勝敗と善悪は別か ― 2026年02月09日 05:39
ケネディ家の遺訓にも佐藤優氏が言うように「勝ち負けと善悪は別のカテゴリーである」という趣旨の言葉がある。「常に正しいものが勝つとは限らない」という言葉である。
ミラノ・コルチナ冬季五輪では勝ったものが正しい選択をしたというところだろうが、社会はより複雑だ。
今回の衆院選では与党が圧勝し、中道は壊滅的敗戦だった。このようにして、日本は普通の国になっていくのだろうか。米国が普通の国ならば、戦後一貫してその後追いをしてきた日本はその通り普通の国になる選択をしたのかもしれない。
自分の信じる道を進むーそれしかない。そのためには、修業が必要だ。宇宙のあらゆる現象を勉強し、善悪とは何か、それを実践するには何が必要か修業を通して把握することが生き残る道だ。戦争が起こったら弱いものから死んでいく。
ミラノ・コルチナ冬季五輪では勝ったものが正しい選択をしたというところだろうが、社会はより複雑だ。
今回の衆院選では与党が圧勝し、中道は壊滅的敗戦だった。このようにして、日本は普通の国になっていくのだろうか。米国が普通の国ならば、戦後一貫してその後追いをしてきた日本はその通り普通の国になる選択をしたのかもしれない。
自分の信じる道を進むーそれしかない。そのためには、修業が必要だ。宇宙のあらゆる現象を勉強し、善悪とは何か、それを実践するには何が必要か修業を通して把握することが生き残る道だ。戦争が起こったら弱いものから死んでいく。
ミラノ・コルチナ冬季五輪のスキ-モと日本のスキー場の再生 ― 2026年02月06日 06:15
米国ニュースサイトNPRによれば
今年のミラノ・コルチナ冬季五輪では、スキー登山のデビュー、通称「スキ-モ」が登場し、状況は一変するそうだ。
山をハイキングしたりスキーをしたりするこの競技には、女子スプリント、男子スプリント、混合リレーの3つの競技が開催される。
新スポーツ:スキー登山(略称スキーモskimo)
スキーの登山コースでは、選手たちが険しい地形に設定コースを周回する。登りでは、スキーの底に滑り止めのため、表面は起毛され、裏面は粘着ノリが付いたシールと呼ばれる布を貼り、急斜面ではスキーを担いで徒歩で更に登り、頂上では素早くスキーからシールを剥がして滑降する。
スプリントレースは、タイムトライアルを行い、6人グループで登行と滑降で競う。で構成されています。混合リレーでは、男性1人、女性1人のチームが、長いコースを4周(2回の登りと2回の滑降)を交互に行う。(標高差は460フィート、スプリントの230フィートと比べて高い)。
米国チームによると、スキー登山は「旧史時代にはヨーロッパの雪に覆われた地形を横断する必要がある」ことにルーツを持っており、1897年のスイスのアルプスで最初に行われたらしい。
日本でも、戦前の著名な単独行登山者加藤文太郎は北アルプスなどの登山で、スキーを使っていたことが知られている。
「スキーモ」と呼ばれるこの競技は21世紀になって本格的に発展し、2002年にフランスで初の世界選手権を開催し、2年後にワールドカップを開催した。
2020年には冬季ユースオリンピックに追加され、翌年にはミラノ・コルティナ大会での実施が承認された。フランスが強いが、イタリアも国際チャンピオンがでているらしい。
スキーの登山競技は、アルペンスキーと同じ会場にあるバルテリーナ・バレーのボルミオ町で開催されるとのことである。
ところで私も山スキーは半世紀前から行っていた。加藤文太郎と同様、東北の峰々を皮の登山靴とかかとの上がる締め具を使い、登りではアザラシの皮でできたシールを使っていた。当時はワシントン条約がなかったのでアザラシの皮(これがシールの語源であるが)が使えたのである。スキーの形に合わせて切ったアザラシの皮の各所に要所に平紐が縫い付けられており、平紐先端のフックを縛ってスキーに縛り付けていた。
ある時、3人で北アルプスの黒部川近くの林道をこのシールを付けたまま歩いていた。私がトップで後ろに2人いるはずだったが、叫び声を聞いて振り返ると一人しかいない。林道から左側の谷に滑り落ちていたのだった。
その理由が、この平紐なのである。そこの林道の雪は硬く、左側に傾斜して積もっていたので、本来ならスキーの右側のエッジを効かせて左側に滑り落ちないようにしなければならないのだが、エッジの一部にシールからスキー上面に巻くように伸びた平紐が掛かるため、エッジが十分機能しなくなっていたのである。
幸いなことに、2人目のメンバーは、谷の斜面にまばらに生えていた大木の根元の雪の穴に落ちて、10mくらい下で止まっていた。春先で雪が解け始めていたのである。運が悪ければ谷底まで300メートルは落ちていっただろう。
シールも進歩したが、一番の道具の進歩は締め具である。下記リンクにあるように、選手の足元の締め具は一般のスキーの締め具とは大きく異なる。
https://www.npr.org/2026/02/05/nx-s1-5637261/winter-olympics-new-sports-ski-mountaineering
