米国ラジオ局の音楽番組の聞き方 ― 2025年08月01日 05:26
NPR(National Public Radio)という米国のネットラジオ局がある。これはトランプの政策により予算削減され存亡の危機にあり寄付を募っている。よろしく協力をお願いしたい。
この放送局は全米ネットでもあるので、各州の音楽などのFM専門局と連携しており、NPRを通して、それらの全米のFM局の放送を聞くこともできる。
その方法はややわかりにくいのだが、
(1)パソコンでNPRと検索し、お気に入りなどに登録したのち、ホームページを開く。
(2)左上のNPRのロゴの右側のWAMU88.5などの放送局名の部分をクリックする。(放送局名が表示されていない場合には右側の枠のListen Liveをクリックすると表示される。)
(3)小窓が開くので3つの選択肢からChangeを選択する。
(ここでNPRへのSignInの要求がある場合は、SignINの登録をするが誰でも可能)
(4)META Classicalというクラシック専門局が現在の聴取局の下のほうに表示されるので、これを選択してその曲のクラシック放送(Live以外も選択肢がある)を聞くこともできる。
(5)その他の音楽放送局を選択するにはfind station の下のsearch窓の中にclassicalとかjazzとかの各音楽分野や、放送局の所在都市(New Yorkなどとすると10局以上表示される。)を入力し、検索すればよい。
(6)classicalと入力してsearchした場合、20曲程度が表示される。各局のLiveは右矢印の表示される小窓をクリックすると聞くことができるので、色々なClassic音楽を楽しめる。
(7)局によってはMENUをクリックすると音楽関連番組が表示され、ストリーミングを聞くことも可能である。それをmyplaylistに登録すればいつでもその放送の録音を聞くことも可能となっている。
なお、局によってはすでに閉鎖され、Donateのみ残っている局もある。
トランプの文化軽視政策は怖い。よろしければご寄付を。クレジットカードで日本からも簡単にできます。
この放送局は全米ネットでもあるので、各州の音楽などのFM専門局と連携しており、NPRを通して、それらの全米のFM局の放送を聞くこともできる。
その方法はややわかりにくいのだが、
(1)パソコンでNPRと検索し、お気に入りなどに登録したのち、ホームページを開く。
(2)左上のNPRのロゴの右側のWAMU88.5などの放送局名の部分をクリックする。(放送局名が表示されていない場合には右側の枠のListen Liveをクリックすると表示される。)
(3)小窓が開くので3つの選択肢からChangeを選択する。
(ここでNPRへのSignInの要求がある場合は、SignINの登録をするが誰でも可能)
(4)META Classicalというクラシック専門局が現在の聴取局の下のほうに表示されるので、これを選択してその曲のクラシック放送(Live以外も選択肢がある)を聞くこともできる。
(5)その他の音楽放送局を選択するにはfind station の下のsearch窓の中にclassicalとかjazzとかの各音楽分野や、放送局の所在都市(New Yorkなどとすると10局以上表示される。)を入力し、検索すればよい。
(6)classicalと入力してsearchした場合、20曲程度が表示される。各局のLiveは右矢印の表示される小窓をクリックすると聞くことができるので、色々なClassic音楽を楽しめる。
(7)局によってはMENUをクリックすると音楽関連番組が表示され、ストリーミングを聞くことも可能である。それをmyplaylistに登録すればいつでもその放送の録音を聞くことも可能となっている。
なお、局によってはすでに閉鎖され、Donateのみ残っている局もある。
トランプの文化軽視政策は怖い。よろしければご寄付を。クレジットカードで日本からも簡単にできます。
核保有で軍事費を安くできるという幻想 ― 2025年08月02日 16:24
何処かの政党が核保有で軍事費が安上がりになると言っているが、本当なのか。
まず、ChatGPTにマンハッタン計画の総予算を現在換算で聞いてみた。
下のChatGPT#A1に書いてあるように200億~250憶ドル(2~2.5兆円)だそうだ。これだけ見ると安いようにも思える。
しかし、これは実質広島・長崎原爆2発の開発費用である。そんな旧式原爆は何発持っていても意味はない。というより、自国のほうが危ない。他国への輸送手段がないのである。これらの重量は1トンレベルであり、現在でも大型輸送機でしか運べない。そんな輸送機をどこかの基地から離陸させても、仮想敵国から探知されて国境を超える前に撃ち落されるだろう。
即ち、米ソ冷戦では、核兵器の小型化とICBM、原子力潜水艦の開発が同時並行で軍事費を増大させた。そして、その軍事費負担に耐えられなかったソ連が破綻したのである。
ソ連の軍事費負担は下のChatGPT#A2に示されているように、当時1985年の価値で
1000憶ドル~1500憶ドル/年(10兆円~15兆円)
と推定されている。現在価値に換算すればその2倍以上になる。
今年度の防衛費予算は約9兆円だから、どちらが安いか小学生でも理解できる。
仮に核兵器を所有し、米国との同盟関係を離れて、米国やロシア、中国と対抗するために実効性のある核兵器体系を整備しようとしたら、ソ連の崩壊の二の舞になることはほぼ確実だろう。
では、なぜ、北朝鮮は核兵器を所有できたか。(経済状況の厳しさは別に置くとして)
それは、米国の核兵器小型化技術を盗んだからである。これはオッペンハイマーと冷戦対応で対立関係にあったエドワード・テラーが開発した核融合反応を利用した核弾頭小型化技術だが、これと、設計手法のセットを、北朝鮮のスパイが米国国立研究所から手に入れ、金正恩に上納したと思われる。あるニュース画像で金正恩が手にしていた核弾頭(レプリカかもしれないが)はテラーが開発した小型核弾頭とそっくりの形状であった。この複雑な核反応装置と、マイクロ秒単位でその制御ができる制御装置を組み合わせて設計できるような天才的科学技術者は日本にも北朝鮮にもいないが、まねることはできるだろう。しかし、日本に北朝鮮のようなインテリジェンス能力はない。もちろん米国がそのような技術を開示するはずもない。
したがって、自主開発をすることになるが、旧ソ連以上の費用と時間がかかることになるだろう。
核兵器保有で国防費が安くなるという主張の根拠は何なのだろうか。
彼らの中にテラー並みの天才が一人もいないことは理解できるが。
ChatGPT#A1
****************************
マンハッタン計画の総費用は、当時の価格(1940年代)で約20億ドルとされています。これはアメリカ政府の戦時支出の中でも非常に大きなプロジェクトでした。
現在価格への換算(2025年基準)
インフレ率を考慮して現在(2025年)の価格に換算すると:
約200億〜250億ドル(2〜2.5兆円)程度と推定されます。
これは使う換算方法によって異なります。以下に代表的な手法を挙げます:
換算の根拠(概算):
方法 換算結果(2025年) 備考
消費者物価指数(CPI)で換算 約250億ドル インフレ調整として最も一般的
GDP比での経済規模換算 数千億ドル規模 当時のGDP比から見ると、戦時国家プロジェクトとしては極めて大規模
金価格で換算 数百億〜千億ドル 金の価値をベースにした資産換算ではより高額に
参考比較:
アポロ計画(1960〜70年代)も約250億ドル(当時)→ 現在価格で約1600億ドル
国際宇宙ステーション:総計で約1500億ドル
つまり、マンハッタン計画は現代の大型科学プロジェクトと同等、もしくはそれ以上の国家的投資だったことが分かります。
ChatGPT#A2
****************************
米ソ冷戦時代(1947〜1991年)におけるアメリカとソ連の軍事予算(国防費)は、国家財政や世界情勢を大きく左右する巨額の支出でした。以下に年代別で概観します。
🇺🇸 アメリカの軍事予算(冷戦時)
時期 年間国防予算(当時のドル) 備考
1950年(朝鮮戦争前) 約135億ドル 国防費はGDPの5%未満
1953年(朝鮮戦争) 約500億ドル GDP比 約14%
1968年(ベトナム戦争) 約770億ドル GDP比 約9.5%
1985年(レーガン政権・軍拡ピーク) 約3000億ドル GDP比 約6.5%
1991年(冷戦終結時) 約2700億ドル 軍縮へ転換中
👉 冷戦期平均:約2000億ドル前後(当時ドル)/GDP比 5〜8%
🇷🇺 ソ連の軍事予算(推定)
ソ連は正確な数字を公開していませんでしたが、西側の推定によると:
1980年代中盤(ピーク時):GDPの15〜20%(軍関連支出含む)
当時のルーブル換算で年間約1000億〜1500億ドル相当
経済規模に比して極めて高い軍事負担が国家の疲弊を招いた要因とされる
💰現在価値で換算(概算)
インフレを加味すると、冷戦時の支出は以下のように現在価値に換算されます:
年代 アメリカ当時の軍事費 2025年のドル価値(目安)
1953年 約500億ドル 約5500〜6000億ドル
1985年 約3000億ドル 約8000億ドル
