ワクチンパスポート対策2021年09月04日 03:57

 ワクチン2度接種者への旅行解禁方策が提案されている。
いわゆるワクチンパスポートだが、具体的には様々な問題点が指摘される。有効期間とか、接種証明方法などだが、これらは性善説に立てば解決できるだろう。
 一番の問題は、ワクチン接種拒否者への対策である。
 ある種の差別問題がどうしても生じる。グループ旅行を企画した場合、その中に、ワクチン未接種者がいた場合には、一緒に飲食をしたくないというものが必ず現れるであろう。
 オリンピックのバブル方式のような強制力を持たせてワクチンや感染対策を講じるのが簡単だが、一般には無理だろう。
 考えられる対策としては、移動中の換気、距離の確保と、宿泊時、飲食時の分離である。少なくとも、接種拒否者同士は同室を拒否しないのではないかと考えられる。
 あとは、未接種者にPCR検査、抗原検査を受けてもらい、証明書をパスポート代わりに使うことである。いずれにせよ100%非感染方策というものはないので、未接種者がいることを前提にルールを周知し、参加者の了解をとる以外にない。
 この具体的なルール作りを旅行関係者は早急に作成しなければならない。
 また、デルタ株ではマスク以外に換気対策が重要になる。バス、自家用車はある程度乗客が換気を制御できるが、問題は新幹線などの車両、飛行機である。
 新幹線の場合、換気配管、空気流路構成は車両系統で大きく異なっている。JR各社は、未接種者が上流側に来ないように座席配置を決められるよう、主要車両タイプごとの空調系の設計データの詳細を公開すべきだろう。

プリウス不具合と池袋暴走事故2021年09月04日 04:26

 池袋のプリウス暴走事故に対する有罪判決がでた。あくまで被告はプリウスの故障だと主張している。これは、一種のメンタル的な問題ではないかとも思える。刑事訴訟法では、完全な心神喪失の場合には無罪であり、心身耗弱の場合には、刑を減免すると記載されているようだが、どちらも適用された判決にはなっていない。即ち、被告は単なる過失による有罪判決と解釈できる。しかし、あくまでプリウスの故障だと主張しているということは、いまだにそれを主観的には信じているということであるから、客観的には心身耗弱に近いと解釈することも可能ではないか。或いは認知的な問題があるのではないか。この辺りは実際に裁判を傍聴しているわけではないので、裁判の結果に従うしかないかもしれない。
 ところで、池袋事故は2代目プリウスであるが、3代目プリウスに以下の不具合が生じてきた。1週間ほど前、電源をいれたら、エンジンも同時に起動した。プリウスは駆動用蓄電池の容量が減ると自動でエンジンが起動する設計になっている。かなりエンジン音が高く、高速で回っている感じである。この状態で、サイドブレーキを外し、次にフットブレーキを緩め始めた途端に、車がかなりの力で前に進もうとする。いわゆるクリープによる前進力が異常に強いのである。怖いので、フットブレーキの緩め方を微妙にコントロールしてゆっくり前進することができた。一昨日も同じことが起きた。但し、ちょっとずつフットブレーキを緩めたり、強めに踏んだりの繰り返しなので、普段のようなスムーズな発進は不可能だった。
 普段は電源スイッチを押しても、駆動用蓄電池の容量は十分なので、エンジンはかからず、クリープも普通に制御できている。不具合を生じたときは、エンジンをかけずに、車内でラジオなどを聞いていたから電池容量不足になったのかもしれない。その結果、電源スイッチを押した途端にエンジンがかかったようである。プリウスは通常のAT車と異なり、エンジン力と電気モーターの駆動力を同時に流星歯車により駆動系に伝えるように制御系ができているようなので、エンジンがかかった状態ではクリープ力が強くなるのは理解できるが、それが強すぎで、殆どフットブレーキを緩めることができない状況になったというわけである。いつも通りのフットブレーキ操作であったら、急発進していたかもしれない。
 国土交通省の車両リコール・不具合情報サイトを見ると、同じようなトラブルが大量に表示される。中には、フェイクのものや勘違い、不正操作などもあるのかもしれないが、それにしても、プリウスの制御装置だけで350件を超える不具合情報がリストされている。
 同じ国の機関である工業技術院のOBだからこそ、技術、設計への不信感が前述の認識をもったとしてもおかしくはないと感じる不具合情報サイトだった。

