T字交差点のあるICでの逆走防止用配置変更案2025年05月29日 04:29

IC内にT字交差点のある高速道路ICがいくつか存在している。逆走事故のあった東北道のICも同様だろうがここでは、上信越道の豊田飯山ICを取り上げたい。

https://www.mapion.co.jp/m2/36.797481301054425,138.3215403364279,16
にあるように
このIC内部にはT字路があり、信号機があって左からは上越方向からの分岐道が来ており、右は長野市方向への右折路となっている。従ってこのT字路の信号を料金所からきて、左に曲がれば逆走になる。

このICにT字路と信号ができた理由は下記の国土地理院地図をみるとよくわかる。

https://maps.gsi.go.jp/#16/36.796800/138.324105/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

要するにこのT字路の先には池があり、更に左右には小高い丘があって上りと下りを分離するだけのスペースがないのである。

しかし、周囲をもう少しよく見ると、国道117号からICに入る場所には信号があって左折することでICにはいるのだが、上信越道の下をくぐる手前には田んぼのマークがある。

従って、ここに117号から左折する車線を新設し、IC内のT字路の先までその新設車線を約600m伸ばして長野方向に延びた現在の右折路線に合流させれば、T字路を通らずに済む。即ち、信号自体が不要となり、逆走の可能性は無くなる。

問題はこの新設車線に一車線用の料金所を作らなければならないことだが、これは料金所職員が現在の料金所から新設した料金所に車から呼び出しがあった時に臨時に行き来することができる作業用トンネルを掘るだけで済む。これらの設備の建設費は小さいと予測される。

このような微小な変更で逆走事故が減るならば十分費用効果比は割にあうはずだ。
 このようなICは全国に数十あると聞いている。逆走事故が増えている現在、JH各社にはこのような構造変更が適用できるICには早急に対応してもらいたいものだ。