ChatGPT利用の論文不正の防ぎ方案2023年04月19日 06:03

 一昨日、ChatGPTの利用での論文作成が今後大量に増えるので、その対処のためには、ゼミなど面談による資格審査に重点を移すべきだろうと記した。しかし、教官当たりの学生数が多い場合には、それもかなり困難になる。

 当面は、学生に対し、以下のようなアナウンスをすることで、直接の引用を抑制する以外に手段はないと思う。
「ChatGPTの利用による論文作成は禁止する。提出論文をChatGPTに審査してもらい、自身が作成したことが明らかになれば、再提出となる。」

 これは実際には、ChatGPTに当該論文の記述がどの程度過去に回答したことと一致するかを尋ね、一致個所が一定比率以上であれば再提出とすることで学生に抑制を促すものである。しかし、このような手段では完全に不正を防止することは出来ないだろう。

 どこかの大学で、積極的にChatGPTを利用する方針とのことだが、これは学習機会を増やすことで学生の知識レベルを上げるという目的によるものだろう。この目的は理解できるが、論文というものはある程度のオリジナリティが要求されるはずだ。ChatGPTのコピペが主体の論文で大学卒業資格をえられるのでは哀しすぎる。