酒は百薬の長かも2021年09月04日 05:09

 血液検査データが結構悪いので、この半年ほど、散歩を日課にするとともに、ほぼ禁酒を続けていた。
 このように一見健康的な生活でも、なぜか、太ももやふくらはぎの張りがとれず、朝起きたときなど、しばらく、スムーズに歩けない。脚部が微妙に痛むのである。
 先日、テレビ番組の「ぽつんと一軒家」で毎日2合お酒を飲むという健康長寿者が出演されていた。また、テレビ会議でボルドーの赤ワインを飲んで元気だという情報も聞いた。たまたま、近所のコンビニで格安のボルドーの赤ワインを見つけたので、早速購入し、一杯飲んで寝た。
 そしたら、翌朝、脚部の張りは全く消え、普通に歩ける。(個人の感想です。)
 因果関係は不明だが、それ以来、家で大っぴらにお酒を飲んでも文句をいわれなくなった。同じころ、椅子の改良や、部屋の照明の変更などもしているので、何が効いているのか、または、その組み合わせが良かったのかよくわからない。
 次回の健康診断が近いが、一体真実はどのあたりにあるのだろうか。赤ワインのアルコールなのか、ポリフェノールなのか、ほかの効果か、生体の複雑さを改めて知らされた経験である。

プリウスロケットとなっていたかも2021年09月07日 05:12

ハイブリッド車では、制御系を構成するソフトウエアと従来のガソリンエンジン及び電気モーター、蓄電池から構成されるハードの調和は難しいものである。
プリウスでは、電気モーターとエンジン駆動力を車輪につながる流星歯車に同時に入力して車輪の駆動力を得るモードがスタート直後の発進時にはありうると販売店のメカニックから聞いた。
ところで、オートマチック車にはクリープ現象がある。これはアイドリング状態でも、ある程度の駆動力を車輪に伝え、常に僅かにを車輪を回転しようとする機能である。これがないと、緩い上り道でもバックしてしまい、安全な発進が困難になる。
ここで、モーターだけでは十分なクリープ力を与えられないほど蓄電池が放電した状態を考える。この場合に、上記のようなモーター力とエンジン力を同時に車輪の駆動力として用いる制御方式となっている。
 このような状態で、プリウスのスタートボタンをおすとどうなるか。
ブレーキペダルを踏んだ状態でしかスタートボタンは押せないので、通常、この状態では発進することはない。
しかし、バッテリー容量が低い状態では、発電と駆動力の確保のため、エンジンが自動的にかかるソフト仕様(プログラム)になっている。
この時のエンジン回転レベルがどのように制御されているのかがここでは安全上の大きな問題点となる。
 エンジン回転数が低すぎればクリープ力が小さすぎて坂道では発信するのが難しくなる。(後退する可能性が生じる。)一方、回転数が高すぎれば、クリープ力が強すぎて、ブレーキペダルから足を離した途端に急発進することになる。。
最近、購入してから10年以上経過したプリウスが、スタートボタンを押すと、エンジン回転数がかなり高い状態になることが数回生じた。エンジン音が高く、振動も強めなのである。それはスタートボタンが押した場合にいつも生じるということではなく、多くの場合は、低い回転数のままか、エンジンは止まったままである。そのような場合には従来のやり方でにブレーキペダルから足を離しても、スムーズに発進する。
しかしながら、高回転数でエンジンが掛かったときに、いつものように足をペダルから離したら凄いクリープ力で前に進もうとした。
そこであわててブレーキペダルを踏み直したが、もし、あのまま普通にペダルから足をはずしていたら、5メートル先に居た人にぶつかっていたであろう。
 その後は、ふだんよりちょっとずつブレーキペダルを緩め、五倍くらいの時間をかけて発進した。そのあとは、エンジン回転数が低下し、普通に運転できたが 非常に怖い思いをした。
 このような高回転エンジンスタートがいつまた起こるかは予測できない。プリウスでは、エンジン回転数の制御はスタートボタンを押したのちは、常に自動的にプログラムがきめているのである。スタート時に高回転にならないように運転者が指定することはできない設計になっている。

国土交通省の不具合情報サイトに載っている急発進事象は高年式の古いハイブリッド車が多いように思う。
経年したハードに対しプリウスのソフトウェアはどのように安全性が検証されているのか知りたいところである。
 なお、上記の事象を生じたプリウスは、購入以来、トヨタ指定の定期点検を欠かさず受けており、この事象が生じた後の販売店のメカニックによるチェックでも異常はないとの話なので、この異常なクリープ事象の原因は不明のままである。したがって、今のところこのプリウスの運転はしないようにしている。どうしたらいいだろうか。