🎯 特記事項
冷戦軍拡競争は核兵器、ミサイル、防空網、空母・潜水艦など広範囲に及ぶ
アメリカの「スターウォーズ計画」(SDI)は1980年代の軍事予算を押し上げた
ソ連崩壊の一因には過剰な軍事支出による経済疲弊があると広く分析されている
まず、ChatGPTにマンハッタン計画の総予算を現在換算で聞いてみた。
下のChatGPT#A1に書いてあるように200億~250憶ドル(2~2.5兆円)だそうだ。これだけ見ると安いようにも思える。
しかし、これは実質広島・長崎原爆2発の開発費用である。そんな旧式原爆は何発持っていても意味はない。というより、自国のほうが危ない。他国への輸送手段がないのである。これらの重量は1トンレベルであり、現在でも大型輸送機でしか運べない。そんな輸送機をどこかの基地から離陸させても、仮想敵国から探知されて国境を超える前に撃ち落されるだろう。
即ち、米ソ冷戦では、核兵器の小型化とICBM、原子力潜水艦の開発が同時並行で軍事費を増大させた。そして、その軍事費負担に耐えられなかったソ連が破綻したのである。
ソ連の軍事費負担は下のChatGPT#A2に示されているように、当時1985年の価値で
1000憶ドル~1500憶ドル/年(10兆円~15兆円)
と推定されている。現在価値に換算すればその2倍以上になる。
今年度の防衛費予算は約9兆円だから、どちらが安いか小学生でも理解できる。
仮に核兵器を所有し、米国との同盟関係を離れて、米国やロシア、中国と対抗するために実効性のある核兵器体系を整備しようとしたら、ソ連の崩壊の二の舞になることはほぼ確実だろう。
では、なぜ、北朝鮮は核兵器を所有できたか。(経済状況の厳しさは別に置くとして)
それは、米国の核兵器小型化技術を盗んだからである。これはオッペンハイマーと冷戦対応で対立関係にあったエドワード・テラーが開発した核融合反応を利用した核弾頭小型化技術だが、これと、設計手法のセットを、北朝鮮のスパイが米国国立研究所から手に入れ、金正恩に上納したと思われる。あるニュース画像で金正恩が手にしていた核弾頭(レプリカかもしれないが)はテラーが開発した小型核弾頭とそっくりの形状であった。この複雑な核反応装置と、マイクロ秒単位でその制御ができる制御装置を組み合わせて設計できるような天才的科学技術者は日本にも北朝鮮にもいないが、まねることはできるだろう。しかし、日本に北朝鮮のようなインテリジェンス能力はない。もちろん米国がそのような技術を開示するはずもない。
したがって、自主開発をすることになるが、旧ソ連以上の費用と時間がかかることになるだろう。
核兵器保有で国防費が安くなるという主張の根拠は何なのだろうか。
彼らの中にテラー並みの天才が一人もいないことは理解できるが。
ChatGPT#A1
****************************
マンハッタン計画の総費用は、当時の価格(1940年代)で約20億ドルとされています。これはアメリカ政府の戦時支出の中でも非常に大きなプロジェクトでした。
現在価格への換算(2025年基準)
インフレ率を考慮して現在(2025年)の価格に換算すると:
約200億〜250億ドル(2〜2.5兆円)程度と推定されます。
これは使う換算方法によって異なります。以下に代表的な手法を挙げます:
換算の根拠(概算):
方法 換算結果(2025年) 備考
消費者物価指数(CPI)で換算 約250億ドル インフレ調整として最も一般的
GDP比での経済規模換算 数千億ドル規模 当時のGDP比から見ると、戦時国家プロジェクトとしては極めて大規模
金価格で換算 数百億〜千億ドル 金の価値をベースにした資産換算ではより高額に
参考比較:
アポロ計画(1960〜70年代)も約250億ドル(当時)→ 現在価格で約1600億ドル
国際宇宙ステーション:総計で約1500億ドル
つまり、マンハッタン計画は現代の大型科学プロジェクトと同等、もしくはそれ以上の国家的投資だったことが分かります。
ChatGPT#A2
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米ソ冷戦時代(1947〜1991年)におけるアメリカとソ連の軍事予算(国防費)は、国家財政や世界情勢を大きく左右する巨額の支出でした。以下に年代別で概観します。
🇺🇸 アメリカの軍事予算(冷戦時)
時期 年間国防予算(当時のドル) 備考
1950年(朝鮮戦争前) 約135億ドル 国防費はGDPの5%未満
1953年(朝鮮戦争) 約500億ドル GDP比 約14%
1968年(ベトナム戦争) 約770億ドル GDP比 約9.5%
1985年(レーガン政権・軍拡ピーク) 約3000億ドル GDP比 約6.5%
1991年(冷戦終結時) 約2700億ドル 軍縮へ転換中
👉 冷戦期平均:約2000億ドル前後(当時ドル)/GDP比 5〜8%
🇷🇺 ソ連の軍事予算(推定)
ソ連は正確な数字を公開していませんでしたが、西側の推定によると:
1980年代中盤(ピーク時):GDPの15〜20%(軍関連支出含む)
当時のルーブル換算で年間約1000億〜1500億ドル相当
経済規模に比して極めて高い軍事負担が国家の疲弊を招いた要因とされる
💰現在価値で換算(概算)
インフレを加味すると、冷戦時の支出は以下のように現在価値に換算されます:
年代 アメリカ当時の軍事費 2025年のドル価値(目安)
1953年 約500億ドル 約5500〜6000億ドル
1985年 約3000億ドル 約8000億ドル
🎯 特記事項
冷戦軍拡競争は核兵器、ミサイル、防空網、空母・潜水艦など広範囲に及ぶ
アメリカの「スターウォーズ計画」(SDI)は1980年代の軍事予算を押し上げた
ソ連崩壊の一因には過剰な軍事支出による経済疲弊があると広く分析されている
ボケ防止用左脳の働かせ方案 ― 2025年08月04日 07:05
最近、物忘れがひどい。特に固有名詞が出てこない。
その状況を顧みるに、何らかの継続運動をしたり、あることを考えすぎた後にだれか、どこかの固有名詞を思い出そうとしたときに出なくなるようだ。
頭脳構造配置図をみると、視覚野や運動野が左右対称なのに、言語野は左側に偏っている。即ち、左脳を活性化するのが言語機能の活性につながるはずだ。
ーと思って、ニュースを聞いていた片耳用のイヤホンを、左側から、右側に移してみた。
その直後に思い出せなかった知人の名前が次々に出てきたのである。
これは偶然なのか気のせいなのかよくわからないが、例数1の実験事実である。
裏付けは右脳、左脳の機能分担データ程度であるが、今後は固有名詞が出てこなかったら、左耳をふさぎ、右耳に感覚を集中させようと思う。
試験に強いという人の例を見ても、家族のいる居間で勉強しているほうが頭に入るという話もある。適度な言語環境が左脳を活性化させ、言語記憶機能を増強させるのかもしれない。学科試験とは殆どが何らかの言語で行われるのだから。数学もITもある種の言語ではある。
その状況を顧みるに、何らかの継続運動をしたり、あることを考えすぎた後にだれか、どこかの固有名詞を思い出そうとしたときに出なくなるようだ。
頭脳構造配置図をみると、視覚野や運動野が左右対称なのに、言語野は左側に偏っている。即ち、左脳を活性化するのが言語機能の活性につながるはずだ。
ーと思って、ニュースを聞いていた片耳用のイヤホンを、左側から、右側に移してみた。
その直後に思い出せなかった知人の名前が次々に出てきたのである。
これは偶然なのか気のせいなのかよくわからないが、例数1の実験事実である。
裏付けは右脳、左脳の機能分担データ程度であるが、今後は固有名詞が出てこなかったら、左耳をふさぎ、右耳に感覚を集中させようと思う。
試験に強いという人の例を見ても、家族のいる居間で勉強しているほうが頭に入るという話もある。適度な言語環境が左脳を活性化させ、言語記憶機能を増強させるのかもしれない。学科試験とは殆どが何らかの言語で行われるのだから。数学もITもある種の言語ではある。
変数変換が許されるワケ ― 2025年08月07日 04:42
ポアソン解析などの目的変数が説明変数の指数関数となるような場合によく利用される、変数変換だが何故このような勝手な変換が回帰分析で許されているのか、長年疑問だった。
しかし、これはスケーリングの変換だと思えば納得できるように思える。
3次元座標で、XYZ座標から極座標への座標変換のようなものだ。ある特定のデータの表示方法が直線状の座標点からθ、φのような曲線座標に変換されても同じ点を表すと思えば納得できる。
対数変換した目的変数のデータ点の方が説明変数のデータ点と関連性を簡単な式で示せるという話は、球面上の点をXYZ座標で示すより、極座標で示すほうが簡単だということと同じようなものだ。
一対一対応できる変数変換ならどんな変換でもありうるが、その変換が説明変数と目的変数の関係性をうまく表現出来ればいいということになる。
自然現象は指数関数で表せることが多いので、対数変換が線形データである説明変数との関係を簡単化するというのもなんとなく理解できる気がする。
しかし、これはスケーリングの変換だと思えば納得できるように思える。
3次元座標で、XYZ座標から極座標への座標変換のようなものだ。ある特定のデータの表示方法が直線状の座標点からθ、φのような曲線座標に変換されても同じ点を表すと思えば納得できる。
