一瞬の判断の重要性2020年12月27日 08:12

一昨日NHK‐BSで、シスパーレ登攀での中島健郎氏の落下とその直前のスクリュー挿入が効いて、悲劇を救った様子がリピートされていた。
オツルミズ沢でも同様のことがあったことを思い出した。私の不首尾でカグラ滝上部で日が暮れ、狭い落ち口で2人ビバークすることになった。先輩は薄暗い中、もっと広い場所が無いかと5メートルほど左側の壁を登って行った。その時、一瞬、体に重いものを感じた。このままでは二人とも滝から落下する。たしか、右側に滝の落ち口の水たまりがあったはずだ。水は冷たいけれど右側にうっちゃれば二人とも助かるはずだ。ーこれだけの考えをこの瞬間にできなかったなら、二人とも今は生きていない。これは偶然だろうか。
その当時、私は中性子の散乱反応の勉強をしていた。高速の中性子が水の静止した水素と衝突し、散乱されるのだが、衝突が正面衝突であれば、水素は遠くに弾き飛ばされる。しかし、互いにかするような衝突であれば、エネルギは分散され、中性子も水素も遠くには弾かれない。これを無意識にあの一瞬思い出したのではないだろうか。脳の働きは謎だらけだが、無限の可能性を秘めているようだ。
先輩が落ちたのは、アプザイレンでハーケンが抜けたとのことであったがそこはシスパーレとは違っていた。

電磁波と放射線の人体影響2020年12月13日 04:47

電磁波が健康に悪いとか、放射線ががんを引き起こすとか言われている。近代物理学では物質は波と粒子の両方の特性を持っているらしいが、ここでは、光子に限って人体影響を考えてみる。生物が地球上に誕生したのは数十億年前らしいが、そのころから地球は自転していたはずだ。
一方、太陽は地球を照射し続けているので、生物も、その末裔である人間も昼と夜の生活を繰り返している。太陽からは強力な電磁波(一部は可視光線、一部は電離放射線)が地球に降り注いでいたし、今もc大気層による多少の遮へいができるようにはなったが、特に長波長の電磁波に対しては大気層の効果は小さい。しかし、夜間は地球自体が遮へい体となり、その強度は大きく低下する。長波長電磁波である紫外線、可視光線そして、いわゆる電磁波はいずれも夜には10桁以上低下しているであろう。

しかし、人間が電気を利用するようになってから、可視光線以下のいわゆる電磁波の強度は昼間だけではなく、夜間も相当程度強くなってしまった。最近はスマホもあり、このような人工電磁波が人体にどの程度影響するかは分からないが、少なくとも、故豊岡賢治医師が言われていたように電気製品を身の廻りから遠ざけて寝ると寝起きが良くなるのは実感できる。レーザ光線のような強力な可視光線やイージス艦のような強力な電磁波の有害性は明らかであろうが、電気製品関係の電磁波の有害性議論では、生体対する昼夜影響問題も取り入れるべきであろう。生命が誕生してから、ずっと夜間は長波長電磁波の殆どない環境で生きてきたのだから。


なお、短波長電磁波、即ち、ガンマ線やX線などの電離放射線はどうだろうか。現時点では宇宙線でも地中からの放射線も昼夜の差はないように思えるが。