避難救援機アンケートと更問い問題の関係2023年10月17日 01:55

イスラエルからの邦人避難救援機に8人しか搭乗しなかったことに関し外務省の在留邦人へのアンケートの方法が問題になっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a6631cb8759ae4afe7976d8c0e454a1ff5abc5c

この報道では、外務省の実施した事前調査では200人は乗ると予測したが、実際には行き先がドバイで且つ有料だったのでこんな税金の無駄遣いになったらしい。一人3万円は形式的すぎる。

現地事務官の若さや組織の未熟さもあるだろうが、アベノマスク、マイナカードと続く巨額の無駄遣いである。日米路線で1フライト2億円と聞いたことがあるが、需要が逼迫した中東のチャーター便では同等以上だろう。

問題は事前調査での回答が200人だとしても、条件が常識とは異なるフライトでの希望者も同じ程度と判断した役人の非常識さだろう。
このような曖昧な条件でのアンケートを一度だけで済ませるのならしないほうがましだ。200人という人数に惑わされることはなかっただろう。韓国の避難便に後れを取った外務省の役人が焦って判断を間違った例である。

ジャニーズ事務所の第2回目の会見で、一社一問という制約が課され、回答に対してさらに質問するという更問いが許されなかった。これもコミュニケーションができていない典型例だ。

おそらく両者とも時間の制約やいろいろな思惑、忖度からこのような最悪の結果になったのだろう。素直に常識に従って進めれば結果はかなり違っただろう。それは、コミュニケーションでの紛糾を恐れないことである。

立場が違えば意見は必ず異なる。議論を予定通りの時間内で進めることのほうに無理がある。

民主主義とは時間がかかる非効率なプロセスなのだから、何事も焦らないで判断することが結局はうまく物事が進むと信じることである。