対数変換した目的変数のデータ点の方が説明変数のデータ点と関連性を簡単な式で示せるという話は、球面上の点をXYZ座標で示すより、極座標で示すほうが簡単だということと同じようなものだ。
一対一対応できる変数変換ならどんな変換でもありうるが、その変換が説明変数と目的変数の関係性をうまく表現出来ればいいということになる。
自然現象は指数関数で表せることが多いので、対数変換が線形データである説明変数との関係を簡単化するというのもなんとなく理解できる気がする。
広島と長崎の被ばく者データを非公開にしたワケは ― 2025年08月08日 03:46
広島の原爆の日のニュースを見ていたら、この原爆の記録は広く公開されて世界中に発信すべきだという関係者の声が多くあった。当然のことだろう。
その最も詳しいデータセットである被ばく者寿命期間調査(LifeSpanStudy)の2009年版LSS-2009が担当機関の放射線影響研究所(RERF)から昨年非公開となった。その理由は明確にはされていないが聞いたところでは被ばく者の個人情報保護のためだという。
しかし、この非公開以前のデータセットには個人を特定できるようなデータは含まれていない。個々のデータにおける対象者の年齢やがん発生の有無、被ばく線量ははわかるが、それと個人名をどうやって結び付けられるのだろうか。誕生日が示されているわけではない。同年齢者は数千人レベルである。発がん者は数万人レベルである。被ばく線量は、米国の担当のため、個々の対象者の遮蔽計算をどのようにしたのか日本側ですら把握できていない。データ数は10万単位である。このような大規模コホート調査データに対し個人情報保護が重要だという名目で非公開にするのなら疫学データはどんなものも非公開になってしまうだろう。どうやったらこの疫学データから個人を特定できるのかRERFには例示してもらいたいものだ。その説明はこれまで一度もない。
では、なぜそれまで10年以上にわたり公開してきたデータをRERFは突然非公開にしたのだろうか。LSS-14という昔の不完全なデータセットは公開したままではあるが、このデータセットはLSS-2009データセットとは異なり、被ばく以外の重要な発がん要因である喫煙のデータが含まれていないので、正確な統計処理はできないことを承知の上で公開のままにしているのかもしれない。
下記リンクは、京大関係者がLSSなどの被ばくと発がんの関係についての調査研究の代表例をわかりやすく解説した資料である。
https://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~manabe/tanakashiro_cebe2019.pdf
この解説のまとめ(シート19、シート30等)に書かれているようにいずれの論文も
「直線閾値なし(LNT)モデルは否定されなかった」
という結論になっている。
逆に言えば、これらの論文は直線閾値なし(LNT)モデルが否定されないことを目的としているとも考えられる。
即ち、どんな低線量でも被ばく影響があるという趣旨のLNTモデルをこれらの論文の著者は守りたいということである。
ところが、本リンク論文のシート6に書かれているように、このLNTモデルを否定する論文が近年多数発表されるようになった。
これがある関係者にとっては問題なのだろう。
なぜなら、このLNTモデルが現在の各国の法規制データの引用元であるICRP(国際放射線防護委員会)勧告の基本となる考え方なのである。このLNT仮説が否定されると被ばく規制関係のすべての法体系が(医療被曝も含め)根拠を失うことになる。これは機械設計で言えば、JIS規格やANSI規格を否定するようなものなのである。原子炉設計関係者にとってもこれは大変な事態である。これまで、配置設計や避難計画などに用いてきた法規制が根拠を失うことになるので、それが非安全側だろうが安全側だろうが、現状を変えたくないのである。
私的にはLNTモデルは安全側でも非安全側でもなく、被ばく線量率によりどちらにでもなりうると考える。即ち、太陽フレアのような高空での瞬間被ばくでは、ICRPの年間1mSv被ばくを守っていても線量率が瞬間的に非常に高い場合には発がんするし、たとえ年間100mSvでも年間を通してほぼ一定の被ばく(即ち低線量率被ばく)なら発がんリスクは小さいまたは負になりうるというものである。
下記の論文(WAMモデル)のような考え方がICRPのLNT仮説よりはより正確だと思う。即ち、原爆のような瞬間被ばくと長時間低線量被ばくでは同じ線量の被ばくでも人体影響は全く異なるという考えである。
LNT仮説や現在の法規制にはこの考え方が入っていない。原爆の被ばく時間(数マイクロ秒)は年間時間(約3千万秒)の12桁下だが、ICRPの最近の勧告でも、LNT仮説での線量率補正は原爆被ばく者データをベースに作成した基準に対し、低線量率の場合は2倍許容線量を増加してよいという補正をしただけである。
このような勧告はアルコールで例えれば、18リットルを1分で飲む一気飲みの場合と180ccを1分かけて飲む場合の差のさらに10桁以上の差を同一と混同したようなものである
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00223131.2016.1164635
だが、このWAMモデルの妥当性を広島、長崎のデータで検証しようとしても、RERFがLSSデータを公開しないのであればほぼ不可能である。
広島長崎の原爆データの詳細が公開されているはずの米国国立公文書館の調査にでも行くしかないが、そんな費用と時間を持っている人はほぼいないであろう。また、RERFは日米政府の共同出資の機関ではあるが、日本人の被ばくデータはRERFしか持っていないかもしれない。
マスコミはその使命として、被ばく者のコメントを伝えるだけでなく、RERFなどの公的機関が広島・長崎のデータを広く世界中に周知するよう働きかける責務もあると思う。
なお、広島と長崎はともにマイクロ秒のオーダーだが、原爆構造のさにより被ばく時間は数倍の差がある。
(7月26日記事参照)
これをRERF評価では混同し、被ばく者データを同一式で線量率を無視して両都市一括で扱っている。この不正確さがLNT仮説の維持に役立っていると思うが、被ばく者のLSSデータが非公開になった現在、正確な検証のしようもない状態である。
その最も詳しいデータセットである被ばく者寿命期間調査(LifeSpanStudy)の2009年版LSS-2009が担当機関の放射線影響研究所(RERF)から昨年非公開となった。その理由は明確にはされていないが聞いたところでは被ばく者の個人情報保護のためだという。
しかし、この非公開以前のデータセットには個人を特定できるようなデータは含まれていない。個々のデータにおける対象者の年齢やがん発生の有無、被ばく線量ははわかるが、それと個人名をどうやって結び付けられるのだろうか。誕生日が示されているわけではない。同年齢者は数千人レベルである。発がん者は数万人レベルである。被ばく線量は、米国の担当のため、個々の対象者の遮蔽計算をどのようにしたのか日本側ですら把握できていない。データ数は10万単位である。このような大規模コホート調査データに対し個人情報保護が重要だという名目で非公開にするのなら疫学データはどんなものも非公開になってしまうだろう。どうやったらこの疫学データから個人を特定できるのかRERFには例示してもらいたいものだ。その説明はこれまで一度もない。
では、なぜそれまで10年以上にわたり公開してきたデータをRERFは突然非公開にしたのだろうか。LSS-14という昔の不完全なデータセットは公開したままではあるが、このデータセットはLSS-2009データセットとは異なり、被ばく以外の重要な発がん要因である喫煙のデータが含まれていないので、正確な統計処理はできないことを承知の上で公開のままにしているのかもしれない。
下記リンクは、京大関係者がLSSなどの被ばくと発がんの関係についての調査研究の代表例をわかりやすく解説した資料である。
https://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~manabe/tanakashiro_cebe2019.pdf
この解説のまとめ(シート19、シート30等)に書かれているようにいずれの論文も
「直線閾値なし(LNT)モデルは否定されなかった」
という結論になっている。
逆に言えば、これらの論文は直線閾値なし(LNT)モデルが否定されないことを目的としているとも考えられる。
即ち、どんな低線量でも被ばく影響があるという趣旨のLNTモデルをこれらの論文の著者は守りたいということである。
ところが、本リンク論文のシート6に書かれているように、このLNTモデルを否定する論文が近年多数発表されるようになった。
これがある関係者にとっては問題なのだろう。
なぜなら、このLNTモデルが現在の各国の法規制データの引用元であるICRP(国際放射線防護委員会)勧告の基本となる考え方なのである。このLNT仮説が否定されると被ばく規制関係のすべての法体系が(医療被曝も含め)根拠を失うことになる。これは機械設計で言えば、JIS規格やANSI規格を否定するようなものなのである。原子炉設計関係者にとってもこれは大変な事態である。これまで、配置設計や避難計画などに用いてきた法規制が根拠を失うことになるので、それが非安全側だろうが安全側だろうが、現状を変えたくないのである。
