。今回発明せられた原子爆弾は只その一箇を以てしても優にあの巨大なB‐29二千機が一回に搭載し得た爆弾に匹敵する。」
と書かれていたとの記述である。
現在の放射線影響研究所RERFの長崎原爆の威力の評価値は21キロトンTNT(その予備実験だったネバダのトリニティは20キロトンTNT)となっている。
2000機と20キロトンTNTが妙に符合する。
この本により、Pu原爆エネルギー規模の情報が当時の仮想敵国ソ連に亘るかもしれないとの米軍内の危惧から検閲が遅れたという想像もできる。
では被ばく者データにはGHQの干渉はなかったのだろうか。広島と長崎の被ばく者発がんデータの不整合の解析結果と、この「長崎の鐘」出版への対応と合わせ考えると、GHQ,米軍部によるかなりの編集がされたのではないだろうか。疑いが残るところだ。
その結果が、ICRPの勧告や各国の被ばく防護関連法規に反映され、現在の航空業界の従事者の発がんリスクまで影響しているとすれば、その基準の見直しを早急にすべきだろう。
司会者は原子力と核兵器の区別がつかないというがそれは放射線の線量率が8桁も違う、即ち、単位時間当たりの被ばく線量の違いにより区別できるのである。それを一緒にしたのが、被ばく者データを年間被ばく者線量基準に適用したICRPや各国の法規制値なのである。
この番組では浦上天主堂の上に原爆が落ちたのは神の意思だったといった神学論争的発言も多かったが、長崎は三菱の造船所があり、「長崎の鐘」の冒頭には兵器工場が沢山あったとの記述もある。また、広島には海軍の江田島と呉に造船所があるのは周知のはずだ。
原子力の利用について原爆の被害と原子力平和利用の狭間で揺れ動いていたという趣旨の番組の狙いに比べ、永井博士のほうがずっと理性的だったように思う。
永井博士は原爆で白血病になったと思っていたが、
長崎医科大で物理的療法科に所属し、X線を大量に浴びたためと放送されていた。
X線撮影は原爆と同様、瞬間被ばくである。これも20世紀になるまでは人類が経験したことのない被ばく形態である。
フィルム不足で直接X線透視をしていたとも語られていた。これでは白血病になるだろう。原爆を何度も受けたようなものである。
「長崎の鐘」は永井による原爆の記録だが、この番組で言うようにGHQによる検閲に2年かかったということは、被ばく者解析をしている立場からは米国、GHQが広島原爆とは異なる、対ソ連戦略上プルトニウム原爆の記録であり、GHQが気を使ったことは確かのようだ。
「長崎の鐘」を読んでみると軍事機密の開示に近い記述がある。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000924/files/50659_42787.html
それは被ばくの翌日米軍機から落とされたビラに
「日本国民に告ぐ!
このビラに書いてあることを注意して読みなさい。
米国は今や何人もなし得なかった極めて強力な爆薬を発明するに至った。今回発明せられた原子爆弾は只その一箇を以てしても優にあの巨大なB‐29二千機が一回に搭載し得た爆弾に匹敵する。」
と書かれていたとの記述である。
現在の放射線影響研究所RERFの長崎原爆の威力の評価値は21キロトンTNT(その予備実験だったネバダのトリニティは20キロトンTNT)となっている。
2000機と20キロトンTNTが妙に符合する。
この本により、Pu原爆エネルギー規模の情報が当時の仮想敵国ソ連に亘るかもしれないとの米軍内の危惧から検閲が遅れたという想像もできる。
では被ばく者データにはGHQの干渉はなかったのだろうか。広島と長崎の被ばく者発がんデータの不整合の解析結果と、この「長崎の鐘」出版への対応と合わせ考えると、GHQ,米軍部によるかなりの編集がされたのではないだろうか。疑いが残るところだ。
その結果が、ICRPの勧告や各国の被ばく防護関連法規に反映され、現在の航空業界の従事者の発がんリスクまで影響しているとすれば、その基準の見直しを早急にすべきだろう。
司会者は原子力と核兵器の区別がつかないというがそれは放射線の線量率が8桁も違う、即ち、単位時間当たりの被ばく線量の違いにより区別できるのである。それを一緒にしたのが、被ばく者データを年間被ばく者線量基準に適用したICRPや各国の法規制値なのである。
この番組では浦上天主堂の上に原爆が落ちたのは神の意思だったといった神学論争的発言も多かったが、長崎は三菱の造船所があり、「長崎の鐘」の冒頭には兵器工場が沢山あったとの記述もある。また、広島には海軍の江田島と呉に造船所があるのは周知のはずだ。
原子力の利用について原爆の被害と原子力平和利用の狭間で揺れ動いていたという趣旨の番組の狙いに比べ、永井博士のほうがずっと理性的だったように思う。
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