リニア新幹線問題の簡単な解決方法2023年07月27日 18:39

 静岡出身の知人によれば、リニア新幹線トンネル掘削工事による大井川水系への影響についての静岡県知事の問題提起は水利権に関わる歴史的経緯を考慮すれば、故無きものではないということである。

 しかし、JR東海による静岡県民心理の読み違えが問題の本質であろう。これを解決するのはある意味簡単である。

 それは、静岡県内にリニア新幹線の駅を設置することである。リニア新幹線の静岡南アルプス駅候補としては静岡工区の千石川非常口の北にある二軒小屋付近に設ければよい。
現計画では静岡工区の千石川非常口は事故時の非常口のようだが、これを駅のある正式出口にすればいよい。これは比較的簡単に設計変更できるはずである。
 この新駅設置をJR東海に静岡県から申し込むだけで殆どの問題は解決するし、静岡県の面子も立つ。
 二軒小屋には元々静岡県の関連林業企業などが設置した宿泊施設があり、南アの中核的登山基地である。昔、ここに泊まって、大井川のイワナ釣りを楽しんだことがあるが、上高地に雰囲気が似ている。
 畑薙ダムから歩きだと丸一日かかるが、ここに東京から1時間で行けるとなると、日本有数の観光スポットになる。

 首都圏の登山人口比率を1%としても毎年少なくとも十万人がリニア新幹線の二軒小屋駅を訪れる。
 また、二軒小屋は今は休業しているが。上高地のように帝国ホテルなどを呼べば、南アルプスの屈指の観光地になる。
 更に、荒川岳にロープウエイなどを延ばせば、日本のグリンデルワルトにもなり得る。
地元では南アルプスの良さが分からないのかもしれないが、静岡県は県を挙げてこの新駅をJR東海に要求すればよい。

 大井川の水流問題などは、二軒小屋に隣接する田代ダムの水の富士川側への流量を減らせば簡単に解決する。富士川の発電所は東電所掌なのだから、JR東海にこの水利権交渉を任せれば簡単に解決する。

 ともかく、県知事も支持する県民も地元の観光資源の良さに気づいていない。JR東海は東京と名古屋しか頭にないので、更に悪い。スイス人の頭の良さを見習ってほしい。そして、最近の日本人の自然志向にちょっとは気づいてもらいたい。ビジネス客だけが乗客ではない。

簡単な車内凶行事件への対処方法2023年07月24日 04:44

 また、走行電車内でのナイフによる凶行事件が発生した。これから更に暑くなるとまた発生する可能性も多くなる。
 簡単で完全な防護策は無いだろうが、護身術などを習って自己防衛するしかないだろうか。

 下記の装置は本来は水難防止のためのものであるが、コンパクトで扱いやすく、犯人との距離も保てるので、一定の防護効果は期待できる。
費用は掛かるが、素人でも簡単に扱えるので、海水浴に行くのであれば水難防止と兼ねて準備してみてはどうだろうか。

https://www.shaveoffmind.com/kingii/

 これは、瞬間的に膨張する簡易浮き輪のようなものである。これを両手に付け、襲ってくる犯人との間にスペースを作る。

 この結果、犯人との間には壁ができ、狙いを定めることが難しくなる。このため、犯人への抑止効果は大きく、少なくとも致命傷を負う可能性は小さくできるだろう。

ヨーロッパにおける人種差別経験2023年07月22日 16:07

 フランスでアルジェリア移民の青年が警察官に射殺され全国的な騒動になっている。
 
 どこの国でもそうだが、少数民族は差別の対象となり、それが時に国内騒乱の原因になる。

 フランスやドイツなど従来中部ヨーロッパでは白人比率が高いので肌の色での差別意識が時に強く出ることがある。
 アメリカでは人種問題は既に多くの事件を起こしてきたので、公式には差別がないことになっているが、ヨーロッパでは、まだまだ意識は低い国が多い。

