昼族と夜族への分断は可能か2022年01月23日 17:50

 オミクロン株対応では、経済との両立との観点で、リスクの少ない若者は社会活動を続け、高齢者、持病のあるものはステイホームせよという論調が多い。
 そこで思い出したのは、昔のSFである。東京があまりにも過密になり、政府は、人口を2分して、昼族と夜族に分け、両者の交流を禁じるのである。これによって、インフラが2倍活用でき、過密による問題は無くなるというわけである。だが、夜族の青年と昼族の娘が偶然出会い恋に落ちてどうなったかといったストーリーである。結末は覚えていない。

 このシナリオのオミクロン対応への適用は可能だろうか。少なくとも、年金世代の活動時間を日中だけに制限するということは可能そうに思える。
実態もかなりそれに近いように思う。しかし、年金世代が現役と接触せずに生活することは可能だろうか。

 買い物、病院通いが年金生活者の都市生活で大きなウエイトを占めている。無人のショップや遠隔医療が一般化すれば、何とかなるかもしれないが、家族間の接触も絶たないといけない。これは二世帯家族の分断を強制的に進めることになる。
 これら、解決が困難な課題もあるが、少なくとも公共交通機関に関して、現役世代と年金世代を分離することは出来るだろう。女性専用車のように、年金世代専用車を日中多数走らせ、その時間、現役世代は駅改札規制対象とするくらいのことは現実的ではないだろうか。