 後日談:
 9月10日午前に、「変わった信号が検出された」とメカから電話を受けた。店に行って工場責任者の話を聞くと、上記事象時に対応する時点で、2回のブレーキ+アクセルの同時踏みでのスタートの信号記録が出ているという。即ち、誤操作が原因だという話である。では、それが正式のトヨタの回答であるならば、書き物にしてくださいと頼んだら、それはできないとの答えであった。
 プリウスのような運転機構と駆動機構が直接つながっていない車種はブレーキペダルの信号はブレーキランプ系統から、アクセルペダルの動きは、アクセルペダル上部のリレーにつながる信号系統から得られているとのこと。では、制御システムのプログラムのどこかに不具合がある場合、エンジン回転数の異常は直接検出できないようになっているらしい。
 書き物にしてもらえない理由を聞いても答えはなく、同時踏みの実演をすることもなく、工場責任者は若い担当者に説明を任せて別の会議にもどっていった。
 なぜ、自分がいまさっき言ったことを書き物にできないのだろうか。こちらとしては、別に同時踏みを否定も肯定もしていない。単に工場責任者の言ったことを本人の書き物として記録に残しておきたいだけなのだ。やはり、検査に自信がないのだろうかと感じた。
 
 若い担当者がいる場で、ブレーキとアクセルの同時踏みでのスタートが可能か実演してみたが、ブレーキを踏んだ状態ではどうやってもアクセルは深く踏み込めず、回転数は上記の異常事象時のような高回転にはできない。
 また、異常事象時での車の発進のために、ブレーキから足を瞬間的に離したが、高回転が続いたため強いクリープ力が維持され、直ぐに踏みなおすという断続的な繰り返し操作が必要だった。
 工場責任者の言うような、ブレーキアクセル同時踏み説ではエンジン回転数がブレーキから足を話した瞬間下がるはずなので、納得できないと話したら、若い担当者は反論できず、同時踏みが原因だと断言はできないと言った。また、スタートボタンを押した直後のエンジンの回転数はバッテリ容量条件などで変わり、クリープ力が変わることがありうると話してしてくれた。
 これは、工場責任者との話では出なかった重要な点である。

 その後、工場責任者も戻ってきたが、このままでは、水掛け論状態になるので、今後は、この車に乗り続けるつもりはないことを伝え、引き下がることにした。
 
 このように、運転者の誤操作を理由として異常事象の処理をすることは、複雑な制御系と簡単な検出系でできた装置の場合、普通のことなのだろう。ハードをある程度簡易化にしないと、製造コストは上がるばかりである。特に経年劣化がある装置で、その劣化の状態まで明確に検知できるようなことまで設計に取り入れたら、非常に高価な車になりそうなことは分かる。当時、ホンダのハイブリッド車が安く新発売されたためか、その暫く後に販売開始されたこの型のプリウスは発売前に急に値下げすることになったのも設計製造に影響した可能性がある。
 
 それにしても、怖い話ではある。ブレーキアクセル同時踏みこみが真の原因ならばよいのだが、このような異常事象の発生がプリウスロケットの原因の一つでないこと、この事象がこの型の車の廃車までに再現しないことを願う次第である。

3つの国と2つの皇室2021年09月08日 05:05

 昔々、太平洋と大西洋の2つの大海を挟んで1つの大陸国と2つの島国があった。
 中心にある大陸国はアメリカ合衆国という共和制の国である。
 大西洋を挟んで、向かって右側にある島国は通称イギリスという王室のある民主主義国家である。
 太平洋を挟んで、左側にある島国は日本という立憲民主制の国家である。
 ある時にイギリスの某所で若者による殺人事件が起こった。その母親は嘆き息子の罪を謝罪をしたが、多くの励ましのメールがその母親に届いたそうである。親と子は別人格であることがイギリスでは広く認識されていた。
 一方、同じころ、日本の某所で、地区の住民が毒殺されるという殺人事件が起こった。そして、住民の一人が逮捕され、その一家はマスコミや国民からバッシングを受け、子供たちはバラバラにされ、ついには長女が自死するという悲劇が起こった。家族が別人格と認識できない国民性があったのかもしれない。
 