 10年ほど前、南仏ニースでマチス美術館に行こうとして、バスに乗ったが、運悪く同系統の番号で逆方向のバスに乗ってしまった。そのバスは高級住宅街を通るので、セキュリティチェックがその入り口で行われた。バスに乗り込んできた警備員は、「フランス語を話せないやつはバスを降りろ」というのである。(なぜその言葉が分かったのか今では思い出せないが、雰囲気で言っていることが分かった。相手は武器を所持していた。)

 仕方なく、我々日本人数人と、アフリカからの難民らしい10人程度はバスを降り、大通りまで歩いて戻ったことがある。

 路線バスに乗る観光客はいないという前提で観光地ニースは動いていたのであろう。

 また、数年前にアムステルダムで市電に乗って観光していたら、警官が乗り込んできて、有色の若者を捕まえたことがあった。隣の席のご婦人に何があったのか聞いたら、「彼は不法移民らしい」との話である。彼女からは「あなたはここで働いているのか、それとも訪問者なのか?」と聞かれた。やはり、公共交通機関に一人で乗る他国人は警戒されるということのようだ。

 他にも、日本人がひとりで街を歩き、観光客でもビジネスマンでもないと見做された場合には、差別的な扱いを受けることがたまにある。それは、相手も一般市民の場合が多いように思う。

 理屈や理念では分かっていても、日本人でも差別的な状況はあり得る。まして、黄色人種が数人でヨーロッパに行く場合には、現時点でも注意して行動する必要がある。せめて現地語で普通に挨拶できる程度には語学を習っておくかそれなりの翻訳装置を持参したほうが良い。ヨーロッパはハワイとは異なるのである。

オートロックの罠2023年07月10日 17:51

 オートロック付きマンションの入居者は安全だと思って、各戸のドアを開けっぱなしでゴミ捨てに行ったりすることが一般的かもしれない。
 しかし、それはかなり危険な行為である。
 
 最近、知見したケースでは、マンション関連業者を装い、近くで工事をするので、事前に騒音のお詫びに来たという名目で、マンション内に侵入した者がいた。適当な部屋番号を押し、オートロックの鍵を開けさせ、マンション内に入り込み、各戸を適当に挨拶に回るのである。丁寧な語り口なので、つい油断するが、その丁寧さがくせ者である。時間をかけて室内の様子を探るのである。

 その後、どの部屋でもいつまで経っても工事は始まらない。そして、このあいさつ回りで不用心だと目星をつけた部屋に適当な時期に押し入り、悪事を働くという算段である。

 厄介な犯行手口を考えつくものである。

 マンションの住民は共用スペースには誰が来るか分からないという前提で生活せざるを得ない時代になったようだ。
オートロックは単なる自動ドアだと思って生活するしかないだろう。人は見た目では判断がつかないものなのである。

 マンション業者のいうオートロックの安心感については、感じでしかない。実際には安心と安全のいずれも満足はしていないのである。

生成AI使用禁止の無意味さと対策案2023年07月02日 04:29

 朝日デジタルによれば、小中高生対象のコンクールで、ChatGPTなどの生成AIを使用禁止とする規制が一般化してきたようである。

 しかし、その規制の無意味さを主催者は理解しているのだろうか。或いは、その実効性がないことを承知で形式的に建前論を示しているのだろうか。それは主催者の自己満足にすぎない。

 確かに、昔から親の手を借りたりしてコンクールで賞を取るという輩はいた。しかし、今やスマホやPCを持つすべての生徒に、世界中で最も知識があり、データ処理能力のある親がついたようなものである。

 想像性、創造性についてはどうかは知らないが、一般的な知的能力は審査員よりも数桁優秀な親である。どうやって、生成AIを使用したかどうかの判別が審査員にできるのだろうか。生成AIに訊いても使用した確率しか出てこない。生成AIが確率関数を生成してデータ処理しているのだから、結局はその判断は確率的なものでしかない。その判断すべき確率の数値基準が審査員にできるとは決して思えない。

