受動安全運転と能動安全運転の差2024年07月25日 20:31

 今日、トヨタ車(シエンタ)とスバル(インプレッサ)の安全装置の差についてのレクチャーを聞いた。
 原子力でも問題になる受動安全性と能動安全性の差に相通じる議論だった。

 結局、日本人は受動安全のトヨタ車を愛するのである。トヨタ車の安全思想は、事故を起こす可能性をできるだけ低くなるよう、事故に近い状況にならないよう、或いは、事故を起こさないように全体のシステムができている。

 一方、スバルの思想は(聞いた範囲では)、高速での運転がしやすいよう、或いは、低速では事故が起こりそうでも大事故を回避できるよう案装置に重点を置いているように見える。

 ある程度事故を前提に起こった或いは起こりそうな状況を想定して対策をしているように見える。単純化すれば能動安全性に重点を置いて、運転の楽しさを優先させているかのように見える。

 どちらが日本人の心情にマッチするかと言えば、トヨタであろう。アメリカ人の心情に合うのがスバルである。

 このような単純化した判断にどれだけの日本人は賛同するかわからないが、このような微妙な感覚の差がトヨタとスバルの販売力に反映しているのは実績が示しているのだろう。