がん治療と原爆、宇宙線被ばくの関係 ― 2023年11月23日 07:16
前立腺の放射線治療では最大60シーベルト受ける。
広島原爆の生存者の被ばく量は最大4シーベルトで、放射線影響で固形がんが数倍増加した。
では、前立腺がんの放射線治療でがんが治るのはなぜか?
一見、大きながんパラドックスがあるように見える。
しかし、免疫機能は「細胞内の化学変化過程で十分機能するには一定の時間が必要である」と考えれば謎は解ける。
原爆は瞬間(1ミリ秒以下)での大量被ばくだが
一方、放射線治療の被ばく時間は数時間レベルである。
原爆のような強烈な放射線発生装置はいまだにないのである。
両者の単位時間当たりの被ばく量にはおよそ6桁の差がある。
放射線治療では、がん周辺の正常細胞部では免疫機能が残っているのでがん化しにくい。しかし、がん細胞部ではがん抑制遺伝子が失われている上に、増殖のための細胞分裂が正常細胞に比べけた違いに活発になっている。細胞分裂が活発だと、DNAがほどけて一本鎖になる不安定な期間が長くなり、放射線被ばくで損傷するため、がん細胞が優先的に死滅する。
原爆では、瞬間被ばくであり、過去人類が経験した事がなかったため正常細胞であってもがん抑制遺伝子などによる免疫機能が時間的に間に合わず、がん細胞に変化したまま残ったのである。
ICRPはこの原爆被ばく生存者のがん発生実績調査を主たる根拠として、年間被ばく許容限度を決めた。
これは、1ミリ秒と1年を同じ時間だと考えているに等しい。マウスなどで急速照射をしていると称してはいるが、原爆の瞬間被ばくを模擬しているとは言い難い。
そこで気になるのが、最近増えているCAにおける乳がんなどの発生数増加である。その原因は、従来、宇宙線の恒常的な被ばくと考えられているようだが、そうではないはずである。それは、年間数回発生する太陽フレア(太陽表面黒点での核融合反応の異常増大)発生における初期のインプレシブ相におけるX線の急激な増加による瞬間被ばくの影響と考えられる。これは成層圏における太陽の核融合反応による水爆被ばくに相当する。
(https://iopscience.iop.org/article/10.3847/0004-637X/818/1/56
のPDF図2、図3)
黒点の大きさは地球の数倍になるので、この瞬間的に発生する大量の宇宙線はほぼ平行ビームとして飛行機の搭乗者を襲う。そして、運悪くこの瞬間に飛行機に搭乗していたCAの乳房(旅客も同じだが)はがん細胞を生じることになる。
このような宇宙線はジェット機や宇宙ロケット以前には、地上に生活して、大気の宇宙線遮へい(約3桁下になる)の恩恵を受けていた人類は受けた経験がない。
原爆被ばく者のがん発生データでも女性の固形がん発生率は男性より2倍程度多い。これはパイロットよりも特にCAにがん発生が多いことと符合している。
即ち、ICRPは年間被ばく量や3か月単位被ばく量で規制しているが、このような瞬間被ばくは規制対象となっていない。これが福島の規制(1~20ミリシーベルト/年)と放射線がん治療(最大60シーベルト)のレベルがけた違いでになっているというがんパラドックスを含むすべての放射線規制問題の不整合の原因である。
なお、上記仮説における瞬間被ばくにおける男女差について、理由づけるとすれば、人類が発生して以来、200万年ほど、男性は狩猟で大量の太陽光線を浴びる傾向があったが、女性は森の中で子育てに時間を掛けていたために太陽フレアに対する免疫性がそれほど獲得できなかったという状況も考えられる。
広島原爆の生存者の被ばく量は最大4シーベルトで、放射線影響で固形がんが数倍増加した。
では、前立腺がんの放射線治療でがんが治るのはなぜか?
一見、大きながんパラドックスがあるように見える。
しかし、免疫機能は「細胞内の化学変化過程で十分機能するには一定の時間が必要である」と考えれば謎は解ける。
原爆は瞬間(1ミリ秒以下)での大量被ばくだが
一方、放射線治療の被ばく時間は数時間レベルである。
原爆のような強烈な放射線発生装置はいまだにないのである。
両者の単位時間当たりの被ばく量にはおよそ6桁の差がある。
放射線治療では、がん周辺の正常細胞部では免疫機能が残っているのでがん化しにくい。しかし、がん細胞部ではがん抑制遺伝子が失われている上に、増殖のための細胞分裂が正常細胞に比べけた違いに活発になっている。細胞分裂が活発だと、DNAがほどけて一本鎖になる不安定な期間が長くなり、放射線被ばくで損傷するため、がん細胞が優先的に死滅する。
原爆では、瞬間被ばくであり、過去人類が経験した事がなかったため正常細胞であってもがん抑制遺伝子などによる免疫機能が時間的に間に合わず、がん細胞に変化したまま残ったのである。
ICRPはこの原爆被ばく生存者のがん発生実績調査を主たる根拠として、年間被ばく許容限度を決めた。
これは、1ミリ秒と1年を同じ時間だと考えているに等しい。マウスなどで急速照射をしていると称してはいるが、原爆の瞬間被ばくを模擬しているとは言い難い。
そこで気になるのが、最近増えているCAにおける乳がんなどの発生数増加である。その原因は、従来、宇宙線の恒常的な被ばくと考えられているようだが、そうではないはずである。それは、年間数回発生する太陽フレア(太陽表面黒点での核融合反応の異常増大)発生における初期のインプレシブ相におけるX線の急激な増加による瞬間被ばくの影響と考えられる。これは成層圏における太陽の核融合反応による水爆被ばくに相当する。
(https://iopscience.iop.org/article/10.3847/0004-637X/818/1/56
のPDF図2、図3)
黒点の大きさは地球の数倍になるので、この瞬間的に発生する大量の宇宙線はほぼ平行ビームとして飛行機の搭乗者を襲う。そして、運悪くこの瞬間に飛行機に搭乗していたCAの乳房(旅客も同じだが)はがん細胞を生じることになる。
このような宇宙線はジェット機や宇宙ロケット以前には、地上に生活して、大気の宇宙線遮へい(約3桁下になる)の恩恵を受けていた人類は受けた経験がない。
原爆被ばく者のがん発生データでも女性の固形がん発生率は男性より2倍程度多い。これはパイロットよりも特にCAにがん発生が多いことと符合している。
即ち、ICRPは年間被ばく量や3か月単位被ばく量で規制しているが、このような瞬間被ばくは規制対象となっていない。これが福島の規制(1~20ミリシーベルト/年)と放射線がん治療(最大60シーベルト)のレベルがけた違いでになっているというがんパラドックスを含むすべての放射線規制問題の不整合の原因である。
なお、上記仮説における瞬間被ばくにおける男女差について、理由づけるとすれば、人類が発生して以来、200万年ほど、男性は狩猟で大量の太陽光線を浴びる傾向があったが、女性は森の中で子育てに時間を掛けていたために太陽フレアに対する免疫性がそれほど獲得できなかったという状況も考えられる。
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