ではどうするか。

 このようなコンクールをなぜ行い、生徒は応募するのかを考えると、高校野球選手権が分かり易い。若干クールすぎる評価になるが、以下のような纏めになるだろう。

 主催者はその権威を保ち自分たちのステータスを得られる。若干の経済的メリットもあるのかもしれない。参加者も勝つことによる栄誉と努力目標が得られる。加えてマスメディアはこれらの努力物語に情報機関としての優れたコンテンツ性を見出すのであろう。

 この前提で、対策を想定するならば、3つの対策案が考えられる。

対策案(1) コンクールそのものを止める。
 これは、主催者にとっても、参加者にとっても残念ではあるが、もともと、それほど意味のあるものではなかったのである。所謂名誉欲の満足のための大会なのだから、お互いにメリットは大したことはないとあきらめる。不公正な競争をやるぐらいなら、社会的正義のためにはそのコンクールはないほうが良いーという判断である。

対策案(2) コンクールは実施するが、だれが受賞したかは公表しない。
 これは、参加者の名誉欲は満たされないだろうが、自分たちの作品の全体としての位置づけが分かり、不正者は参加の意味がないので、ある程度公正さが保たれるやり方であり、多少ともやる気は起こるだろう。モラルがある参加者にとっては最善である。

対策案(3) コンクールは身体系競技会と同様の場所的、時間的に制約のある環境下での大会として実施する。
 
 この方法は、スマホ、PCのない環境での作品制作の競争である。身体系競技会では、ドーピングなどを除けば、本人の実力で順位が決まる。文科系コンクールも、知的支援を得られないネットと切断された環境下で行えばほぼ公正な競争が可能なはずである。時間制約があるなど従来の任意の環境下での作品製作とは異なるので、
 しかし、そのためには、主催者、参加者とも従来の方法の数倍の手間と時間と経済的負担がかかるだろう。それは、高校野球で各校が資金集めに苦労するのと似ている。だが、文科系でも公正な競争を確保するには、その程度の負担は許容しなければならない時代が情報化社会とあきらめざるを得ない。
 この場合でも、かつて将棋大会などで話題になったようなネット利用問題が生じる可能性もあるが機械的に対策できるだろう。このような大会形式ならば、事前練習としてAI利用が無制限に許容できる。将棋の藤井7冠のようにAI利用での高度な人材の育成、発掘にも役立つだろう。

 この大会形式が望ましいが、時間と金が今よりはかかるかもしれない。生徒間の経済格差が問題になる可能性はあるので、その支援も必要となるだろう。これは、IT大手や公的団体が支援すべきものである。



 以上の問題をChatGPTに対して質問したQ&A結果は以下のようになっている。この回答からは簡単な対策は無いように見える。結局は人間の能力とモラル頼みということなのかもしれない。

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Q:日本では小学校、中学校、高校の生徒を対象に、作文や絵画などの文科系コンクールが行われていますが、生成AIの利用が禁止されます。このルールは守られるでしょうか。また、守られない場合の対策としてどのような方法が考えられるでしょうか。

A:ChatGPTの答え(2023.7.2時点)

生成AIの利用が禁止されている場合でも、そのルールが完全に守られるかどうかは保証されていません。ただし、いくつかの対策が考えられます。

監視と検出: 提出された作品の中に生成AIによって作成された可能性があるものを検出するための監視システムを導入することが考えられます。AIが生成した文章や絵画には特定のパターンやスタイルがある場合がありますので、それらを検知するためのアルゴリズムを開発することが重要です。

非AI専属の審査員: AIが利用されたかどうかを判断するため、経験豊富な人間の審査員を配置することが考えられます。彼らはAIが生成した作品を見て、それが人間によって作成されたものとの違いを判断することができます。

サンプルデータベースの利用: 生成AIが多くのデータから学習するため、その学習データを収集し、利用することが考えられます。既知のAI生成作品をデータベースに登録し、提出された作品と照合することで、AI生成作品の可能性を評価することができます。

