ドライアイとマイボーム腺2023年04月17日 10:17

 先日のNHKの番組でドライアイを改善する簡単な方策として、マイボーム腺を暖めマッサージすることを勧めていた。
 マイボーム腺は上下の瞼に10個程度配置されており、油成分を出すことで、油成分が涙の上をカバーし、乾燥を防ぐ機能がある。ドライアイの場合には、この腺の出口が脂で固まるケースが多いので、蒸しタオルで暖め指先でマッサージすれば、詰まった脂が溶け、ドライアイも改善するということである。一日朝晩2回、10秒程度マッサージするだけでよいとのことなので、早速試してみた。
 
 その結果は、数日後には朝起きたときの目の痛みを感じなくなった。
顕著な効果である。
 今、眼科医から貰っている点眼薬は、保湿成分と涙出促進成分しか入っていないようで、マイボーム腺の掃除機能はないように見える。
 
 血も涙も物理化学法則に従うようで、安心した。

ChatGPTによる論文審査はどの程度正確かが問題だ2023年04月17日 12:42

 大学など論文で資格審査をする場合、ChatGPTの利用による不正をどうするかが問題になっている。一般教官はChatGPT以下の記憶能力しかないので不正を見破ることはできない。

 では、ChatGPTに論文を入力し、学生の提出論文を審査してもらって、どの程度ChatGPTが作成した文章、ロジック、アルゴリズムが論文に入っているかを審査してもらえばよいということになる。(ChatGPTは、それまでの会話履歴を覚えているし、相当長い文章でも処理してくれる。)

 しかし、そのChatGPTの回答がどの程度正確で、どこまでChatGPTの回答を信頼するかが、次に問題になるだろう。

 その審査基準もChatGPTに尋ねることになるのだろうか。

 このように大学等の教官は深刻な問題に巻き込まれる可能性が大きい。少なくとも従来の論文審査形式では今年度からトラブルが続発するだろう。

 以前に書いたことがあるが、卒業、修了等の資格審査では、論文審査だけではなく、ゼミなどの直接会話形式での審査に重点を移す必要がある。

ChatGPTによるPython開発はどこまで可能か2023年04月17日 19:52

 FORTRAN世代向けには以下のような説明が分かりやすいかもしれない。
 
FORTRAN時代にくらべ、機械語への変換が非常にやりやすくなったと感じる。

Pythonがこんなに世界中で広く使われるようになった背景は以下のような要因があると思う。
(1)FORTRANでは非常に基本的な関数以外は全て、プログラム作成者が関数又はサブルーチンを手作りし、全体のプログラムを構築しなければならなかったが、この手間がPython言語で作られた汎用プログラムの利用により大幅に縮小できる。(例えばFORTRANで1万行程度は必要なプログラムが、上手くやれば100行レベルで済む。)
(2)インターネット利用拡大により、他人の作ったモジュール(FORTRANで言えばサブルーチン相当)やその集合体のパッケージを検索し、入手することが容易になった。
(3)Pythonの言語構造が出来合いのモジュールを自分の作成したプログラムに容易に組み込める構造になっているので、プログラムの高機能化や機能拡張が簡単にできる。そのパッケージは機械語なので、自分でコンパイルする手間もいらない。例えば、データの図示などFORTRANで厄介だった機能も数行で可能になった。
(4)ハードの高性能化により、プログラムの頭から順に処理していっても計算時間は早くなったので、FORTRAN時代に高速計算をする際に考慮したようなプログラム構成の工夫やメモリー節約の工夫をする必要がなくなった。
(5)Rなどの他の言語によるプログラムとの互換性もある程度確保されているので、他の言語を使用していたプログラマーの参入も容易だった。(これらはオブジェクト指向というプログラム構造の基本的考えに立っている。)

 一言で言えば、複雑なプログラムがネット利用の拡大とパソコン高性能化のお陰で、多くのIT関係者が参入でき、拡大再生産をしているのがPythonのコミュニティの現状だろう。


 なお、ChatGPTは、羨ましいほど言語処理能力が凄いため、モジュールの名前だけを呼び出して組み合わせることができる。短いプログラムで、且つネットに多くの情報が公開されているPythonのプログラムの場合には、ChatGPTサーバーに取り込み利用するのが容易だなのでChatGPTが適当なプログラムを作成することができる。

 ただ、ChatGPTの作成したPythonプログラムがそのままで動くことは、現時点ではあまりないことなので一般には修正は必要になります。質問者(作成者)がChatGTPとのQ&Aを繰り返せば、複雑なプログラムでも上手く動くかもしれないが、その妥当性・正確性の検証が問題となる。
 検証が難しいのはPythonなどブラックボックス的な言語体系では共通の問題で、ChatGPTの関与は、直接的関係はないがその言葉遣いの上手さにより、つい自分(質問者)が間違っているのではないかと勘違いする恐れもある。

 そのためには、このメールの文章もChatGPTに校正してもらいたいくらいである。(笑)。