私的にはLNTモデルは安全側でも非安全側でもなく、被ばく線量率によりどちらにでもなりうると考える。即ち、太陽フレアのような高空での瞬間被ばくでは、ICRPの年間1mSv被ばくを守っていても線量率が瞬間的に非常に高い場合には発がんするし、たとえ年間100mSvでも年間を通してほぼ一定の被ばく(即ち低線量率被ばく)なら発がんリスクは小さいまたは負になりうるというものである。
下記の論文(WAMモデル)のような考え方がICRPのLNT仮説よりはより正確だと思う。即ち、原爆のような瞬間被ばくと長時間低線量被ばくでは同じ線量の被ばくでも人体影響は全く異なるという考えである。
LNT仮説や現在の法規制にはこの考え方が入っていない。原爆の被ばく時間(数マイクロ秒)は年間時間(約3千万秒)の12桁下だが、ICRPの最近の勧告でも、LNT仮説での線量率補正は原爆被ばく者データをベースに作成した基準に対し、低線量率の場合は2倍許容線量を増加してよいという補正をしただけである。
このような勧告はアルコールで例えれば、18リットルを1分で飲む一気飲みの場合と180ccを1分かけて飲む場合の差のさらに10桁以上の差を同一と混同したようなものである
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00223131.2016.1164635
だが、このWAMモデルの妥当性を広島、長崎のデータで検証しようとしても、RERFがLSSデータを公開しないのであればほぼ不可能である。
広島長崎の原爆データの詳細が公開されているはずの米国国立公文書館の調査にでも行くしかないが、そんな費用と時間を持っている人はほぼいないであろう。また、RERFは日米政府の共同出資の機関ではあるが、日本人の被ばくデータはRERFしか持っていないかもしれない。
マスコミはその使命として、被ばく者のコメントを伝えるだけでなく、RERFなどの公的機関が広島・長崎のデータを広く世界中に周知するよう働きかける責務もあると思う。
なお、広島と長崎はともにマイクロ秒のオーダーだが、原爆構造のさにより被ばく時間は数倍の差がある。
(7月26日記事参照)
これをRERF評価では混同し、被ばく者データを同一式で線量率を無視して両都市一括で扱っている。この不正確さがLNT仮説の維持に役立っていると思うが、被ばく者のLSSデータが非公開になった現在、正確な検証のしようもない状態である。
ポアソン解析での母数と説明変数の関係分析 ― 2025年08月12日 07:03
あるRのスクリプトを読んでいたら
母数のベースラインの式が
exp(a+blog(x)+clog^2(x))
だという。なんでこうなるのか。
ポアソン回帰分析のテキスト(豊田秀樹「Rで学ぶ回帰分析入門」(東京図書)によれば、
log(λi)=β+Σβixij
なので
λ=exp(β+log(βjxj))
となってもよさそうではある。ただ、quadratic splineとしたところがよくわからない。
ChatGPTの答えは
ChatGPT
****************************
2次スプライン関数(二次多項式スプライン)が a(年齢)でスムーズ になる理由は、
「つなぎ目(ノット)で多項式をつなぐときに関数値と**1階微分(傾き)**が連続するようにパラメータを制約している」からです。
1. 普通の二次関数だと
1本の二次式(例 y=β0+β1a+β2a2y=β0+β1a+β2a2)だと、全域で同じ曲率を持ちます。
年齢ごとの増加パターンが変化する場合はうまくフィットしません。
2. スプラインは区間ごとに別の二次式
年齢70歳に**ノット(knot)**を置くと、
a≤70a≤70 の区間と
a>70a>70 の区間
で別々の二次式を使います。
3. 「スムーズ」になる条件
スプラインは、単に式をつなぐだけではなく、ノットで以下の条件を課します:
関数値が連続
fleft(70)=fright(70)
fleft(70)=fright(70)
1階微分が連続
fleft′(70)=fright′(70)
fleft′(70)=fright′(70)
これにより、年齢70歳で段差や折れ目がなく、自然に曲率が変わる形になります。
4. LSSでの log(a/70) 形式との関係
LSSのモデル式
cslog(a/70)+bslog2(a/70)+gslog2(a/70)⋅I(a>70)
cslog(a/70)+bslog2(a/70)+gslog2(a/70)⋅I(a>70)
は、
log(a/70)log(a/70) とその2乗で「全域の曲線」を作り、
I(a>70)I(a>70)(指示関数)をかけて70歳以上に追加の曲率 gsgs を入れる
ことで、「70歳で滑らかにつながる」二次スプラインを実現しています。
5. イメージ
70歳を境に曲率を変えるが、接続部では段差・折れ線がない
高齢側だけ追加のカーブを入れられるので、
若〜中年と高齢期で異なる上昇パターンを表現可能
のようなもので、結構恣意的なモデルである。
****************************
ところで、Rではデータセットでの目的変数と説明変数の関係が、かなり恣意的にある関数で変わる暗黙の了解がある。これを知っていないとRスクリプトを読み間違えることになる。それがFamilyという変数である。ポアソン回帰分析を使用する場合にはFamily=poissonと指定するがこの指定により、回帰式の変数扱いが勝手に変わるので注意が必要だ。その説明が下記である
ChatGPT
****************************
glm() の式や変数の解釈は family の種類によって変わります。
特に Poisson 回帰(family = poisson())では、リンク関数(link = "log" が既定)やオフセットの扱いが他の回帰とは異なります。
1. 基本的な考え方
glm() は
g(μ)=Xβ+offset
g(μ)=Xβ+offset
という形でモデルを構築します。
$\mu$ : 応答変数の期待値 E[Y]E[Y]
$g(\cdot)$ : リンク関数(family によって異なる)
$X\beta$ : 説明変数と係数の線形結合
offset : 固定的に加える値(係数は推定しない)
2. familyごとの違い
family デフォルトリンク $\mu$ の意味 オフセットの役割
gaussian identity 平均値 単に切片に足される
binomial logit 確率 pp logit(p) に加える定数
poisson log 発生率・強度 対数スケールで加える(例: 期間や人口の補正)
3. Poisson回帰の場合
3.1 モデル式
Poisson回帰(link = "log")では
log(μi)=Xiβ+offseti
log(μi)=Xiβ+offseti
となり、指数を取ると
μi=exp(Xiβ+offseti)
μi=exp(Xiβ+offseti)
3.2 オフセットの典型例
事故件数を「観測時間」や「母集団規模」で補正する場合
例えば観測時間 titi がある場合:
glm(y ~ x1 + x2 + offset(log(t)), family = poisson, data = df)
ここで log(t) が直接線形予測子に加わります。
つまりモデルは
log(μi)=Xiβ+log(ti)
log(μi)=Xiβ+log(ti)
μi=ti⋅exp(Xiβ)
μi=ti⋅exp(Xiβ)
の形になります。
4. なぜ Poisson では log が絡むのか
Poisson分布の期待値は非負でなければならないため、リンク関数として log を用いるのが自然です(指数を取ると必ず正になる)。
オフセットも log スケールに置かれるため、「乗算効果」をモデルに組み込むのに便利です。
5. よくある混乱点
gaussian では offset は単純に足し算されるが、poisson では log スケールに足される
Poisson 回帰で観測期間を補正するとき、オフセットに生の期間 tt を入れるのではなく、log(t) を入れる必要がある
family を変えるとリンク関数が変わるため、同じ式に見えてもパラメータの意味が変わる
*****************************
このような整合性、一貫性のないスクリプトの世界に生きている我々はどこに連れていかれるのだろうか。AIを制御できるのは誰なのだろうか。
母数のベースラインの式が
exp(a+blog(x)+clog^2(x))
だという。なんでこうなるのか。
ポアソン回帰分析のテキスト(豊田秀樹「Rで学ぶ回帰分析入門」(東京図書)によれば、
log(λi)=β+Σβixij
なので
λ=exp(β+log(βjxj))
となってもよさそうではある。ただ、quadratic splineとしたところがよくわからない。
ChatGPTの答えは
ChatGPT