教育と啓発: 生徒や教師に対して生成AIの利用が禁止されている理由や重要性について教育し、啓発することも重要です。生成AIの利用が発覚した場合の懲罰や制裁の明確な方針を示し、ルールを守る意識を高めることが必要です。

これらの対策を組み合わせることで、AIの利用が禁止された文科系コンクールにおいて、生成AIの使用を抑制することが可能になるでしょう。ただし、技術の進歩により生成AIがますます高度になる可能性もあるため、常に監視と対策の改善が必要となります。
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猿之助は東京に住んでいたから逮捕されたのか?2023年06月27日 20:03

ニュースによれば、猿之助は自殺ほう助の容疑で警視庁に逮捕された。

しかし、彼は親子の話し合いによる心中をしたのは確実だと思う。だからこそ、救急車で運ばれ運良く?助かっただけなのである。薬を渡したとか、顔に袋を被せたとかいう話は、心中をするための手段に過ぎない。

よく聞く医師による自殺ほう助とは全く異なる、家族の合意による集団自殺である。

心中の生き残りと聞いて思い出した事件がある。

半世紀ほど前、仙台城の裏の吊り橋から、50メートルほどの下の峡谷に向けて若い二人が、身を投げた事があった。失意の女に、若い男が同情し、心中を図ったのである。伊達政宗が選んだだけの深い渓谷地形であり、あの吊り橋は自殺の名所でもあった。

予想外だったのは、彼が屈強なサッカー選手であり、落ちたところが狭い砂地の上だったことである。彼は身体が砂で大きくバウンドしたと話したそうだが、1年弱の入院の後、社会復帰した。

宮城県警はかれを逮捕はしなかったということである。

あの吊り橋の欄干を若い女性が一人で越えることは難しい。彼が手をとって、ともに空中に身を投げたはずである。運良く?かれだけがたすかったのは、偶然に過ぎない。

これが宮城県警が彼がを捕まえなかった理由だろう。

翻って、警視庁は、どういう根拠で猿之助を逮捕したのだろうか。

これでは、心中を図ったものは確実に死ぬ方法を選ばないとそれで罰を受けると解釈され兼ねない。逮捕はやり過ぎだろう。

法律とは国民の幸福のためにあるものである。宮城県警の対応が正しい法律の解釈に沿ったものであることを願う。

アルメニアとプリゴジンの誇り2023年06月25日 05:13

 数年前、モスクワに滞在したときに、路上でアルメニアへの派兵への参加を呼び掛けるポスターをよく見かけた。これは、当時から続いていたアルメニア(ロシアが支援)とアゼルバイジャン(宗教的な繋がりからトルコも支援)の紛争における兵士募集のポスターだった。両国とも旧ソ連の共和国であり、両国の紛争を抑えることは、ロシアの義務と見なされていたのだから、派兵せざるを得ない。しかし、なぜか、そのポスターには、自衛隊のポスターとは異なり、連絡先の住所もない。電話番号だけなのである。アルメニアという大きな文字と兵士の姿だけが目立つデザインなのである。

 当時から、すでに、ロシアの徴兵制は破綻していたようだ。それがこのようなポスターに現れていた。想像するにあのプリゴジン率いる軍事民間会社ワグネルがとして、アルメニア紛争に対応していたのだろう。それが、プーチンのロシアが経済発展と旧ソ連の名主の地位を両立するための方法として選択したものだった。

 そして、ワグネルは上手くアルメニア-アゼルバイジャン紛争を鎮め、現在の一見平穏な状態に収めている。これはワグネルのトップであるプリゴジンの手柄ともいえる。

 ロシア人は特に名誉を大切にする国民である。その特性が、国民の間で、バッジ蒐集の趣味が一般的なことに現れていると以前ブログに書いた。しかし、プリゴジンがその手柄に対する褒賞として名誉ある褒賞、その印である徽章を得たというニュースはなかった。

