広島・長崎被ばく者の発がんデータによる新被ばく線量基準案2024年08月08日 14:24

昨日、一昨日に検討した広島と長崎の生存被爆者のがん発症リスクについて、両市間で差があること、男女間でも差があることをどのように遮蔽被ばく基準に反映させるかという問題である。

 理想的なのは、米側から、広島・長崎の原爆線源データの詳細を提示してもらい精査することだが、これはセーヌ川をお台場程度にきれいにするより時間がかかりそうだ。

ここでは、中立的で、合理的な立場になったつもりで、下記の条件で、被ばく基準の見直しを提案してみた。

(1)男女差がありそうなので、ホルミシス仮説は採用しない。
(2)被ばく量が小さいということは時間線量率も小さいということになるので広島・長崎でも線量が小さければ瞬間被ばくと言っても時間線量率も小さく、がん発症率は下がるはずである。
(3)がん治療には最大70Gyを数時間照射しており、広島・長崎のデータを基にしたICRPが作成した一般人への被ばく制限1mGy/年とは明らかに矛盾する。
(4)この矛盾の原因は、ICRPが時間線量率の効果を無視しており、時間積分線量とがん発生と関係だけで現象を評価しているためである。(少なくとも瞬間被ばくの実験データは広島・長崎以外にない。)

以上の想定で、人類の被ばく歴史も考慮したうえで設定した、時間線量率と、積分線量の2次元的な線量制約モデルを下記リンクのPPTシート18に示す。

https://drive.google.com/file/d/1shAsPRPbqcn01mqLNej7zQXyAIAD_QTV/view?usp=sharing

この図では、横軸を年間積分線量(シーベルト/年)、縦軸を時間線量率(シーベルト/秒)とし、シート19に示したような原爆やその他の瞬間被ばく事象、がん治療における大量被ばく事象などを包絡したカーブを基準値とし、それより左下を許容値としている。

 現在のICRP基準は縦軸はなく、単に年間積分線量を1ミリシーベルト(帰還可能線量は20ミリシーベルト)としているだけであり、太陽フレアなど高空での瞬間被ばくの問題に対応できていないことが分かる。

このような新基準を関係者が集まって議論し、過去の経緯を離れて設定することで、放射線被ばく問題に対し実効的で、健康的な、また、地球温暖化の対応も可能な世界が開けるものと考える。

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