****************************
2次スプライン関数(二次多項式スプライン)が a(年齢)でスムーズ になる理由は、
「つなぎ目(ノット)で多項式をつなぐときに関数値と**1階微分(傾き)**が連続するようにパラメータを制約している」からです。
1. 普通の二次関数だと
1本の二次式(例 y=β0+β1a+β2a2y=β0+β1a+β2a2)だと、全域で同じ曲率を持ちます。
年齢ごとの増加パターンが変化する場合はうまくフィットしません。
2. スプラインは区間ごとに別の二次式
年齢70歳に**ノット(knot)**を置くと、
a≤70a≤70 の区間と
a>70a>70 の区間
で別々の二次式を使います。
3. 「スムーズ」になる条件
スプラインは、単に式をつなぐだけではなく、ノットで以下の条件を課します:
関数値が連続
fleft(70)=fright(70)
fleft(70)=fright(70)
1階微分が連続
fleft′(70)=fright′(70)
fleft′(70)=fright′(70)
これにより、年齢70歳で段差や折れ目がなく、自然に曲率が変わる形になります。
4. LSSでの log(a/70) 形式との関係
LSSのモデル式
cslog(a/70)+bslog2(a/70)+gslog2(a/70)⋅I(a>70)
cslog(a/70)+bslog2(a/70)+gslog2(a/70)⋅I(a>70)
は、
log(a/70)log(a/70) とその2乗で「全域の曲線」を作り、
I(a>70)I(a>70)(指示関数)をかけて70歳以上に追加の曲率 gsgs を入れる
ことで、「70歳で滑らかにつながる」二次スプラインを実現しています。
5. イメージ
70歳を境に曲率を変えるが、接続部では段差・折れ線がない
高齢側だけ追加のカーブを入れられるので、
若〜中年と高齢期で異なる上昇パターンを表現可能
のようなもので、結構恣意的なモデルである。
****************************
ところで、Rではデータセットでの目的変数と説明変数の関係が、かなり恣意的にある関数で変わる暗黙の了解がある。これを知っていないとRスクリプトを読み間違えることになる。それがFamilyという変数である。ポアソン回帰分析を使用する場合にはFamily=poissonと指定するがこの指定により、回帰式の変数扱いが勝手に変わるので注意が必要だ。その説明が下記である
ChatGPT
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glm() の式や変数の解釈は family の種類によって変わります。
特に Poisson 回帰(family = poisson())では、リンク関数(link = "log" が既定)やオフセットの扱いが他の回帰とは異なります。
1. 基本的な考え方
glm() は
g(μ)=Xβ+offset
g(μ)=Xβ+offset
という形でモデルを構築します。
$\mu$ : 応答変数の期待値 E[Y]E[Y]
$g(\cdot)$ : リンク関数(family によって異なる)
$X\beta$ : 説明変数と係数の線形結合
offset : 固定的に加える値(係数は推定しない)
2. familyごとの違い
family デフォルトリンク $\mu$ の意味 オフセットの役割
gaussian identity 平均値 単に切片に足される
binomial logit 確率 pp logit(p) に加える定数
poisson log 発生率・強度 対数スケールで加える(例: 期間や人口の補正)
3. Poisson回帰の場合
3.1 モデル式
Poisson回帰(link = "log")では
log(μi)=Xiβ+offseti
log(μi)=Xiβ+offseti
となり、指数を取ると
μi=exp(Xiβ+offseti)
μi=exp(Xiβ+offseti)
3.2 オフセットの典型例
事故件数を「観測時間」や「母集団規模」で補正する場合
例えば観測時間 titi がある場合:
glm(y ~ x1 + x2 + offset(log(t)), family = poisson, data = df)
ここで log(t) が直接線形予測子に加わります。
つまりモデルは
log(μi)=Xiβ+log(ti)
log(μi)=Xiβ+log(ti)
μi=ti⋅exp(Xiβ)
μi=ti⋅exp(Xiβ)
の形になります。
4. なぜ Poisson では log が絡むのか
Poisson分布の期待値は非負でなければならないため、リンク関数として log を用いるのが自然です(指数を取ると必ず正になる)。
オフセットも log スケールに置かれるため、「乗算効果」をモデルに組み込むのに便利です。
5. よくある混乱点
gaussian では offset は単純に足し算されるが、poisson では log スケールに足される
Poisson 回帰で観測期間を補正するとき、オフセットに生の期間 tt を入れるのではなく、log(t) を入れる必要がある
family を変えるとリンク関数が変わるため、同じ式に見えてもパラメータの意味が変わる
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このような整合性、一貫性のないスクリプトの世界に生きている我々はどこに連れていかれるのだろうか。AIを制御できるのは誰なのだろうか。
ヒグマとの遭遇と対処法 ― 2025年08月14日 14:56
報道によれば知床羅臼岳の登山者がヒグマに襲われ行方不明だそうだ。
同行者の話しではオホーツク展望と呼ばれる岩尾別温泉から極楽平への登山路の途中で襲われたらしい。
筆者も1968年の夏に岩尾別温泉から羅臼岳に友人と登ったことがある。当時は単なる藪のなかの登山道で、オホーツク展望とか極楽平などといった洒落た名前はついていなかったはずだが、その時もクマの気配を感じた。風もないのに行く手の笹が動き、ざわめいたのである。そこで、大声を出して我々の所在を知らせた。地図で見るとその場所がちょうど現在のオホーツク展望の近辺だった。岩尾別温泉から30分ほど登ったところである。今回登山者を襲ったヒグマはあの時のヒグマの子孫がなのかもしれない。
今朝のNHKBSの知床連山登山番組を見ているとテント泊の登山者はキャンプ地で持参した食料は地元関係者が設置した特製の保管庫に隔離して入れることになっているらしい。食料を狙ってテントを襲うヒグマへの防護措置のようだ。
半世紀前には思いもつかないほどヒグマが人を恐れなくなった現状が分かる。最近の登山者は多量の食料を持っていることを当時のヒグマの子孫はこの数十年間で学習したらしい。当時は登山者も少なく、知床連山を縦走するには冬に雪山を山スキーを使ってで踏破する以外になかったが、今は途中まで夏道もできたので、ヒグマが人と遭遇する機会も圧倒的に増えたのだろう。
飢えたヒグマは登山者の食料のにおいを覚え、それがおいしく、容易に入手できることを知ったのである。叫んでも音を出しても平気で襲ってくるようになったのである。
ヒグマへの対処をどうすればよいのか。その後、何度か北海道に行く機会があり、いくつかの関連資料を読んだことがある。
その中で最も印象に残ったのは、ヒグマと3回闘ったことのある、山のプロの記事である。
彼の話では、人を襲うヒグマは、子づれの親クマ、突然人と遭遇したクマ、そして、人をからかってくる若いオスのクマの三種類だそうで、当時は、若いオスグマ以外はあえて人を襲うことはなかったそうだ。
しかし、現在では人の食料の味を覚えたのでどんなクマも人を恐れなくなっているのかもしれない。
かれのヒグマとの闘い方とは大声で脅すことでも、睨みあうことでもスプレーをかけることでも、まして死んだふりをすることでもない。
それは、鉈を持って、必死で相手と戦うことであるという。当時は登山者で鉈を持っているものは多かった。木を切って火をおこし、コメを炊くのが標準的なキャンプでの火の起こし方だったから、登山用品店では鉈を普通に売っていた。現在ではスイスアーミーナイフ程度しか刃物は扱っていないかもしれないが、当時は木の鞘に入った重い鉈が手ごろな価格で手に入ったのである。
確かに鉈ならば、クマとの格闘でうまく相手の鼻を狙えば一撃で相手の戦意を喪失できるだろう。その山のプロはそうやって北海道の山でのヒグマとの遭遇に対処して生き延びてきたのだった。
現在、鉈は登山用品店にはないだろうが、通販などで入手できるようだ。街場で裸で持ち歩いていると捕まるかもしれないが、単独で山に入るときには護身用にザックの深くに忍ばせておくのもありかもしれない。
街場や公共交通機関での鉈の持ち歩きが問題なら、小型のピッケルやアイスバイルなども候補になるかもしれない。
開発と地球温暖化が進み、クマとの棲み分けが不可能になった現在、多少のリスクがあってもこのような護身の手段を真剣に検討しなければならない時代になった。クマにもヒトにも厳しい時代ではある。
同行者の話しではオホーツク展望と呼ばれる岩尾別温泉から極楽平への登山路の途中で襲われたらしい。
