レクサスのクラクションとゼレンスキー大統領訪日2023年05月21日 09:14

 今朝、ガソリンスタンドの前を歩いていたら、小さなクラクションの音の後、男性の怒鳴り声が聞こえた。振り返ると、小型車の前輪の横で空気圧調整をしていた男性に対し、ぎりぎり横をすり抜けようとしたレクサスが警告のクラクションを鳴らしたらしい。小型車の前の男性は、後ろから突然鳴らされて驚き、レクサスに向かって怒鳴ったという事態である。
 
 よくある場面である。しかし、このような場面はいつまでたってもなくならない。まるで戦争のようなものである。このコミュニケーションの行き違いはどこから来るのだろうか。

 小型車の男性は、普通に空気圧調整をしていた。そこに突然、クラクションを背中から鳴らされたら、勝手にしやがれというわけにはいかない。驚いてしまう。それが、ましてレクサスだったら、見下されたように気分も多少は生じるだろう。
 レクサスの運転手は、危険を感じたのなら、窓を開けて一言「すみません。通ります」といえば良かったのである。それが面倒なら、この時代、SIRIかGOOGLEに頼んで、代わって発声するような装置もつけられたであろう。

 それができなかったのが、プーチン大統領である。NATOの拡大圧力の危険を感じ、西側に警告する(=クラクションを鳴らす)つもりでキエフに進行してみたが、大規模な戦争状態に突入してしまい、引き返せなくなった。
 
 このような間接的な警報などというコミュニケーション手段の難しさに気づき、口頭での対面での会議の重要性を認識して、暗殺という危険を冒して核国首脳と直接対話をするために来日したのが、ゼレンスキー大統領である。

 ちょっとしたコミュニケーションの能力の差が、世界が戦争になるか、平和になるかを決めることになる。

 今や、AIが瞬間的に通訳してくれる時代である。変なプライドを捨てて、どんな状況でも正確なコミュニケーションをできるように学ぶ必要がある。それが、ひいては世界平和につながると思う。

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