 同じく、旧ソ連の構成国であったウクライナとロシアの紛争が今回の戦争である。プーチンはプリゴジンの助言を受けることなく、ショイグ国防相とその取り巻きだけと相談してウクライナに侵攻し、今回の膠着した状態を引き起こしてしまった。

 プリゴジンは愛国心からワグネルの派兵部隊を結成し、ウクライナに派兵したが、ロシア正規軍とぶつかるのは、誇り高き国民性から当然の成り行きだった。今回のワグネルのクーデター擬きは当然の帰結であり、今後もプーチンは枕を高くして眠ることはできないだろう。

 ロシアのあるホテルは地下通路でクレムリンと繋がっているらしい。今頃、プーチンはその通路の再点検を命じているのかもしれない。

福島処理水に対する日中韓の相違と対策2023年06月24日 05:32

 読売新聞によれば、福島原発事故に関わる処理水のトリチウム量に比べ、中国の原発の年間放出量は数倍以上になるそうだ。一方、NHKBSによれば、韓国では、福島での放出計画を前に、海産物の高騰と買い占めが混乱を生んでいる。
 
 今やIAEAが安全だと言ったとしても、まして、日本政府が何を言っても韓国国民の大多数はトリチウム水を恐れているということになる。

 これが、日韓関係の現実なのである。即ち、日本政府を韓国国民は信じていないということである。また、中国政府は、自国の現実を隠して、福島の事態を自国に有利になるよう世論を誘導し、国際問題にしようと動いている。

 これが国際的な問題の本質なのである。それを言っている当事者の信用性がなければ、国際的な基準も意味はない。まして、その当事者が過去に敵対関係にあったものであれば、何を言っても政治問題化されてしまう。更にその問題を自国に有利なように利用されてしまう。国民がそういう意見だということ自体を各国政府が外交において利用するのである。

 日本政府は、良く考えたほうが良い。各国民の多くはプーチンと同じく恐怖に怯えているのである。それが、現実の脅威なのかどうかは関係ない。心理的な問題が重要なのである。

 これを解決するには各国民の心理的な恐怖を取り除く以外にない。その方法は二つある。一つは現実的な教育とメディアの活用である。しかし、これには非常に長い時間が必要である。

 もう一つは外交上の対策である。日本政府が信用できることをあらゆる手段で各国民にアピールすることである。これが戦後の各政権に最も足りなかったことである。今、この問題だけは信用してくれと言っても無理な話なのではないだろうか。

 具体的な対策は、ふたつある。一つは大型タンカーに処理水を暫く貯蔵しておくことである。そして、技術が開発され次第、日本の地中深くにその水を注入することで諸外国からの非難は回避できるだろう。温泉とは地中の放射能による熱エネルギーが地下水を温めてできているものであるから、トリチウム水の放射能が温泉で問題になることはないのはラジウム温泉などの放射性温泉が日本中にあることを見れば理解できることである。正確に言えば、すべての温泉は放射能を含み、たまたま放射能濃度の高い温泉を放射能泉と言っているだけなのである。
(放射能線:1kg中にラドンを3ナノキュリー( = 8.25マッヘ単位 = 111ベクレル)以上含有。
ラドン含有量は、有馬銀泉 2250Bq/kg、三朝温泉 146.2Bq/kg、有馬金泉 10.6Bq/kg、二股温泉 5.6Bq/kg )
(放出水:放出水のトリチウムの濃度は、放出前のトリチウム濃度と希釈水量で評価し、1,500ベクレル/リットル未満)