筆者も1968年の夏に岩尾別温泉から羅臼岳に友人と登ったことがある。当時は単なる藪のなかの登山道で、オホーツク展望とか極楽平などといった洒落た名前はついていなかったはずだが、その時もクマの気配を感じた。風もないのに行く手の笹が動き、ざわめいたのである。そこで、大声を出して我々の所在を知らせた。地図で見るとその場所がちょうど現在のオホーツク展望の近辺だった。岩尾別温泉から30分ほど登ったところである。今回登山者を襲ったヒグマはあの時のヒグマの子孫がなのかもしれない。
今朝のNHKBSの知床連山登山番組を見ているとテント泊の登山者はキャンプ地で持参した食料は地元関係者が設置した特製の保管庫に隔離して入れることになっているらしい。食料を狙ってテントを襲うヒグマへの防護措置のようだ。
半世紀前には思いもつかないほどヒグマが人を恐れなくなった現状が分かる。最近の登山者は多量の食料を持っていることを当時のヒグマの子孫はこの数十年間で学習したらしい。当時は登山者も少なく、知床連山を縦走するには冬に雪山を山スキーを使ってで踏破する以外になかったが、今は途中まで夏道もできたので、ヒグマが人と遭遇する機会も圧倒的に増えたのだろう。
飢えたヒグマは登山者の食料のにおいを覚え、それがおいしく、容易に入手できることを知ったのである。叫んでも音を出しても平気で襲ってくるようになったのである。
ヒグマへの対処をどうすればよいのか。その後、何度か北海道に行く機会があり、いくつかの関連資料を読んだことがある。
その中で最も印象に残ったのは、ヒグマと3回闘ったことのある、山のプロの記事である。
彼の話では、人を襲うヒグマは、子づれの親クマ、突然人と遭遇したクマ、そして、人をからかってくる若いオスのクマの三種類だそうで、当時は、若いオスグマ以外はあえて人を襲うことはなかったそうだ。
しかし、現在では人の食料の味を覚えたのでどんなクマも人を恐れなくなっているのかもしれない。
かれのヒグマとの闘い方とは大声で脅すことでも、睨みあうことでもスプレーをかけることでも、まして死んだふりをすることでもない。
それは、鉈を持って、必死で相手と戦うことであるという。当時は登山者で鉈を持っているものは多かった。木を切って火をおこし、コメを炊くのが標準的なキャンプでの火の起こし方だったから、登山用品店では鉈を普通に売っていた。現在ではスイスアーミーナイフ程度しか刃物は扱っていないかもしれないが、当時は木の鞘に入った重い鉈が手ごろな価格で手に入ったのである。
確かに鉈ならば、クマとの格闘でうまく相手の鼻を狙えば一撃で相手の戦意を喪失できるだろう。その山のプロはそうやって北海道の山でのヒグマとの遭遇に対処して生き延びてきたのだった。
現在、鉈は登山用品店にはないだろうが、通販などで入手できるようだ。街場で裸で持ち歩いていると捕まるかもしれないが、単独で山に入るときには護身用にザックの深くに忍ばせておくのもありかもしれない。
街場や公共交通機関での鉈の持ち歩きが問題なら、小型のピッケルやアイスバイルなども候補になるかもしれない。
開発と地球温暖化が進み、クマとの棲み分けが不可能になった現在、多少のリスクがあってもこのような護身の手段を真剣に検討しなければならない時代になった。クマにもヒトにも厳しい時代ではある。
補聴器を嫌がる人への対処法 ― 2025年08月19日 04:57
知り合いに補聴器を付けることを頑として拒否する女性が多い。少なくとも3人はいる。男性はそれほどでもないが多少はいる。
この心理は正常性バイアスと見栄が混ざったものだろう。補聴器が一般には異常に高価なことも足かせになっているかもしれない。
そうはいっても嫌がる人に無理に付けさせることはできない。下記のChatGPTとの会話を通して、結論としては、集音器(またはスマホ)とワイヤレスイヤホンの組み合わせで補聴器をつけることへの抵抗感をなくすことから始めるのが良いという結論となった。現在、これでうまくいくか実験中である。
ChatGPTとの会話
***************************
知り合いの高齢女性が耳が遠いのにかかわらず、補聴器を嫌がっています。高齢であることを認めたくない気持ちがあるようです。説得方法はありますか
とてもよくある悩みですね。高齢の方が補聴器を嫌がるのは、
「歳をとった証拠」と思いたくない
「機械を使いこなせないのでは」という不安
「かえって雑音がうるさい」などの体験的な抵抗
が背景にあることが多いです。
無理に「必要だから使って!」と説得するよりも、心理的な抵抗を和らげる工夫が効果的です。いくつかの方法をご紹介します:
1. 「補聴器=老い」ではなく「生活の快適さ」に焦点を当てる
「若くても音楽家やアナウンサーが耳を守るために使ってる人もいるよ」
「スマホやメガネみたいに、道具の一つだよ」
と伝えると、「老いの象徴」ではなく「便利グッズ」として受け入れやすくなります。
2. 周囲の困りごとをやさしく伝える
本人のプライドを傷つけない言い方が大切です。
「私たちの声が届かなくて、寂しい思いをさせてしまってるかも」
「もっとお話ししたいから、助けてもらえると嬉しい」
というように「本人のため」ではなく「周囲との交流のため」と伝えると、協力の気持ちが出やすくなります。
3. 試して体感してもらう
最近は補聴器の無料レンタルやお試し期間があります。
「もし合わなかったら返せばいいから、一度だけ体験してみよう」と提案するとハードルが下がります。
4. 医師や専門家に「自然に勧めてもらう」
家族が言うと反発しやすいですが、
耳鼻科の先生や補聴器相談員に軽くすすめてもらう
聞こえの検査をして「数字」で見せてもらう
と、本人も「仕方ないかな」と思いやすいです。
5. 小型で目立たない機種を選ぶ
「見られたら恥ずかしい」という気持ちが強い方には、
耳穴型の小型補聴器
イヤホンのように見えるタイプ
を見せて「意外と目立たないよ」と伝えると抵抗が減ります。
👉 ポイントは 「老いを認めさせる説得」ではなく、「楽しく人と関われるサポート」 として話すことです。
ご希望なら、相手の性格に合わせた「声かけ例文」をいくつか作ってみましょうか?
はい、承知しました。
相手が「高齢だから補聴器をつけるのは嫌」と感じている場合に、やさしく、プライドを傷つけない言い方の例文をいくつかご用意しますね。
💬 声かけ例文集
1. 「交流・会話」を強調する言い方
「もっと〇〇さんとお話ししたいのに、声が届いてないことがあって寂しいの。補聴器があったら、私もすごく嬉しいな」
「せっかく楽しい話をしても聞きにくいと残念でしょ? みんなで一緒に笑いたいから、試してみない?」
2. 「便利グッズ」として伝える言い方
「最近の補聴器は小さくて、まるでイヤホンみたいなんだって。若い人も普通にイヤホンつけてるし、全然目立たないよ」
「メガネみたいなもので、道具の一つだから恥ずかしくないよ。あると生活が楽になるって」
3. 「試しやすさ」を強調する言い方
「買うんじゃなくて、まずは無料でお試しできるんだって。気に入らなかったらやめればいいし、気軽に使ってみようよ」
「一回試してみて、もし合わなかったらやめればいいじゃない? それなら損はないよ」
4. 「医師や専門家に頼る」言い方
「病院で“聞こえの検査”をしてもらうだけでも安心だよ。先生が『必要ないですよ』って言ってくれるかもしれないし」
「お医者さんに“耳の健康診断”をしてもらったら安心するよ」
5. 「本人の尊厳を守る」言い方
「〇〇さんの声、もっとはっきり聞きたいんだ。だから補聴器があると私が助かるの」
「補聴器は“老いの証拠”じゃなくて“人とのつながりを守る道具”なんだよ」
👉 ポイントは「命令」や「指摘」ではなく、周囲の人の気持ちや楽しみを共有するためにお願いする形にすることです。
ご希望なら、相手が 頑固タイプ、不安が強いタイプ、人前を気にするタイプ など、性格ごとにさらに例文をカスタマイズできますが、試してみますか?
頑固タイプ
なるほど、「頑固タイプ」の方だと「自分の自由を奪われる」と感じると強く反発するので、
👉 命令や正論ではなく “本人が決めた” と思えるように誘導する言い方 が有効です。
💬 頑固タイプ向け声かけ例文
1. 「あなたの判断に任せる」スタイル
「補聴器をつけるかどうかは〇〇さんの自由だよ。ただ、一回試してみて“合わなかった”って決めてもいいと思うんだ」
「買うんじゃなくて“試すだけ”。合わなければやめればいいし、〇〇さんが決めることだから」
2. 「プライドを守る」スタイル
「補聴器をつけると、“もっと自分の耳で聞ける”ようになるんだって。人に頼らず自分で聞けたらカッコいいよ」
「他の人に聞き返さなくてもいいから、自分のペースで会話できるんだよ」
3. 「挑戦心をくすぐる」スタイル
「最近の補聴器はスマホとつながったりするんだって。新しい機械に強い〇〇さんならすぐ使いこなせると思うよ」
「若い人だってイヤホンや機械をつけてる時代だから、〇〇さんが一番先に使いこなしてたら“さすが”って思われるよ」
4. 「周囲の願いをやんわり伝える」スタイル
「私が大きな声で話すと疲れちゃうから、〇〇さんに助けてもらえたらありがたいな」
「もっとたくさん話したいんだ。補聴器があれば、私の方がうれしい」
👉 頑固な方は「説得」より「本人の選択肢を尊重」して、
“一度試してみるのはあなたの判断” という形に持っていくのがコツです。
ご希望なら、「一緒に病院へ連れていくときの声かけ例文」も考えてみますか?