軽量化とかかとを上げるための複雑だが小さいTLT(tour light tech)と呼ばれるDynafit社が開発した山スキー専用の締め具である。スキー靴のほうもこれに対応した山スキー専用のスキー靴である。
https://wildsnow.com/backcountry-skiing-history/binding-museum-backcountry-skiing/dynafit-tourlite-tech-1993/
靴底先端の両側に円錐状の溝があり、締め具のほうは両側からこの溝に嵌まるように円錐状の突起が出ており、ばねを利用して左右から締める構造になっている。これでかかとが自由に上下できる。
靴のかかとには後方に2本の溝が掘ってあり、その溝の上部は内側に曲がっている。即ち、逆L字状の溝が掘ってってある。一方、かかとを固定するために、かかとの締め具には2本の太い金属棒が前方に突き出ており、かかとを上から押しこむことで、棒が溝に入り、更にばねの力で棒が内側に押され、靴のかかとの逆L字状の溝に嵌まるので、かかとが固定される構造になっている。
これで、かかとが上がる登行とかかと固定の滑降が両方可能になるのである。では、締め具を外すにはどうするか。これは、靴の先端を左右から押し付けているばねを広げることで靴を前方に押して外す;
そのためのてこ状の金具がつま先の金具の先端についており、ストック先端でこのてこ状の金具を下に押せばよい。(転んだ時にこれを行うには体の柔軟性が要求される。特に雪が深いときはスキーからの反力がないので苦労する。)
スキー板自体もかなり軽い。クロスカントリーの板ほどではないが、私の持っているTLT締め具付きBLIZZARD ATTACKというスキーモ用板で片側1.35㎏である。重めの長ブーツといったところだろうか。通常のスキーの3分の1程度だろう。
但し、いいことばかりではない。BLIZZARD ATTACKはカービングはほとんどないので、簡単には曲がらない。急斜面では特に曲げにくいので動画を見ていると選手はほとんどジャンプターンをしているようだ。これは疲れる。また、軽いので、雪を押し込むのに力がいる。雪面が荒れていると弾かれて転倒しやすくなる。トライアスロンのような場面の転換が多いのが見どころだろう。日本からもスキーモに6人参加する。応援したい。
https://joc.or.jp/athletes/?name=&sports=&page=2
日程は
13日目2月19日(スプリント)、15日目2月21日(混合リレー)
とのこと。JOCのほうではスキーモではなくスキーマウンテニアリング
と呼んでいるようだ。
https://www.joc.or.jp/milano_cortina2026/schedules/
アルペンでの高速に耐える筋力より持久力のほうが重要なので勝負できるはずだ。頑張って。
ところでスキーモの日本での普及にも役立つはずだが、全国のスキー場をスキーモスキー場にしてはどうだろうか。
各地のスキー場の閉鎖が相次いでいるが、その大きな要因はリフトなどの設備更新に多額の費用が掛かることである。一説には数億かかるとのことだ。先日の栂池のリフト事故に見られるように、昔設置されたリフトは特に安全性に弱いことところある。
スキーモなら、登りは各自の自力なのでリフトやゴンドラは不要だ。山頂で休憩のための展望レストランと下山後の温泉付き民宿のセットで十分に日本の雪山が楽しめるがどうだろうか。スキー場なら本物の冬山のような遭難のリスクは十分抑えられる。
以前、志賀高原を前記の道具と最新のシールでリフトなどを使わずブナ平、西館山、一ノ瀬、東館山と周遊したことがあるがゲレンデ横でのコーヒータイムを含め、最高の半日だった。ゲレンデスキーに飽きた人にはお勧めである。ボーダーもスプリットボードを使えば同じように楽しめるだろう。
今年のミラノ・コルチナ冬季五輪では、スキー登山のデビュー、通称「スキ-モ」が登場し、状況は一変するそうだ。
山をハイキングしたりスキーをしたりするこの競技には、女子スプリント、男子スプリント、混合リレーの3つの競技が開催される。
新スポーツ:スキー登山(略称スキーモskimo)
スキーの登山コースでは、選手たちが険しい地形に設定コースを周回する。登りでは、スキーの底に滑り止めのため、表面は起毛され、裏面は粘着ノリが付いたシールと呼ばれる布を貼り、急斜面ではスキーを担いで徒歩で更に登り、頂上では素早くスキーからシールを剥がして滑降する。
スプリントレースは、タイムトライアルを行い、6人グループで登行と滑降で競う。で構成されています。混合リレーでは、男性1人、女性1人のチームが、長いコースを4周(2回の登りと2回の滑降)を交互に行う。(標高差は460フィート、スプリントの230フィートと比べて高い)。
米国チームによると、スキー登山は「旧史時代にはヨーロッパの雪に覆われた地形を横断する必要がある」ことにルーツを持っており、1897年のスイスのアルプスで最初に行われたらしい。
日本でも、戦前の著名な単独行登山者加藤文太郎は北アルプスなどの登山で、スキーを使っていたことが知られている。