全仏オープンではボールガールをどのように選抜しているのか?2023年06月09日 18:08

 加藤未唯選手の混合ダブルス優勝で、先日のダブルス失格問題が再炎上しているらしい。  そこで、再度、加藤選手がボールガールに返球をした際の画像を見てみた。  沢松奈生子さんの解説では、その前のプレーで、加藤選手がバックハンドをミスしたため、バックで返球した際、無意識に力が入ったようだとのことである。それがボールガールまでノーバウンドで届いてしまった背景にあった。  しかし、よく見ると、ボールガールはその返球されたボールを加藤選手が打った時点からしっかり見ているのである。そして、体が強張り、身動きができなくなって頭だけ回して、後頭部にボールが当たったという状況である。  ボールガールは返球だけを受けるためにコート内にいるのではない。オンプレーの際もコート内にいるのである。即ち、もっと強い打ちそこないの打球が彼女を襲うことは十分可能性として考えておかなければならないということになる。サーブの球が間違って彼女を襲うこともある。その際彼女はまた固まってしまうのだろうか。  気になるのは、全仏オープン主催者のボールガールなど会場スタッフの選抜方法である。ボランティアだからといって安易にテニス好きの子どもたちを利用しているのではないのか。ちゃんと高速ボールに対応できるだけの身体能力をチェックしているのだろうか。  彼女はボールを頭に受けた後、暫く泣き続けていた。このような精神的にもひ弱で緊張しやすい子を安易に、何のテストもせず、選抜もせずに、時速100キロ超のボールが常に行きかうコートに立たせていたのではないのか。    主催者はそのような自身に不都合な問題にまで発展しないように加藤選手を失格にしたのではないか。  ボールガール、ボールボーイの選抜方法を質問したいところである。

マイナカード問題をAIが上手く処理できるのか?2023年06月08日 21:17

 下記リンクYahooニュースによれば、フリガナ銀行口座名とフリガナ無し戸籍抄本名との個人同定問題に関し、戸籍に読み仮名を付けるとの法改正を6月2日におこなったが、既存の戸籍抄本が簡単に変えられるわけはないので、当面はAIによる個人名読み仮名支援に期待するらしい。 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6465854  しかし、常識的には漢字の読みをAIで同定するというのはほぼ不可能であろう。デジタル庁の上層部は常識外れの集まりらしい。(断定はできないが、日本語よりも英語の方が得意なトップでは仕方がない。)  ではどうするべきか。やはり、時間をかけて、銀行システムを漢字と読み仮名の両方が扱えるようにするか、または、マイナカードに現行口座用の読み仮名データを登録できるようシステム変更するいがいに論理的な解はないだろう。AIは統計処理が優秀なだけであって、論理にはほぼ無力である。そこのところを理解できないデジタル庁は算数はできるが、数学ができない集団だとみなされても仕方ないだろう。  ともかく、現行マイナカード制度設計の論理的な構成は破綻している。それを記者会見ですら認めないようなトップ及びその取り巻きは、大丈夫だろうか。家柄も良く、有名大学を出ていても意味はない。そのような裸の王様を許してきた選挙制度システム、自民党システム、日本社会について異議申し立てをしなければ、多くの被害者が出るのは目に見えている。  デジタル化自体は効率化のために必須であろう。しかし、その制度設計をあのような素人集団に任せておくことは、ひろゆきが言うように、デジタル化の論理構成すら分からない派閥均衡人事の結果なのだろう。適材適所というのは口先だけなのである。それが今回のトラブル続出という結果に現れただけである。政治は結果がすべてなのだ。  早急に関係人事を専門家集団にできるよう法整備するほうが先決だ。マイナカード普及はそのあとでよい。海難事故が起こった時に、海難審判所という専門家集団の組織が事故の判断をする。 デジタル庁はデザイナーがトップだし、TVのマイナカードコメンテイターも文系のプログラムすら分からない公務員OBである。  早急にシステムと法規、論理が纏められる組織を作るべきである。コロナ対策で台湾のデジタル制作は上手くいったようだ。少なくとも今の日本のマイナカードのような惨状は示さなかった。  デジタル庁長官は、当面台湾からアサインしたほうが、国民のためだろう。民主主義とは事前の策をさいようすることなのである。残念ながら仕方ない。