病院に行って補聴器の診断書を出してもらったがそれでも補聴器の店で断って帰ってきたそうです。
なるほど…。そこまで強く拒否されているのですね。
診断書まで取っても実際に店で断って帰ってくるのは、
「やっぱり認めたくない」プライドの壁
「買わされたら嫌だ」という不信感
「機械に馴染めないかも」という不安
が強く残っているサインだと思います。
無理に押し付けるとますます頑固に拒否してしまうので、説得から“本人の安心感を育てる”方向に切り替えるのがよいです。
🟢 次のアプローチ方法
1. 「買う前に遊び半分で体験」を提案
補聴器店=購入というイメージがあるので身構えてしまいます。
→「今日は買わない、ただ試して面白いかどうか遊んでみよう」
と伝えると心理的負担が下がります。
2. 「本人の得になる場面」を強調
「病院や役所で呼ばれたときに聞き逃さなくて安心できるよ」
「テレビの音を小さくしても聞こえるから、近所迷惑にならない」
など“周りのため”ではなく“本人がラクになる”点を前面に出すと響きやすいです。
3. 「短時間だけお試し」戦法
「たった1日だけ試して、うるさかったら外せばいい」
「1週間貸してくれるサービスがあるから、その間だけ遊んでみよう」
と、期限つきで負担感を減らすのが有効です。
4. 「第三者の力を借りる」
家族の言葉はどうしても“押しつけ”に聞こえやすいです。
耳鼻科の先生から「聞こえにくいと転倒や認知症につながるから」と伝えてもらう
仲の良い友人や同世代の人が「補聴器を使ってて楽だよ」と話してくれる
こうした「同じ立場の人」の一言が説得力を持つことがあります。
5. 「別の入り口から入る」
補聴器に抵抗が強いなら、
テレビ専用のワイヤレススピーカー
集音器(補聴器より気軽で安価)
から始めて慣れてもらう方法もあります。
「補聴器」という言葉に拒否反応があるだけで、実際には“聞こえが改善される体験”が必要なのです。
👉 まとめると、
「診断書があっても拒否する」場合は 論理的な説得ではなく“安心感を育てて小さな体験を積ませる”こと がカギになります。
*****************************
この心理は正常性バイアスと見栄が混ざったものだろう。補聴器が一般には異常に高価なことも足かせになっているかもしれない。
そうはいっても嫌がる人に無理に付けさせることはできない。下記のChatGPTとの会話を通して、結論としては、集音器(またはスマホ)とワイヤレスイヤホンの組み合わせで補聴器をつけることへの抵抗感をなくすことから始めるのが良いという結論となった。現在、これでうまくいくか実験中である。
ChatGPTとの会話
***************************
知り合いの高齢女性が耳が遠いのにかかわらず、補聴器を嫌がっています。高齢であることを認めたくない気持ちがあるようです。説得方法はありますか
とてもよくある悩みですね。高齢の方が補聴器を嫌がるのは、
「歳をとった証拠」と思いたくない
「機械を使いこなせないのでは」という不安
「かえって雑音がうるさい」などの体験的な抵抗
が背景にあることが多いです。
無理に「必要だから使って!」と説得するよりも、心理的な抵抗を和らげる工夫が効果的です。いくつかの方法をご紹介します:
1. 「補聴器=老い」ではなく「生活の快適さ」に焦点を当てる
「若くても音楽家やアナウンサーが耳を守るために使ってる人もいるよ」
「スマホやメガネみたいに、道具の一つだよ」
と伝えると、「老いの象徴」ではなく「便利グッズ」として受け入れやすくなります。
2. 周囲の困りごとをやさしく伝える
本人のプライドを傷つけない言い方が大切です。
「私たちの声が届かなくて、寂しい思いをさせてしまってるかも」
「もっとお話ししたいから、助けてもらえると嬉しい」
というように「本人のため」ではなく「周囲との交流のため」と伝えると、協力の気持ちが出やすくなります。
3. 試して体感してもらう
最近は補聴器の無料レンタルやお試し期間があります。
「もし合わなかったら返せばいいから、一度だけ体験してみよう」と提案するとハードルが下がります。
4. 医師や専門家に「自然に勧めてもらう」
家族が言うと反発しやすいですが、
耳鼻科の先生や補聴器相談員に軽くすすめてもらう
聞こえの検査をして「数字」で見せてもらう
と、本人も「仕方ないかな」と思いやすいです。
5. 小型で目立たない機種を選ぶ
「見られたら恥ずかしい」という気持ちが強い方には、
耳穴型の小型補聴器
イヤホンのように見えるタイプ
を見せて「意外と目立たないよ」と伝えると抵抗が減ります。
👉 ポイントは 「老いを認めさせる説得」ではなく、「楽しく人と関われるサポート」 として話すことです。
ご希望なら、相手の性格に合わせた「声かけ例文」をいくつか作ってみましょうか?
はい、承知しました。
相手が「高齢だから補聴器をつけるのは嫌」と感じている場合に、やさしく、プライドを傷つけない言い方の例文をいくつかご用意しますね。
💬 声かけ例文集
1. 「交流・会話」を強調する言い方
「もっと〇〇さんとお話ししたいのに、声が届いてないことがあって寂しいの。補聴器があったら、私もすごく嬉しいな」
「せっかく楽しい話をしても聞きにくいと残念でしょ? みんなで一緒に笑いたいから、試してみない?」
2. 「便利グッズ」として伝える言い方
「最近の補聴器は小さくて、まるでイヤホンみたいなんだって。若い人も普通にイヤホンつけてるし、全然目立たないよ」
「メガネみたいなもので、道具の一つだから恥ずかしくないよ。あると生活が楽になるって」
3. 「試しやすさ」を強調する言い方
「買うんじゃなくて、まずは無料でお試しできるんだって。気に入らなかったらやめればいいし、気軽に使ってみようよ」
「一回試してみて、もし合わなかったらやめればいいじゃない? それなら損はないよ」
4. 「医師や専門家に頼る」言い方
「病院で“聞こえの検査”をしてもらうだけでも安心だよ。先生が『必要ないですよ』って言ってくれるかもしれないし」
「お医者さんに“耳の健康診断”をしてもらったら安心するよ」
5. 「本人の尊厳を守る」言い方
「〇〇さんの声、もっとはっきり聞きたいんだ。だから補聴器があると私が助かるの」
「補聴器は“老いの証拠”じゃなくて“人とのつながりを守る道具”なんだよ」
👉 ポイントは「命令」や「指摘」ではなく、周囲の人の気持ちや楽しみを共有するためにお願いする形にすることです。
ご希望なら、相手が 頑固タイプ、不安が強いタイプ、人前を気にするタイプ など、性格ごとにさらに例文をカスタマイズできますが、試してみますか?
頑固タイプ
なるほど、「頑固タイプ」の方だと「自分の自由を奪われる」と感じると強く反発するので、
👉 命令や正論ではなく “本人が決めた” と思えるように誘導する言い方 が有効です。
💬 頑固タイプ向け声かけ例文
1. 「あなたの判断に任せる」スタイル
「補聴器をつけるかどうかは〇〇さんの自由だよ。ただ、一回試してみて“合わなかった”って決めてもいいと思うんだ」
「買うんじゃなくて“試すだけ”。合わなければやめればいいし、〇〇さんが決めることだから」
2. 「プライドを守る」スタイル
「補聴器をつけると、“もっと自分の耳で聞ける”ようになるんだって。人に頼らず自分で聞けたらカッコいいよ」
「他の人に聞き返さなくてもいいから、自分のペースで会話できるんだよ」
3. 「挑戦心をくすぐる」スタイル
「最近の補聴器はスマホとつながったりするんだって。新しい機械に強い〇〇さんならすぐ使いこなせると思うよ」
「若い人だってイヤホンや機械をつけてる時代だから、〇〇さんが一番先に使いこなしてたら“さすが”って思われるよ」
4. 「周囲の願いをやんわり伝える」スタイル
「私が大きな声で話すと疲れちゃうから、〇〇さんに助けてもらえたらありがたいな」
「もっとたくさん話したいんだ。補聴器があれば、私の方がうれしい」
👉 頑固な方は「説得」より「本人の選択肢を尊重」して、
“一度試してみるのはあなたの判断” という形に持っていくのがコツです。
ご希望なら、「一緒に病院へ連れていくときの声かけ例文」も考えてみますか?