「スキーモ」と呼ばれるこの競技は21世紀になって本格的に発展し、2002年にフランスで初の世界選手権を開催し、2年後にワールドカップを開催した。
2020年には冬季ユースオリンピックに追加され、翌年にはミラノ・コルティナ大会での実施が承認された。フランスが強いが、イタリアも国際チャンピオンがでているらしい。
スキーの登山競技は、アルペンスキーと同じ会場にあるバルテリーナ・バレーのボルミオ町で開催されるとのことである。
ところで私も山スキーは半世紀前から行っていた。加藤文太郎と同様、東北の峰々を皮の登山靴とかかとの上がる締め具を使い、登りではアザラシの皮でできたシールを使っていた。当時はワシントン条約がなかったのでアザラシの皮(これがシールの語源であるが)が使えたのである。スキーの形に合わせて切ったアザラシの皮の各所に要所に平紐が縫い付けられており、平紐先端のフックを縛ってスキーに縛り付けていた。
ある時、3人で北アルプスの黒部川近くの林道をこのシールを付けたまま歩いていた。私がトップで後ろに2人いるはずだったが、叫び声を聞いて振り返ると一人しかいない。林道から左側の谷に滑り落ちていたのだった。
その理由が、この平紐なのである。そこの林道の雪は硬く、左側に傾斜して積もっていたので、本来ならスキーの右側のエッジを効かせて左側に滑り落ちないようにしなければならないのだが、エッジの一部にシールからスキー上面に巻くように伸びた平紐が掛かるため、エッジが十分機能しなくなっていたのである。
幸いなことに、2人目のメンバーは、谷の斜面にまばらに生えていた大木の根元の雪の穴に落ちて、10mくらい下で止まっていた。春先で雪が解け始めていたのである。運が悪ければ谷底まで300メートルは落ちていっただろう。
シールも進歩したが、一番の道具の進歩は締め具である。下記リンクにあるように、選手の足元の締め具は一般のスキーの締め具とは大きく異なる。
https://www.npr.org/2026/02/05/nx-s1-5637261/winter-olympics-new-sports-ski-mountaineering
軽量化とかかとを上げるための複雑だが小さいTLT(tour light tech)と呼ばれるDynafit社が開発した山スキー専用の締め具である。スキー靴のほうもこれに対応した山スキー専用のスキー靴である。
https://wildsnow.com/backcountry-skiing-history/binding-museum-backcountry-skiing/dynafit-tourlite-tech-1993/
靴底先端の両側に円錐状の溝があり、締め具のほうは両側からこの溝に嵌まるように円錐状の突起が出ており、ばねを利用して左右から締める構造になっている。これでかかとが自由に上下できる。
靴のかかとには後方に2本の溝が掘ってあり、その溝の上部は内側に曲がっている。即ち、逆L字状の溝が掘ってってある。一方、かかとを固定するために、かかとの締め具には2本の太い金属棒が前方に突き出ており、かかとを上から押しこむことで、棒が溝に入り、更にばねの力で棒が内側に押され、靴のかかとの逆L字状の溝に嵌まるので、かかとが固定される構造になっている。
これで、かかとが上がる登行とかかと固定の滑降が両方可能になるのである。では、締め具を外すにはどうするか。これは、靴の先端を左右から押し付けているばねを広げることで靴を前方に押して外す;
そのためのてこ状の金具がつま先の金具の先端についており、ストック先端でこのてこ状の金具を下に押せばよい。(転んだ時にこれを行うには体の柔軟性が要求される。特に雪が深いときはスキーからの反力がないので苦労する。)
スキー板自体もかなり軽い。クロスカントリーの板ほどではないが、私の持っているTLT締め具付きBLIZZARD ATTACKというスキーモ用板で片側1.35㎏である。重めの長ブーツといったところだろうか。通常のスキーの3分の1程度だろう。
但し、いいことばかりではない。BLIZZARD ATTACKはカービングはほとんどないので、簡単には曲がらない。急斜面では特に曲げにくいので動画を見ていると選手はほとんどジャンプターンをしているようだ。これは疲れる。また、軽いので、雪を押し込むのに力がいる。雪面が荒れていると弾かれて転倒しやすくなる。トライアスロンのような場面の転換が多いのが見どころだろう。日本からもスキーモに6人参加する。応援したい。
https://joc.or.jp/athletes/?name=&sports=&page=2
日程は
13日目2月19日(スプリント)、15日目2月21日(混合リレー)
とのこと。JOCのほうではスキーモではなくスキーマウンテニアリング
と呼んでいるようだ。
https://www.joc.or.jp/milano_cortina2026/schedules/
アルペンでの高速に耐える筋力より持久力のほうが重要なので勝負できるはずだ。頑張って。
