だんじり祭りは未舗装路で行うべきではないか?2023年10月21日 17:06

 また、だんじり祭りで犠牲者が出た。

 だんじりの屋台は江戸時代から変わっていないだろうが、屋台を引き回す道は大きく変わった。事故が起きているのはいずれも整備された舗装道路上である。

 その結果、引き回しの際の速度が江戸時代の2倍以上に速くなる。運動エネルギーが速度の2乗に比例するのは、江戸時代も現代も同じニュートンの法則に従っている。

 車を運転すればわかるが、砂利道では自動車も舗装道路の半分以下にならざるを得ない。車輪を用いるだんじりの屋台も同じだろう。即ち、江戸時代に比べ、現代の舗装路での屋台の速度は2倍以上、運動エネルギーは4倍以上になっている。死者が頻発するのも当然だ。

 伝統的な屋台の構造を変えたり、引き回しの人数を減らしたりすることは祭りの運営上難しいだろう。

 変えられるのは、引き回す道での速度が抑えられるよう、昔ながらの未舗装の凸凹道にすることだろう。伝統を守りたいのなら、多少の不便は我慢すべきである。後継者がいなくなるよりはましだろう。主催者は考慮してもらいたい。