 イギリスの王子の一人が、ある時、恋に落ちた。マスコミからバッシングされ、ついには、、アメリカに亡命するかのように住居を変えた。
 同様に、日本の皇室の皇女の一人が、ある時恋に落ちた。マスコミや国民から相手の家族を含めてバッシングされ、アメリカに、亡命するかのように住所を変えることになった。だが、それだけでは済まない影響があった。姉への国民からのバッシングに耐えかねた弟は学校で様々なトラブルを起こすようになった。それはそうである。いわれのない家族への非難を、将来、国民の象徴となる人物が、どのように受け止めればいいか、姉との別離を強いられる状況にどう反応すればいいのか、繊細な若者が、いや、経験を積んだ知識人や宗教家であっても、解るはずもない。

 これは、前述の母が逮捕された長女と同様、社会的なバッシングに関わる問題で、日本の象徴天皇制の危機ともいえる状況である。
 国民の人権意識を変えられないのであれば、早急に、皇室典範や必要なら憲法を見直し、皇族も国民と同じ基本的人権を尊重されるべきことを宣言する必要がある。家族と個人の区別ができない日本国民は日本国の最も重要な統一の象徴である天皇家を自ら破壊しようとしたのである

ーーーーなどと後世の歴史家に言われないようにしたいものである。

防虫剤に注意2021年09月09日 04:51

 以前から、寝ていて鼻づまりで息苦しくなり、夜中に起きることが多かった。ただ、旅行で旅館などほかの部屋に泊まるとそれほど鼻詰まりはしない。
 これは、部屋のダニやほこりのせいかなと、せっせとというほどでもないが、自室の汚そうな部分は拭き掃除やアルコール消毒などをしてきれいにしていた。
 しかし、それほど鼻詰まりは改善せず、耳鼻科で薬を時々貰っていた。医者はクーラーで温度差があるとアレルギーが出ることがあるという。確かに薬は飲んだ日は効いたが、飲むのをやめると途端に悪化するようだ。
 昨日、寝る前にあることをして布団に横になったら、今朝は殆ど鼻づまりしていない。目の調子もスッキリしている。
 昨晩やったこととは、自室の押入れや衣類入れなどに散在していた無臭性の防虫剤をできるだけ回収し、窓の外に隔離したことである。

 米国のある健康サイトによれば、健康を害する第一原因は有害気体物質の肺への吸入とのことである。多分、これはたばこや排気ガスのことだろうと思っていた。しかし、防虫剤という盲点があったのである。
 
 一昨日、旅先で寝た部屋はガランとしていて、空気が澄んでいる気がした。何が違うのだろうか。昨日、考えた末に、無臭の防虫剤に思い当たった。多分、防虫剤は、空気よりも重いので、日中は影響が少なくても、就寝中は床付近に横になるので影響が大きいのであろう。こう考えると、今朝は鼻づまりが殆どないだけでなく、目もスッキリしているのは辻褄があう。

 この十年以上、押し入れの中には良かれと思ってそこら中に防虫剤を撒いていた、また、吊り下げ式の防虫剤も2つ配置していた。

 しかし、思い出すと、昔使われていた防虫剤である樟脳は結構強いにおいがした。もし、現在自室で使っている無臭性防虫剤を樟脳に置き換えたら、部屋中凄いにおいになっていたであろう。
 ウイルスや放射線と同じく目に見えないもの、人体に感じられないものには常に留意する必要がある。
 しかし、ウイルスや放射線であっても、人類の長い進化の過程で得た免疫機構のお陰で、人体への影響に対し、最適値、閾値があると考えられる。
 防虫剤メーカーには、現在の無臭性防虫剤の最適値(人体への影響は無視できるが、ダニなど有害物は有用な程度に防げる)をぜひ研究してもらって、定量的に示してもらいたい。
 それまでは、無臭性防虫剤は寝室から排除することにしたい。

コロネ社会の生き延び方2021年09月10日 08:39

 コロネ社会、美味しいチョココロネでも楽しいごろ寝でもない、コロナとネットが世界を支配する社会という流行りそうにない造語である。
 コロナとネットのストレス翻弄されるこの社会をどう生き延びていくか。
目に見えない2つの敵、世界中のだれもこの恐怖から逃れられないストレス社会。どのようにのびのびと生き抜いていけるのだろうか。
 
 コロナとネット、この二つの共通点は放射線と同様、目に見えないものであり、対処の仕方が良く分からないし、人体影響もよくわかっていない歴史上もあまり経験がない事象である。放射線ならば浴びないように注意すればよいという極端戦略も不可能ではない。(医療用放射線は命にかかわるから、がん治療のような環境基準の1000倍もあるような大量被ばくもあきらめざるをえないが、基準を超える低線量被ばくでがんになると言われ、その1000倍もの高線量でがんが治るというパラドックスも基準の決め方が科学的ではないという一例ではあるが。)
 