ところでスキーモの日本での普及にも役立つはずだが、全国のスキー場をスキーモスキー場にしてはどうだろうか。
各地のスキー場の閉鎖が相次いでいるが、その大きな要因はリフトなどの設備更新に多額の費用が掛かることである。一説には数億かかるとのことだ。先日の栂池のリフト事故に見られるように、昔設置されたリフトは特に安全性に弱いことところある。
スキーモなら、登りは各自の自力なのでリフトやゴンドラは不要だ。山頂で休憩のための展望レストランと下山後の温泉付き民宿のセットで十分に日本の雪山が楽しめるがどうだろうか。スキー場なら本物の冬山のような遭難のリスクは十分抑えられる。
以前、志賀高原を前記の道具と最新のシールでリフトなどを使わずブナ平、西館山、一ノ瀬、東館山と周遊したことがあるがゲレンデ横でのコーヒータイムを含め、最高の半日だった。ゲレンデスキーに飽きた人にはお勧めである。ボーダーもスプリットボードを使えば同じように楽しめるだろう。
つが第2ペアリフト事故原因推定 ― 2026年01月31日 18:06
報道によれば、旧栂池高原スキー場の最上部にあるつが第2ペアリフトで20代女性の宙づり事故があり、心肺停止で病院に運ばれたらしい。
一部報道では女性はザックを担いでいたようだ。
山スキーではスキー場のゴンドラやリフトを利用して山に入ることも多い。昔、栂池から白馬大池、蓮華温泉経由で二泊三日のツエルト利用山スキーを楽しんだことがあるが、その時も栂池スキー場のゴンドラを使ったはずだ。ただ、ザックは20キロ詰められる大型ザックなので、リフトを使ったかどうかは定かでない。
本格的な山スキーでない場合も小型のサブザックを担いでリフトに乗ることはよくある。日帰りであっても体温調節のための衣類を入れたり、カメラ、食料、飲料、スマホ、予備電源など、ポケットに入れにくい装備はザックで担いだ方が有利な場合も多い。
事故当事者がスキー場外に出る計画を立てていた様子はないので当該女性のザックは小型のサブザックではないかと推定する。
サブザックを担いだ場合のリフト乗車時の問題は何度も感じたことがある。背中の後ろに担いでいるので、リフトのチェアに座った時に深く腰掛けられないのである。その結果、チェアの前のほうに座ることになり、特に降りるときには不安定な体勢になりやすい。紐などがチェアに挟まるとうまく降りることもできない。
リフトから降りるとき、必ず、お尻でチェアを押してその反力で立ち上がる必要がある。この動作はスキーでもスノーボードでも同じである。特に、若い女性が良く使うスノーボードの場合には、スノーボードに付けた片脚を前に出し、反対側のフリーの脚はその補助として体を支えながら同時に立ち上がらなければならない。しかし、スノーボードに固定された側の脚とブーツのみでフリーになっている反対脚は雪面の滑走性が全く異なるので、うまく立ち上がれないことがあり、降り口で横向きになることも多い。そして、チェアのひじ掛けに意図せずに手をついてしまう可能性もある。
その時にザックを担いでいるとその肩ベルトがひじ掛けに絡まり、そのまま、チェアに体が縛り付けられることになる。このまま、チェアがリフト終点を過ぎて降り始めると体が宙に浮き、肩ベルトに全体重がかかるため胸を圧迫し呼吸ができなくなる。
このような状態に彼女はなったのではないか。
詳細は今後の捜査により明らかになるはずだが、ザックを担いでリフトに乗るスキーヤー、ボーダーは明日からでもチェアに絡めとられないよう、気を付ける必要がある。
一部報道では女性はザックを担いでいたようだ。
山スキーではスキー場のゴンドラやリフトを利用して山に入ることも多い。昔、栂池から白馬大池、蓮華温泉経由で二泊三日のツエルト利用山スキーを楽しんだことがあるが、その時も栂池スキー場のゴンドラを使ったはずだ。ただ、ザックは20キロ詰められる大型ザックなので、リフトを使ったかどうかは定かでない。
本格的な山スキーでない場合も小型のサブザックを担いでリフトに乗ることはよくある。日帰りであっても体温調節のための衣類を入れたり、カメラ、食料、飲料、スマホ、予備電源など、ポケットに入れにくい装備はザックで担いだ方が有利な場合も多い。
事故当事者がスキー場外に出る計画を立てていた様子はないので当該女性のザックは小型のサブザックではないかと推定する。
サブザックを担いだ場合のリフト乗車時の問題は何度も感じたことがある。背中の後ろに担いでいるので、リフトのチェアに座った時に深く腰掛けられないのである。その結果、チェアの前のほうに座ることになり、特に降りるときには不安定な体勢になりやすい。紐などがチェアに挟まるとうまく降りることもできない。
リフトから降りるとき、必ず、お尻でチェアを押してその反力で立ち上がる必要がある。この動作はスキーでもスノーボードでも同じである。特に、若い女性が良く使うスノーボードの場合には、スノーボードに付けた片脚を前に出し、反対側のフリーの脚はその補助として体を支えながら同時に立ち上がらなければならない。しかし、スノーボードに固定された側の脚とブーツのみでフリーになっている反対脚は雪面の滑走性が全く異なるので、うまく立ち上がれないことがあり、降り口で横向きになることも多い。そして、チェアのひじ掛けに意図せずに手をついてしまう可能性もある。
