老人暴走事故の起こるわけ2021年02月17日 07:03

 老人の暴走事故は勘違いによるものだが、ではなぜ勘違いが暴走につながるのだろうか。
 先日、ある駐車場でヒヤッとした出来事があった。隣に大型の車があり、その右側にバックで入った時である。ブレーキを踏んで止まろうとしたのだが、ゆっくり動いたままで止まらない。おかしい。故障したのか。その時、左の車がゆっくり前にでていることに気が付いたのである。パニックにならずに済んだ。
 この事象の逆を考えてみる。
 いま、駐車状態で、アクセルは踏んでいないと思って車が前進してしまったとする。そうすると、周りの車は止まっているが、自分の車だけがなぜかゆっくり前進しているように感じるのである。その結果、ブレーキをより強く踏んで止めようとする。だが実際にはアクセルをふんでいる状態なので止まらない。その結果、さらに、ブレーキ(実際にはアクセル)を踏んで止めようとする。その繰り返しで暴走事故は起こるというメカニズムである。

 この事象の防止のためには、最初のアクセルに足を載せないように注意することだけでなく、運転者の視界を広くすることが重要であろう。 一般に、老人は目が悪いし、視界が狭い。その結果、自分の車と周りの状況を正確に把握できないのである。車が動き始めているという初期の事象をすぐに認識できるようにしなければならない。それが勘違いでなく、自分のかすかな動作のためであると常に広い視野で周囲が見えるようにならないといけない。軽自動車では周りが大きな車で囲まれるとわずかにアクセルを踏んだだけで大きく動いているように勘違いしやすい。その結果、上記の状況に陥る。
 プリウスや軽自動車が視界が狭く、目線が低いことが暴走車になり易い理由ではないだろうか。

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