 極端戦略として、ネットなら、コロナ以前であれば「私はアナログ人間です」と知らないふりをしていても生存への影響はさほどなかった。しかし、いまや、ネットでワクチン予約ができないと命に係わる時代である。
 即ち、コロネ社会以前なら、一切かかわらないようにするといった極端な戦略で問題なく対処できた問題が、そのようなことをすると生身の生存に関わる事態となっている。

 コロナ対応の極端戦略としては、可能ならインド沖に浮かぶ一切外界との接触を断った北センチネル島の住民になればよいだろう。しかし、受け入れられる前に殺害される確率の方が高そうだ。

 それで、仕方なく、極端戦略の真逆の完全中庸戦略をとることを考えてみた。 (中庸を重んじる人間がこんな変なブログを書くはずはないという声も聞こえそうだ。)
 
即ち、すべての行動を、できるだけ、世間のもっとも平均的又は最確的な点に合わせて生きるという戦略である。
 対コロナに対しては、ワクチン対応も、外出行動も、運動も、もっとも平均的といわれている行動に合わせれば、少なくとも日本人の平均寿命には達するのではないか。
 対ネットに対しても、ほどほどにお役所の情報に対応できる程度の知識と操作能力を身に着けるといった対応である。

 もちろん、ネット技術に対しては多少の勉強と機器が必要だろうが、平均的日本人なら十分対処できるはずである。問題は、混乱時であるが、それも多くの関係者が同時に巻き込まれるのだから、死なばもろともということで平均寿命は達成でき、それでよしとしなければならない。

 ただ、問題は何が平均的な行動なのかが現在のコロナ感染やワクチン接種状況、医療状況あれ、ネット状況であれ、分からないことだらけなのである。
 
 国には国勢調査や統計データを扱う専門部署がある。デジタル庁も活動開始したようだ。ぜひ、統計処理能力を最大に活用し、コロネ社会での真に平均的な行動とは何かを詳しく迅速に広報してもらいたい。

パワハラと論争の境目はどこか?2021年09月11日 06:21

 報道によれば、某市長が、対立する某市議をパワハラで訴えているそうである。客観的な状況からすれば、政敵をパワハラという名目で攻撃していることになる。政治的手法としてはなかなか、うまいのかもしれない。
 一般に、政治的であれ、技術的であれ、論争は立場の異なる人間同士の話し合いだから、パワハラと解釈することも比較的容易である。
 パワハラ防止法では、組織で下位の立場であっても、その人間がいないと業務が成立しないような場合には、下位のものが上位のものに論争で発言した内容がパワハラと見なされることもあることになっている。
 では、そのような、パワハラ的発言と論争との境界はどこにあるのだろうか。(パワハラと強い指示でも同じような問題はあるが、ここでは、棚上げしておく。)
 厚労省のサイトの説明では、パワハラ防止法でパワハラと見なされる3要件は以下のとおりである。

(1)優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
  (この中に下位のものによるパワハラもありうることが示されている。)
(2)業務の適正な範囲を超えて行われること
  (単純化すれば、常識的な業務形態、時間、方法ということらしい。)
(3)身体的若しくは精神的な苦痛を与えること又は就業環境を害すること

となっている。
 この中で議論になりそうなのは(3)の中の精神的苦痛という部分である。

 普通に生きていても精神的苦痛はよくあることで、技術論争で負けても精神的に苦痛を感じる、例えば、恥ずかしいと感じたり、敗北感を感じたりすることがある。そこで慰められるのは、論争相手が自分を見下していないということが確認できる場合だろう。即ち、論争に負けた人間が、人格が全否定されているわけではないという感じられるその場の状況である。

 即ち、パワハラと論争の差はその話し合いの中身による差ではなく、ましてや、技術レベルとか知識量とか立場の差ではない。
 相手に対する尊敬、思いやりがある状況になっているかどうか、即ち、対象とする論点以外の点での状況と背景にある。
 仮に尊敬できそうもない相手であっても、どこかに良いところはあるはずなので、政敵であろうと、見下したりしないほうがよいということだ。
 ここでは上記の市長と議員でのパワハラ問題とは関係ないが、いずれにせよ、常に人間として個々人を尊重する必要がある。これは、たとえ罪人であったとしても同じだろう。
 分かりやすく言えば、罪を憎んで人は憎まず、間違いは正すが人は尊重するという心構えでいれば、パワハラせずに論争ができるということである。

