八ツ場ダムと日本ロマンチック街道2024年05月21日 19:55

これら二つの名詞を感慨深く思い出すのは昭和世代の特権かも知れない。八ツ場ダムは群馬県の吾妻川上流に昭和30年代ごろ計画された巨大ダムで、環境主義が先進的だった当時のマスコミなどから環境破壊の象徴として大きな反対運動が起きたため、建設省は予定より20年も遅れて完成させた。それが結果的に反対運動を一瞬にして沈静化させた。

時代は、環境保護どころか、異常気象の時代になっていたのである。完成したばかりの八ツ場ダムの有る吾妻川は群馬県西部にありる。その年、吾妻川が合流する利根川本流である群馬県北部(谷川岳の太平洋側)上流に例年の数倍の異常な降水があった。以前であったら、利根川、江戸川は氾濫し、関東南部は大被害を被るところだっt。
しかし、偶然にも貯水を始めたばかりで空に近かった八ツ場ダムのゲートを閉め、吾妻川からの利根川への流入をほぼゼロに出来たため、大被害は免れたのである。

それ以来、マスコミに八ツ場ダムを批判する記事は現れなくなった。

日本ロマンチック街道とは、海外旅行ブームに沸いた当時、ドイツで最も人気があったライン川沿いの古城都市巡りの街道がロマンチック街道と呼ばれていた事にあやかり、吾妻川沿いの道筋を日本ロマンチック街道と称して観光誘致をしようとしたものである。

私には未だに何処が似ているのか、(少しは古い城もあるようだが)理解出来ない。

それは兎も角、今日、その吾妻川沿いを車で走り、これら二つのプロジェクトがうまく結実しつつある事を実感した。

八ツ場ダムの建設に伴い周辺道路は高速道路のように走り易くなった。その結果、道の駅は二つもでき、吾妻川沿いには地形を活かした観光地も幾つかできた。八ツ場ダムには観光船まである。それがいずれも賑わっている。ロマンチックかどうかはともかく 、首都圏から最も手軽に自然そのものを実感できる手垢の付いてない地域である。

ところで、本日、八ツ場ダムに立ち寄った旅の目的は、志賀草津道路(経路からにある草津志賀道路と書きたかったが)にある日本国道最高地点付近の残雪でコロナ以後初めての山スキーを試みる事であった。その目的は果たせたのではあるが、改めて新緑の志賀高原や、対照的に砂礫に覆われ噴煙を上げる原始地球のような草津白根山を近景に、谷川岳や上信国境の山々、北アルプスなどが青空の下、一望でき、自然の雄大さに圧倒された1日だった。

そして、化石燃料を使った車でその危うい自然を眺めている自分自身の矛盾にも深く無力感を感じたのである。

IT化支払い装置が分かりにくいワケ2024年05月21日 21:23

「上手くいけば早い。トラぶれば手計算の方がマシ。」
というのは、昔、プログラムを教えてくれた先輩の言葉である。

現在、各店舗の支払い窓口で、若年層も含め、戸惑うのは
、装置の仕様が各社バラバラで何処が読み取り装置なのか一見してわからない事である。

加えて、取引の段取りが分かりにくい。最初の状態から、支払い完了までの手順が書かれてない事が多い。

これはデジタル庁が率先して標準化すべき事項である。

少なくとも、何処がスキャナーなのか一見してわかるよう表示させるべきだ。

また、複雑な支払い手順がある場合やカードの取り扱い制限がある場合に、表示画面だけではなく、見やすいボードの利用も含めた表示の工夫が必要だ。言語は日本語も含め4ヶ国語で十分だろう。