ポータブルシートベルトの勧め2023年03月02日 06:31

 CNNの報道によれば、ギリシャでの列車事故で36人が亡くなった。重傷者は更に多いであろう。
 高速の列車での死亡事故は、座席から投げ出されて前方の固形物に衝突した際の加速度即ち過重による身体損傷が原因である。これからは原理的に、新幹線でも発生する。

 この災害を個人の責任で防ぐ方法がある。
 それは登山用で主に使われているハーネスを装着し、座席に固定する工夫である。

 登山用ハーネスにはいろいろなタイプがあるが、あまり目立たないようにするには腰回りだけのシットハーネスが良いだろう。
 シットハーネスを付け、長いコートを着ればまず分からない。

 空いている座席を選んで座り、シットハーネスに装着したカラビナに短いシュリンゲ(細い登山用ザイルをリング状にしたもの)を左右のひじ掛けに通して固定する。それだけである。

 これに拠って座席やひじ掛けに傷をつける心配はない。衝突時にはシュリンゲによる衝撃力でひじ掛けに傷がつくかもしれないが、それは許容されるだろう。

 そんな心配を乗客がしなくても済むよう、早急に新幹線用のシートベルトを整備してもらいたい。日本は地震大国である。新幹線がまともに大地震に遭ったなら数万の死亡、重症者が出てもおかしくはない。