なぜ森進一が一世風靡したか2025年04月05日 20:22

 BS朝日で森進一特集をやっていた。新沼謙治が言っているように彼のキーは高い。女性が歌ってちょうどいいくらいだ、しかし、彼の声はあえて潰した声帯だということを昔どこかで読んだ、

 あの昭和の高度成長期、女性の社会進出は密かに進んでいた、それがエンターメントやテレビ業界では最も表面に出ていたはずだ。即ち、それまでの男の演歌から女の演歌に変わっていく時代だった。男ながら女が歌いやすい歌を歌った彼の歌が国民的ヒットを得たのはごく自然な現象だったと今説明できる、

 彼のデビュー曲女のため息はそれまでの演歌とは一線を期する衝撃を国民に与えた、いわゆる際物であった。それは青江三奈のハスキーなデビュー曲 恍惚のブルース と好対照だった。こちらは女性の男性化を象徴していたといえるのかもしれない。

 もう少し生物物理的に言えば、日本人男性の声の平均周波数

約 120〜130 Hz

であり日本人女性の声の平均周波数

約 210〜220 Hzである。

220HzになればC調のラになる。

 一方、英米人では

英米人男性の声の平均周波数

約 110〜120 Hz

英米人女性の声の平均周波数

約 200〜210 Hz

である。

即ち、英米人の男性の声は女性よりちょうど1オクターブ低い220HzVS110Hz)ので共鳴関係にあり、女性のほうが聞きやすい関係になっている。これが日本人の女性のほうが男性よりは英会話が得意な理由づけになる。

 男性が英語を得意になるには10Hz程度低い発音になれる必要がある、体の構造、すなわち声帯も口蓋も小さくできているので敢えて低い声を楽に出せるよう、口蓋を大きくすることに慣れる訓練が必要である。そのために先日書いたように舌に力を入れて低音を響かせるような発声法をマスターするべきだという理屈になる、

 ところで、あれから半世紀、ジェンダーをめぐる国民の認識は大きく変わった。しかし、その大本である米国でその揺れ戻しが来ている。トランプ政権の様々な政策がジェンダーフリー社会から古き良きアメリカとなることを狙っている。日本はその後追いをするだろうか。

 日本には源氏物語以来の女性上位文化が根っこにある。男性優位になったのは武家社会以降のことである。

 そのような歴史は米国にはない。日本は独自の道を歩む可能性のほうが強いだろう。そのためにも、経済的、軍事的に対米依存の体質を変換すべきだと我田引水するこの頃である。。

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