その時にザックを担いでいるとその肩ベルトがひじ掛けに絡まり、そのまま、チェアに体が縛り付けられることになる。このまま、チェアがリフト終点を過ぎて降り始めると体が宙に浮き、肩ベルトに全体重がかかるため胸を圧迫し呼吸ができなくなる。
このような状態に彼女はなったのではないか。
詳細は今後の捜査により明らかになるはずだが、ザックを担いでリフトに乗るスキーヤー、ボーダーは明日からでもチェアに絡めとられないよう、気を付ける必要がある。
ある風邪感染の予防法 ― 2026年01月26日 07:26
のどが突然いがらっぽくなり、風邪をひきそうになった時、いつも行う習慣である。
それは、60℃程度の温水で鼻や口腔、顔全面を両手で何度も洗い、嗽を繰り返すことである。
単純な嗽というよりも、顔及び鼻腔、口腔、手についたウイルスをできるだけ完全に温水で洗い流す。5分程度繰り返すと、なぜか、のどのいがらっぽさが消えてくる。
この方法で、風邪やインフルエンザの感染を何度も防いできた。
同僚が電車の向かいの席で咳を繰り返した時も、洗面所にいって、この方法でインフルエンザ感染に罹らずに済んだ。
ちょっと手間だが、有効なようだ。
それは、60℃程度の温水で鼻や口腔、顔全面を両手で何度も洗い、嗽を繰り返すことである。
単純な嗽というよりも、顔及び鼻腔、口腔、手についたウイルスをできるだけ完全に温水で洗い流す。5分程度繰り返すと、なぜか、のどのいがらっぽさが消えてくる。
この方法で、風邪やインフルエンザの感染を何度も防いできた。
同僚が電車の向かいの席で咳を繰り返した時も、洗面所にいって、この方法でインフルエンザ感染に罹らずに済んだ。
ちょっと手間だが、有効なようだ。
ある背中の痒みの解消法 ― 2026年01月26日 07:03
汗をかいた後、背中を流したのだが寝ていて痒みが止まらない。
孫の手を使ってみたが痒みは収まらない。
そこで、ポリエステルの下着を脱いで、綿のパジャマのみにしてみた。
なぜか痒みは収まったのである。合成繊維は化学式が単純なせいか、静電気を通すようだ。これが痒み神経を刺激していたのだろう。
孫の手を使ってみたが痒みは収まらない。
そこで、ポリエステルの下着を脱いで、綿のパジャマのみにしてみた。
なぜか痒みは収まったのである。合成繊維は化学式が単純なせいか、静電気を通すようだ。これが痒み神経を刺激していたのだろう。
箱根の道が志賀高原より危険なワケ ― 2026年01月24日 02:36
箱根は標高1,438m(神山)で、雪も少ない。一方、志賀高原は標高2,307m(横手山)で豪雪地帯でもある。
ところが、最近のニュースでも見るように箱根はたとえスタッドレスタイヤであっても車は良く滑り、事故を起こす。志賀高原もスリップ事故はあるのだが、あのニュースのようにどこまでも車が坂を滑り落ちていくという事態は少ない。
なぜだろうか。それは志賀高原と異なり、箱根のほうが気温も地温(地面温度)も高いからである。志賀高原は温泉が少ない。箱根は温泉だらけである。このため地表温度は高めに推移する。日射もあり、気温も日中は零度以上になる。即ち、降った雪が日中は解けて、水の膜になり、明け方は日射がなく、気温、地表温度も零下になって氷の膜になる。即ち、氷の斜面の上に車が乗っかった状態になるので滑り落ちるのである。
一方、志賀高原では常に地表温度は零下である。車の排気などで表面が零度以上になって、水になり、それが夜間に氷になることはあるが、その下は雪が残っているので舗装面全体が氷に覆われるような状況にはならない。雪と氷が混在した状態で舗装面を覆っている。雪というものは空気が混入しているので、断熱性が氷よりも高い。即ち、車が乗った状態でボイルシャルルの法則で雪面の圧力が上がり、一時的に接触面は水になる。雪が雪面に多少残っている方が地面との温度差ができるので、氷だけの場合より表面の温度が上がりやすく、水膜ができやすい。その水膜はスタッドレスのサイプ(タイヤ表面の排水用溝)が排除するので、その結果、雪とタイヤ表面が直接接触し、雪のほうが氷より摩擦係数は大きいのでスリップを防ぐのである。
地熱のある箱根では雪が全て溶けて氷の板のみ舗装面に残っているので多少表面が溶けても、下は氷のままのため、スタッドレスタイヤでも摩擦は生じない。
この差が箱根のほうが志賀高原より危険な路面になりやすい理由である。即ち、箱根では路面温度が零度を挟んで上下するので氷の単層が暑く生成され、スタッドレスが効かなくなる路面状態になりやすいということである。
ところが、最近のニュースでも見るように箱根はたとえスタッドレスタイヤであっても車は良く滑り、事故を起こす。志賀高原もスリップ事故はあるのだが、あのニュースのようにどこまでも車が坂を滑り落ちていくという事態は少ない。
