情報化社会からプラセボ社会へ2023年12月01日 05:00

プラセボ効果とは物理化学的な効果がないにもかかわらず、効果が生じる現象で元々は薬品に関わる医学用語である。

しかし、最近の種々のメディアの情報を見聞きすると、今や社会は実際の効果よりも、情報による心理的効果による効果でほとんどの動きが決まるプラセボ効果が最重要となってしまった。

このプラセボ社会には、人類の進歩にとって良い面も悪い面もある。

良い面は、心理的効果で社会が動くので、エネルギーも物質も最小限で済む、即ち省エネ社会にしやすいことである。
一方、悪い面は、心理的効果は科学的真実とは関係性が薄いので、世界全体が間違った方向に動いたり、人により効果の出方がちがうので、人種間、民族間の分断に繋がりやすいことである。

ガザでの、イスラエルとハマスの情報戦は、心理的効果によりさらに対立を煽る効果でしかない。

重要なのは、物資援助による実際の生活水準、環境の向上である。更には、実質的な自由の確保である。

宗教の教義で平和と幸福が得られるようなプラセボ効果は期待できそうもないことは歴史が証明している。

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