病院に行って補聴器の診断書を出してもらったがそれでも補聴器の店で断って帰ってきたそうです。
なるほど…。そこまで強く拒否されているのですね。
診断書まで取っても実際に店で断って帰ってくるのは、
「やっぱり認めたくない」プライドの壁
「買わされたら嫌だ」という不信感
「機械に馴染めないかも」という不安
が強く残っているサインだと思います。
無理に押し付けるとますます頑固に拒否してしまうので、説得から“本人の安心感を育てる”方向に切り替えるのがよいです。
🟢 次のアプローチ方法
1. 「買う前に遊び半分で体験」を提案
補聴器店=購入というイメージがあるので身構えてしまいます。
→「今日は買わない、ただ試して面白いかどうか遊んでみよう」
と伝えると心理的負担が下がります。
2. 「本人の得になる場面」を強調
「病院や役所で呼ばれたときに聞き逃さなくて安心できるよ」
「テレビの音を小さくしても聞こえるから、近所迷惑にならない」
など“周りのため”ではなく“本人がラクになる”点を前面に出すと響きやすいです。
3. 「短時間だけお試し」戦法
「たった1日だけ試して、うるさかったら外せばいい」
「1週間貸してくれるサービスがあるから、その間だけ遊んでみよう」
と、期限つきで負担感を減らすのが有効です。
4. 「第三者の力を借りる」
家族の言葉はどうしても“押しつけ”に聞こえやすいです。
耳鼻科の先生から「聞こえにくいと転倒や認知症につながるから」と伝えてもらう
仲の良い友人や同世代の人が「補聴器を使ってて楽だよ」と話してくれる
こうした「同じ立場の人」の一言が説得力を持つことがあります。
5. 「別の入り口から入る」
補聴器に抵抗が強いなら、
テレビ専用のワイヤレススピーカー
集音器(補聴器より気軽で安価)
から始めて慣れてもらう方法もあります。
「補聴器」という言葉に拒否反応があるだけで、実際には“聞こえが改善される体験”が必要なのです。
👉 まとめると、
「診断書があっても拒否する」場合は 論理的な説得ではなく“安心感を育てて小さな体験を積ませる”こと がカギになります。
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グリッパーの効能 ― 2025年08月20日 11:53
ヒトは2足歩行だが本来は4足歩行だったはずである。
即ち、手と足は深いところで連動しているはずだ。
そんなことは運動生理学では常識なのかもしれないが、気が付いたのはトイレの中である。取っ手を握りしめると下半身に力が入りやすいのである。
では、山などで最近よく使用されるストックはどうなのか。スキーのストックとスキーの回転操作は連動するのか。
これまでスキーの小回りであるウエーデルンやこぶのような凹凸斜面の回転ではストックを突くことが回転の起点として重要だと教えられてきたが、実はストックをグリップして、手を握りしめる動作のほうが足にスムーズに力を入れられるという意味で重要なのではないか。そこを忘れていたような気がする。
では、登山道でよく使われるストックのほうはどうなのか。これも実は同じなのではないか。登りでも下りでも、ストックが必要になるのは厳しい登り、下りの場面である。そこで体のバランスをとるには実は腕よりも脚にスムーズに力が入ることが重要である。
勿論、ストックによる補助的な安定感確保も有効だが、ほとんどの体重は脚に掛かっている。脚がポイントであることは同じだ。
では、ストック無しでこれらの脚へのスムーズな力点注力はできないだろうか。山の場合、ストックは狭い手を使うような下りでは周辺の灌木や脚に当たり邪魔になることもある。できればストックなしで歩きたい。
そこで、ストック代わりに掌で握りしめられるグリッパーは使えないだろうか。グリッパーといっても、握力訓練のためのばね付きグリッパーではなく、単なるストックの握り部分だけでよい。手に力を入れられるだけでよいのである。
グリッパーとして、手のひらサイズの丸棒に落下防止のための紐をつけた握り棒か軽い円柱形のプラボトルが良いだろう。
試しにプリンター用のインクボトルを空にして、両手で握ってみた。なんとなく脚にも力が入り、スムーズに階段の昇り降りができるような気になった。気のせいだろうか。
即ち、手と足は深いところで連動しているはずだ。
そんなことは運動生理学では常識なのかもしれないが、気が付いたのはトイレの中である。取っ手を握りしめると下半身に力が入りやすいのである。
では、山などで最近よく使用されるストックはどうなのか。スキーのストックとスキーの回転操作は連動するのか。
これまでスキーの小回りであるウエーデルンやこぶのような凹凸斜面の回転ではストックを突くことが回転の起点として重要だと教えられてきたが、実はストックをグリップして、手を握りしめる動作のほうが足にスムーズに力を入れられるという意味で重要なのではないか。そこを忘れていたような気がする。
では、登山道でよく使われるストックのほうはどうなのか。これも実は同じなのではないか。登りでも下りでも、ストックが必要になるのは厳しい登り、下りの場面である。そこで体のバランスをとるには実は腕よりも脚にスムーズに力が入ることが重要である。
勿論、ストックによる補助的な安定感確保も有効だが、ほとんどの体重は脚に掛かっている。脚がポイントであることは同じだ。
では、ストック無しでこれらの脚へのスムーズな力点注力はできないだろうか。山の場合、ストックは狭い手を使うような下りでは周辺の灌木や脚に当たり邪魔になることもある。できればストックなしで歩きたい。
そこで、ストック代わりに掌で握りしめられるグリッパーは使えないだろうか。グリッパーといっても、握力訓練のためのばね付きグリッパーではなく、単なるストックの握り部分だけでよい。手に力を入れられるだけでよいのである。
グリッパーとして、手のひらサイズの丸棒に落下防止のための紐をつけた握り棒か軽い円柱形のプラボトルが良いだろう。
試しにプリンター用のインクボトルを空にして、両手で握ってみた。なんとなく脚にも力が入り、スムーズに階段の昇り降りができるような気になった。気のせいだろうか。
積み木による名前の覚え方 ― 2025年08月22日 05:22
最近、新たな集合住宅に入り数人の知己を得たが個人名がどうしても覚えられない。仕方なく、紙に平面マップを作り名前を書いて覚えようとしたのだが、集合住宅だ。名前が平面上に重なってうまくいかない。
そこで、百均で売っている数センチ角の積み木を利用することにした。
100円で数十個の積み木を購入できる。それを組み合わせてマンション型とし、表面に出ている部分に居住者の名前を鉛筆で(修正できるように)書いたのである。
その十数個の積み木から構成されたブロックをネットの中に押し込み、壁からぶら下げて、日がな眺めているうちに、10人程度の顔見知りの名前が出てくるようになった。
立体模型なので、その人の居住位置と自分の部屋との相対関係が表示できる。パソコンの2次元画面とは異なる。(6月13日記事参照)そのため、頭で想像する以上に空間認識のなかでのその人=名前の関係が視覚化され、名前が出てくるようになったのではないかと思う。
これは都道府県の名前を思い出すときに、日本地図を思い浮かべれば、北から順に都道府県名が出てきやすいのと同じような原理だと思う。
各地に住んでいる知人の名前も同様にうまく覚えられるかどうか、2次元地図では小さくて印象も薄いので、今度百均で、視覚に訴える日本列島の立体模型のような適当なものがないか探してみたい。
そこで、百均で売っている数センチ角の積み木を利用することにした。
100円で数十個の積み木を購入できる。それを組み合わせてマンション型とし、表面に出ている部分に居住者の名前を鉛筆で(修正できるように)書いたのである。
その十数個の積み木から構成されたブロックをネットの中に押し込み、壁からぶら下げて、日がな眺めているうちに、10人程度の顔見知りの名前が出てくるようになった。
立体模型なので、その人の居住位置と自分の部屋との相対関係が表示できる。パソコンの2次元画面とは異なる。(6月13日記事参照)そのため、頭で想像する以上に空間認識のなかでのその人=名前の関係が視覚化され、名前が出てくるようになったのではないかと思う。
これは都道府県の名前を思い出すときに、日本地図を思い浮かべれば、北から順に都道府県名が出てきやすいのと同じような原理だと思う。
各地に住んでいる知人の名前も同様にうまく覚えられるかどうか、2次元地図では小さくて印象も薄いので、今度百均で、視覚に訴える日本列島の立体模型のような適当なものがないか探してみたい。
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