なぜだろうか。それは志賀高原と異なり、箱根のほうが気温も地温(地面温度)も高いからである。志賀高原は温泉が少ない。箱根は温泉だらけである。このため地表温度は高めに推移する。日射もあり、気温も日中は零度以上になる。即ち、降った雪が日中は解けて、水の膜になり、明け方は日射がなく、気温、地表温度も零下になって氷の膜になる。即ち、氷の斜面の上に車が乗っかった状態になるので滑り落ちるのである。
一方、志賀高原では常に地表温度は零下である。車の排気などで表面が零度以上になって、水になり、それが夜間に氷になることはあるが、その下は雪が残っているので舗装面全体が氷に覆われるような状況にはならない。雪と氷が混在した状態で舗装面を覆っている。雪というものは空気が混入しているので、断熱性が氷よりも高い。即ち、車が乗った状態でボイルシャルルの法則で雪面の圧力が上がり、一時的に接触面は水になる。雪が雪面に多少残っている方が地面との温度差ができるので、氷だけの場合より表面の温度が上がりやすく、水膜ができやすい。その水膜はスタッドレスのサイプ(タイヤ表面の排水用溝)が排除するので、その結果、雪とタイヤ表面が直接接触し、雪のほうが氷より摩擦係数は大きいのでスリップを防ぐのである。
地熱のある箱根では雪が全て溶けて氷の板のみ舗装面に残っているので多少表面が溶けても、下は氷のままのため、スタッドレスタイヤでも摩擦は生じない。
この差が箱根のほうが志賀高原より危険な路面になりやすい理由である。即ち、箱根では路面温度が零度を挟んで上下するので氷の単層が暑く生成され、スタッドレスが効かなくなる路面状態になりやすいということである。
原子炉による金の作り方 ― 2026年01月24日 01:45
核融合炉による金の作り方については下記サイトに記載されている。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2507/23/news084.html#utm_source=yahoo_v3&utm_medium=feed&utm_campaign=20260123&utm_term=072&utm_content=rel4-0
これは錬金術といっても関係者にとっては核融合炉発生中性子の核変換反応であり、あまり現実味はない。
しかし、現在実用化されている原子炉を使えば実際に水銀から金を生産することは可能である。即ち、水銀を容器に入れて原子炉内で中性子を照射すれば、(n,2n)反応という中性子を2個放出する核反応を利用して生成される水銀同位体が崩壊し、金の安定同位体が生成される。
(n,2n)反応は高速中性子でしか生じないので、高速炉というもんじゅタイプの原子炉を用いれば十分な生成率を得ることが可能である。このタイプの原子炉は、ロシアや中国では実用化されている。古くなった現在の原子炉を高速炉に置き換えるだけで電気だけでなく、大量の金やレアアース、レアメタルも同時に生産できるようになる。
これらの核変換技術が今後の日本の経済安保上重要で緊急性の高い開発対象となる。原子炉は電気だけを生み出すわけではない。同時に中性子も大量に生じるのでその核変換利用による新元素生産のための技術開発が日本の生きる道であろう。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2507/23/news084.html#utm_source=yahoo_v3&utm_medium=feed&utm_campaign=20260123&utm_term=072&utm_content=rel4-0
これは錬金術といっても関係者にとっては核融合炉発生中性子の核変換反応であり、あまり現実味はない。
しかし、現在実用化されている原子炉を使えば実際に水銀から金を生産することは可能である。即ち、水銀を容器に入れて原子炉内で中性子を照射すれば、(n,2n)反応という中性子を2個放出する核反応を利用して生成される水銀同位体が崩壊し、金の安定同位体が生成される。
(n,2n)反応は高速中性子でしか生じないので、高速炉というもんじゅタイプの原子炉を用いれば十分な生成率を得ることが可能である。このタイプの原子炉は、ロシアや中国では実用化されている。古くなった現在の原子炉を高速炉に置き換えるだけで電気だけでなく、大量の金やレアアース、レアメタルも同時に生産できるようになる。
これらの核変換技術が今後の日本の経済安保上重要で緊急性の高い開発対象となる。原子炉は電気だけを生み出すわけではない。同時に中性子も大量に生じるのでその核変換利用による新元素生産のための技術開発が日本の生きる道であろう。
自由川柳 ― 2026年01月23日 01:53
これはAIが作ったものではありません。
幸せは 歩いてこない 生ビール
楽しみは 歩いた後の 生ビール
新道
幸せは 歩いてこない 生ビール
楽しみは 歩いた後の 生ビール
新道
スキーモと歩くスキーによるスキー場の再興策 ― 2026年01月17日 15:49
報道によれば、スキー場の閉鎖が続いている。新潟のあるスキー場では老朽化したリフトの架け替えに数億掛かるがその費用を回収できる見通しが得られないため、再興策に悩んでいるらしい。