 どうでしょうか。長文で申し訳ありませんでした。

記憶法を試す前にすべきこと2021年09月12日 05:26

 昨晩どうしても思い出せなかった固有名詞が、夜中に目覚めて、あっさり思い出すことができた。
 世の中には種々の記憶法があふれている。中年以降では簡単な事物もなかなか思い出せないことが増える。
 それで、ヒトは記憶法をいろいろ試すことになる。
 確かに多少は思い出すことが増えるだろう。また、容易に記憶できることも実感できる。
 
 ただ、ヒトは様々な外界からの刺激を受け、無意識のうちにそれに対応している。それだけ、脳の機能を記憶以外に使っているということである。パソコンで言えば、CPUやメモリを自動起動時に本人の意思に関係なく立ち上がったアプリに占有されているということになる。これを防ぐ必要がある。自動起動アプリならパソコン設定の下で削除できるが、ヒトの場合はどうすればいいだろうか。

 固有名詞を未明に目覚めたときに思い出せたということは、環境条件として、以下の状態であった。それをできるだけ維持できればよいのである。
(1)横になって寝ているのだから、副交感神経が優位になって体に無駄な力が入っていない。
(2)暗く、静かで、外界からの刺激が少ない。
(3)心理的な心配事をほぼ忘れている。
(4)ほどほどに暖かく身体的なストレスがない。

この場合の心理状態というのは、禅で落ち着いた状態である。私の場合は体が硬い初心者なので、座禅なら、脚のストレスで(1)は達成できないが、寝ている状態だから達成できたのかもしれない。
日中の起きている時間帯にこのような身体条件、心理条件を容易に達成するには、以下の方法が考えられる。

(1)感覚的刺激を受けないようにする。(一人きりになる、耳栓、アイマスクなどが理想だが、メディアに触れない、移動物体を見ないようにすることなどでも良い。)
(2)衣服、空調を快適にする。(ほどほどの暖かさ)
(3)単純な手作業に集中して心配事を忘れる。(脳がリラックスしたその瞬間に思い出すことができる。)
(4)肉体的なストレス(痛み、筋肉疲労など)が無いようにする。

この状態で、微かに思い出そうとする事物のことを思い浮かべる、とある瞬間に記憶に蘇るのである。

この状態は自己催眠の本で推奨されている状態に近い。
昔、自己催眠術に凝っていたが、確かにあの頃は試験の点数が良かった。信じてほしい。(本人の感想です。)

プリウスロケットの防ぎ方2021年09月13日 05:00

 プリウスのスタートボタンを押したのち、エンジンが通常より高回転の状態になる場合があるという話は、先日、工場の若いメカから聞いた。タイヤの回転力は電気モーターとエンジン側の駆動力の二つが同時に流星歯車を通して与えられるので、このまま、フットブレーキを緩めるとプリウスロケットになりうる。
 だが、車が停止状態で、エンジンが高回転になるのは主にハイブリッド用のメインバッテリーが放電状態の場合だとそのメカが言っていた。
 それならば、高回転状態が通常回転に収まるまで待てばよい。即ち、スタートボタンを押したのち、エンジンが異常に高回転で、フットブレーキを緩めた際にふだんより強いクリープ力を感じたら、しばらく、車を発進するのをやめ、バッテリーが充電されるまで待てばよい。必ずエンジン回転数は低下するはずである。
 それまで時間がかかるかもしれない。排気ガスで車庫が臭くなるかもしれない。しかし、発進事故を起こして警察に捕まるよりはましである。
今後プリウスに乗るときはこのようにする必要がある。

 仮に事故になって、車が異常だったと主張しても、整備側は、その時にアクセル-ブレーキ同時踏み信号が残っていたというだけであろう。エンジン回転数が設定されたアイドリングレベルより高いということは、アクセルが踏まれているとみなされるようにシステムができているようだ。
 このようにして冤罪は作られるのかもしれない。運転者側の誤操作にするのが現在の日本では一番容易な事態解決法であろう。
 仮に車側の制御系の問題だという結論になれば、リコールしたとしても、どのように制御系ソフトとハードを変更すればいいのかが簡単には解決できないのである。それが若いメカの苦悩の表情に現れているように思えた。また、工場責任者がアクセル―ブレーキ同時踏みがこの現象の原因であると口頭では言いながら、お願いしても同じことを書面に書くことは拒否した理由なのかもしれない。