政治家が先か国民が先か?2023年04月07日 18:59

 鶏が先か、卵が先か? という話なら、遺伝学的には卵が先になると思うが、政治家が先か、選んだ国民が先に責任を負うのかという話ならばどうなるだろうか。

 政治家女子48党の内紛を見ていると、そのような人々を国会に送り込んだ国民にも問題があると思えてくる。民主党でも自民党でも党首レベルが哀しいレベルという時代があった。これなら中国の共産党独裁のほうがまだましかという感慨を持つ国民も多いだろう。

 ただ、日本には中国やロシアと違い、政治に対する言論の自由があるはずである。数年前、赤の広場のレーニン廟の前でプラカードを掲げただけで警察車両に連れていかれた青年の顔を思い出す。あれがウクライナ侵攻に繫がった政治の空気である。中国でも共産党批判の声はなかなか聞かれない。これも怖いことである。政権が大きな間違いをする可能性は常にある。文化大革命というとんでもない失敗を中国共産党は行った歴史がある。いくら優秀と思われる人でも必ず見落としはある。それを事前に防ぐ仕組みが民主制であろう。

 その制度を成立させる根本原理が言論の自由である。それを政治家女子48党では抑えこむ経緯があったし、今後も起こり得るような気配がある。

 これは、民主主義を理解していない人々がその中にいるのではないかという疑念を起こさせるのに十分な状況にある。

 今からでも遅くはない。言論の自由を保障できる環境を党内に作るべきである。それが帰国できない旧所属議員を作った旧党首の責任でもあろう。

 即ち、選んだ国民ではなく、選ばれた政治家のほうが先に問題を起こした責任者である。私はかの党に投票はしなかったが、かの党の党首は投票をした有権者に対する民主主義のルールを守るという最低の責務を果たさなかったと言えるだろう。

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