ところで、2月からのミラノ・コルチナ冬季五輪ではスキーモという新競技が採用されている。スキーとマウンテニアリング(登山)の合成語のようである。スキーを担いだり、シールという滑り止めをつけて登ったりして、頂上についたら滑り降りるという単純だがスリルのある競技である。
これならば、リフトもゴンドラも不要である。
ではスキー場はどうして運営するか。レストランと温泉である。特に山頂付近にレストランは絶対に欲しい。汗をかいて登ってきて一息ついて食事をする場所は冬山では必須である。温泉はスキーで疲れた体を休めるのに最適だ。今の日本なら主要スキー場には近場に温泉は多い。
スキーモほど体力がない客のためには、スキー場周辺の既存の林道などを使った歩くスキーコースを用意して、ノルディックスキーが楽しめるようにする方法もある。これもコース整備に費用は掛からないだろう。
日本のスキー場の多くは森林を切り開いて開設されているが、スキーモであれ、ノルディックスキーであれ、コース整備は比較的容易だ。
都会ではウオーキングやジョギングが流行っている。冬の雪の中でのスキーモや歩くスキーはそれらの愛好者の冬のアクティビティとして、今後急成長が期待できる。それはイタリアなど欧州のスキーの発展傾向を観察していればよく分かると思う。アルペン種目とジャンプだけがスキーではない。
ところで、2月からのミラノ・コルチナ冬季五輪ではスキーモという新競技が採用されている。スキーとマウンテニアリング(登山)の合成語のようである。スキーを担いだり、シールという滑り止めをつけて登ったりして、頂上についたら滑り降りるという単純だがスリルのある競技である。
これならば、リフトもゴンドラも不要である。
ではスキー場はどうして運営するか。レストランと温泉である。特に山頂付近にレストランは絶対に欲しい。汗をかいて登ってきて一息ついて食事をする場所は冬山では必須である。温泉はスキーで疲れた体を休めるのに最適だ。今の日本なら主要スキー場には近場に温泉は多い。
スキーモほど体力がない客のためには、スキー場周辺の既存の林道などを使った歩くスキーコースを用意して、ノルディックスキーが楽しめるようにする方法もある。これもコース整備に費用は掛からないだろう。
日本のスキー場の多くは森林を切り開いて開設されているが、スキーモであれ、ノルディックスキーであれ、コース整備は比較的容易だ。
都会ではウオーキングやジョギングが流行っている。冬の雪の中でのスキーモや歩くスキーはそれらの愛好者の冬のアクティビティとして、今後急成長が期待できる。それはイタリアなど欧州のスキーの発展傾向を観察していればよく分かると思う。アルペン種目とジャンプだけがスキーではない。
中性子を用いたインフラ健全性検査の改良案 ― 2026年01月13日 15:14
今朝のNHKニュースで、理化学研究所(理研)などが開発した中性子を用いたインフラ健全性検査技術の開発について報道されていた。
理研は得意の加速器技術を用いて、下水管などの構造物の劣化を中性子照射と中性子検出の組み合わせで、計測する技術を開発している。システムはRANSと呼ばれている。陽子加速器で発生させた中性子を構造物(下水管の場合はコンクリートなど)に照射し、その反射強度を測定する。中性子なので反射した中性子は後方散乱中性子と呼ばれている。中性子の原子核による散乱は、玉突きでのボールと似ていて360度方向のどの角度にも散乱可能である。入射した方向に戻る散乱が後方散乱と呼ばれている。これを測定することで、散乱体の厚さが推定できる。散乱中性子を中性子検出器で測定してその強度から下水管のコンクリートの厚みを測定したりできる。
このような検査方法は放射線非破壊検査と呼ばれており、よく使用されている方法は、イリジウムなどの放射性物質から発生するガンマ線を検査対象の構造物に透過させてその透過率から構造物の残った厚さを測定することである。しかし、この方法では下水管の厚さを測るには下水管の下に検出器を置かなければならない。
RANSでは中性子の反射強度を測るので中性子線源、中性子検出器共に下水管内に配置できることが売りになっている。
問題は、陽子加速器である。近年小型化が進んだとはいえ、小型でも加速器の全長は5m程度ある。
https://www.riken.jp/press/2019/20191118_4/index.html?utm_source=chatgpt.com
これは、BNCTという中性子を用いたがん治療装置と同様、中性子を発生させるために、陽子を当てるターゲットを、従来用いられてきたベリリウムからリチウムに変更することで、中性子発生率を向上させたことによる。
しかし、5mでも日本の入り組んだ道路下の下水管内にこのシステムを潜り込ませたり移動させたりするのは困難だろう。
そこで、別の中性子源を利用することを考えたらどうだろうか。
一般には軽水炉ではカリフォルニウム中性子源という自発的に核分裂をする中性子源が用いられているが、RANSチームもそれは検討したらしい。しかし、中性子線源強度が弱く、米国から大量に輸入する必要があるが陽子加速器並みに強くするには軽く数百億はかかるという。また、被ばくを避けるための遮へいや、RANSで用いるための線源のパルス化も難しいという欠点がある。
