ゴジラ映画と花の芽の共通点は?2020年05月03日 09:44

今朝、プランターを見たらインパチェンスの芽が20ほど出ていた。土の中から水だけで小さな芽を出していた。それで昨日のWOWOWのゴジラの映画を思い出した。渡辺謙が博士役で、放射性線を食べて?孵った巨大生物は日本産のゴジラで撃破できるといったシナリオのSFである。米国のユッカマウンテン廃棄物処分場が巨大生物孵化の場所として出てきた。これとインパチェンスの芽との共通点は実は放射能である。インパチェンスの芽が地中の太陽光がない、即ち、エネルギ源のない場所でどうして発芽できるのか。それは種の中の細胞の中に含まれる放射性物質カリウム‐40によるベータ線のエネルギがトリガーになっているためといわれている。カリウム‐40は人体の細胞中のエネルギ発生機構ミトコンドリアに含まれており、成人では4000ベクレル程度の放射能を各自が持っている。福島事故ではセシウムの植物への吸収を防ぐためにカリウムを散布する案が出ていたがカリウム‐40の吸収のほうが放射能量としては大きくなる可能性もあった。ただ、ミトコンドリアの機能維持のためにはセシウムもカリウムもベータ放射体なので同じ働きをするかもしれない。
SF映画では放射線の影響を極端に拡大してゴジラや巨大生物を生み出すが、これを低レベル放射線まで外そうすると福島事故での避難地域設定条件になる。恐怖が、人間の冷静さを失わせ、判断を狂わせるのは、コロナ対応だけではない。放射線影響も感染症も従来基準の見直しを含む定量的評価が必要であると思う。