ここで改良提案は以下のとおりである。
(1)アンチモン-ベリリウム中性子源を用いる。
(2)パルス化装置については、エネルギーが決まった単色中性子なので、不要となる。
(1)のアンチモン-ベリリウム中性子源とは、アンチモンの金属棒を原子炉で照射して、その棒をベリリウムの円筒容器の内部に挿入すると放射化したアンチモンからガンマ線がベリリウムと反応して中性子を発生する装置である。したがって、挿入しない限り中性子は発生しないので遮へいは容易である。ただ、照射したアンチモンは発熱するので適当な徐熱装置が必要だが、ブロワーで空気冷却すれば良い。アンチモン棒は長さが0.5m程度なので、都市空間での下水管への適用は容易だ。
(2)については、ガンマ線エネルギーが決まっているのでパルス化もエネルギー測定に必要なTOF装置も必要なく、十分な精度で散乱中性子を測定できる。
問題はアンチモンのガンマ線強度をいかに上げるかだが、これは実用レベル原子炉の中性子束を使えば十分可能であろう。
理研は原子炉を所有していないので、加速器のみで何とかしようとしているのかもしれないが、ALL JAPANでJAEAや電力などの協力も含めてRANSの高度化、実用化を図ってもらいたいものだ。
理研は得意の加速器技術を用いて、下水管などの構造物の劣化を中性子照射と中性子検出の組み合わせで、計測する技術を開発している。システムはRANSと呼ばれている。陽子加速器で発生させた中性子を構造物(下水管の場合はコンクリートなど)に照射し、その反射強度を測定する。中性子なので反射した中性子は後方散乱中性子と呼ばれている。中性子の原子核による散乱は、玉突きでのボールと似ていて360度方向のどの角度にも散乱可能である。入射した方向に戻る散乱が後方散乱と呼ばれている。これを測定することで、散乱体の厚さが推定できる。散乱中性子を中性子検出器で測定してその強度から下水管のコンクリートの厚みを測定したりできる。
このような検査方法は放射線非破壊検査と呼ばれており、よく使用されている方法は、イリジウムなどの放射性物質から発生するガンマ線を検査対象の構造物に透過させてその透過率から構造物の残った厚さを測定することである。しかし、この方法では下水管の厚さを測るには下水管の下に検出器を置かなければならない。
RANSでは中性子の反射強度を測るので中性子線源、中性子検出器共に下水管内に配置できることが売りになっている。
問題は、陽子加速器である。近年小型化が進んだとはいえ、小型でも加速器の全長は5m程度ある。
https://www.riken.jp/press/2019/20191118_4/index.html?utm_source=chatgpt.com
これは、BNCTという中性子を用いたがん治療装置と同様、中性子を発生させるために、陽子を当てるターゲットを、従来用いられてきたベリリウムからリチウムに変更することで、中性子発生率を向上させたことによる。
しかし、5mでも日本の入り組んだ道路下の下水管内にこのシステムを潜り込ませたり移動させたりするのは困難だろう。
そこで、別の中性子源を利用することを考えたらどうだろうか。
一般には軽水炉ではカリフォルニウム中性子源という自発的に核分裂をする中性子源が用いられているが、RANSチームもそれは検討したらしい。しかし、中性子線源強度が弱く、米国から大量に輸入する必要があるが陽子加速器並みに強くするには軽く数百億はかかるという。また、被ばくを避けるための遮へいや、RANSで用いるための線源のパルス化も難しいという欠点がある。
ここで改良提案は以下のとおりである。
(1)アンチモン-ベリリウム中性子源を用いる。
(2)パルス化装置については、エネルギーが決まった単色中性子なので、不要となる。
(1)のアンチモン-ベリリウム中性子源とは、アンチモンの金属棒を原子炉で照射して、その棒をベリリウムの円筒容器の内部に挿入すると放射化したアンチモンからガンマ線がベリリウムと反応して中性子を発生する装置である。したがって、挿入しない限り中性子は発生しないので遮へいは容易である。ただ、照射したアンチモンは発熱するので適当な徐熱装置が必要だが、ブロワーで空気冷却すれば良い。アンチモン棒は長さが0.5m程度なので、都市空間での下水管への適用は容易だ。
(2)については、ガンマ線エネルギーが決まっているのでパルス化もエネルギー測定に必要なTOF装置も必要なく、十分な精度で散乱中性子を測定できる。
問題はアンチモンのガンマ線強度をいかに上げるかだが、これは実用レベル原子炉の中性子束を使えば十分可能であろう。
理研は原子炉を所有していないので、加速器のみで何とかしようとしているのかもしれないが、ALL JAPANでJAEAや電力などの協力も含めてRANSの高度化、実用化を図ってもらいたいものだ。
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